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地球防衛

2013-10-22 06:55:08 | Weblog
今こそ地球防衛を考えよう。と言えば、SF映画の見過ぎだろうと笑われるだろうか、さすがに地球防衛軍は実在しないが、「日本スペースガード協会」ならある。

スペースガードを訳せば、宇宙防衛、地球防衛。「それだと宇宙人と戦うようなので、英語のままにしました」と。宇宙航空研究開発機構の吉川真准教授は、笑う。

協会の使命は「小惑星など地球に接近する天体との衝突から、いかに地球を守るか」だ。2月にロシア・チャリャビンクス州を襲った直径17メートルの隕石は衝撃的だった。

割れたガラスなどで1500人余が負傷した。それでも専門家は「幸運が重なった」という。もろい石質で大気圏への突入角度も浅かったから、上空20キロで爆発し砕けた。あれが大地を直撃していたら、広島型原爆の25倍の力が放たれ、最悪の場合、数十キロもの範囲が壊滅的な被害を受けたそうだ。

ここ20年ほどスペースガードの国際協力が進み、地球に接近する天体が1万個も確認されたが、直径150メートル以下のものは1割ほどしか見つかっていない。

危機は、知らぬ間に近づいているかもしれない。危険な天体の発見は、比較的低予算で、確実に成果が上がるそうだ。ロシアの出来事を受けて国際的に観測強化が図られ、欧米では政府も後押ししているという。日本も、国防費ならぬ地球防衛予算を増やしてはどうだろう。