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ひげ

2011-10-08 07:20:35 | Weblog
思わずクスッと笑ってしまった。3代藩主前田利常のイラストの鼻毛が、ひげに書き換えられるという記事があった。

小松駅のあんどんに描かれた顔が手直しされる。鼻毛を伸ばして幕府を油断させた逸話は有名だが、知らぬ人には「バカ殿様」と誤解される。

心配はもっともだが、地下の利常は苦笑していることだろう。子どものころ、似たようなことをした。授業に退屈すると、教科書に載る人物にいたずらをした。

織田信長や豊臣秀吉の顔に鉛筆で眼鏡を書き加えた。樋口一葉や与謝野晶子の顔には立派なひげを生やして面白がった。実は今も時々、そんな誘惑に駆られる。

首相の顔写真にドジョウひげを書きたくなる。かんしゃく持ちの前首相の額には青筋が似合う。きのう出廷した剛腕の人は、鼻の下にチョビひげを書くと、師と仰ぐ元首相に似る。

同様にカネの疑惑で裁かれ、潔白を主張するこわもての顔に、鼻毛は似合わない。だからこそ、利常の偉さが分かる。よりによってこんな時に「国家権力に狙われた」と郎党を巻き込んで保身の戦いをする。為政者の褒められた姿ではあるまい。

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