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トヨタ

2010-03-08 08:06:12 | Weblog
数学者の藤原正彦さんが、ケンブリッジ大学で若き天才に出会った話を書いている。11歳で大学にトップ合格し、19歳でハーバード大講師になったという。

世界最速だが、その後は「並みの数学者になった」という。真の大学者に成長するには、普通の子と同じように回り道の時間を持ち、年相応の失敗体験をしておくことが大切だと説く。

トヨタの社長が「成長のスピードが速すぎた」とリコール問題で述べて謝罪したと聞いて、この天才学者の話と重なった。

トヨタ問題は、ライバルの挫折を喜ぶ米国の嫌な面がにじむが、急成長に落とし穴があるのは間違いない。国家にも当てはまる。高度成長の果てに起きた公害やバブル経済の崩壊などの卑近な例がある。

就職が決まらない長男を心配する母に、ある先生は「優秀とは何か」と問いかけ「氷河期なりの生き方がある」と論じている。成長とは、優秀とは何だろう。立ち止まって考えてみるのも次の確実な成長に必要かもしれない。


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