市場における競争の激化は、一般に、商品の価格を下げる効果がある。その点では消費者にメリットがある。
怖い面もある、問題は、事業者が利益をぎりぎりまで削り、価格を下げてもなお値下げ競争を強いられる場合。原材料費に当たるものを抑えるなら例えば、ハンバーグのサイズを小さくするように、商品の量やサービスの内容を変える手がある。
だが、それでは顧客に一目瞭然。値下げになっていないと見抜かれる。だから、コストカッとの矛先は勢い消費者の目につかないところ、気づきにくいところへと向かいやすい。
報道によれば、高速ツアーバスの業界も規制緩和で新規参入が相次ぎ、大変な競争になっているようだ。群馬県の関越道で乗客7人が犠牲になった痛ましいバス事故も、そんな背景の中で起きている。
逮捕された運転手は「疲れていて居眠りした」。夜通し5百キロなどという長距離を走るのに、交代ドライバーもなしなど、十分な手当てをしていない業者が少なくないのも、旅行会社からの請負価格を迎えるためという。
行き先も所要時間も同じだが、低原価のため実は「安全」は疎かにしたと予め分かっていたら誰が利用しよう。ツアーバスに限らぬ。一見同じ商品、サービスの背後で何が犠牲にされたか消費者に見えない。
そこが低価格の、否、それを強いる競争万能主義の怖さである。
怖い面もある、問題は、事業者が利益をぎりぎりまで削り、価格を下げてもなお値下げ競争を強いられる場合。原材料費に当たるものを抑えるなら例えば、ハンバーグのサイズを小さくするように、商品の量やサービスの内容を変える手がある。
だが、それでは顧客に一目瞭然。値下げになっていないと見抜かれる。だから、コストカッとの矛先は勢い消費者の目につかないところ、気づきにくいところへと向かいやすい。
報道によれば、高速ツアーバスの業界も規制緩和で新規参入が相次ぎ、大変な競争になっているようだ。群馬県の関越道で乗客7人が犠牲になった痛ましいバス事故も、そんな背景の中で起きている。
逮捕された運転手は「疲れていて居眠りした」。夜通し5百キロなどという長距離を走るのに、交代ドライバーもなしなど、十分な手当てをしていない業者が少なくないのも、旅行会社からの請負価格を迎えるためという。
行き先も所要時間も同じだが、低原価のため実は「安全」は疎かにしたと予め分かっていたら誰が利用しよう。ツアーバスに限らぬ。一見同じ商品、サービスの背後で何が犠牲にされたか消費者に見えない。
そこが低価格の、否、それを強いる競争万能主義の怖さである。
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