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若さ

2013-05-16 06:57:35 | Weblog
レンギョウの黄色が躍りヤマモモの桃色が鮮やかだった。ソメイヨシノが満開だった先月中旬、福島市の花見山は文字どおり、花絵巻に彩られていた。

今はヤエザクラが満開だ、散策していると、同じ種類の花でも咲き方に違いがあることに気付いた。高低の差や日当たりなどの違いで、ハクモクレンもヤマモモも咲く時期がかなりずれている。

ふと、子どもたちも同じではないかと思った。性格や家庭環境などによって一人一人育ち方は違う。早熟なタイプもいれば晩成型もいる。それなのに同じ時期に一斉に開花するよう強要する社会になってはいないだろうか。

震災後、「夜回り先生」として知られる水谷修さんに、宮城県気仙沼市の若い女性からメールが届いた。かつてリストカットを繰り返し「死にたい」と言い続けた子だ。

津波で家を失い、家族で避難所にいた。救護班の一員となり、おばあさんの体をずっとさすっていると、泣きながら「ありがとう」と言われ、人のために何かをすることの意味を知った。

「死にたい」と言ったことを恥じ、将来は医者になりたいと伝えてきた。<「若さ」の前に不可能もなければ、陰影もない。それは一切を突破する力であり一切を明るくする太陽である>(与謝野晶子)。

若者が生きる意味を見つけた時、隠れていた才能は一気に伸びて、いつか満開の花を咲かせる。


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