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レスリング

2013-02-25 07:01:53 | Weblog
紀元前708年というから、今から二千七百年以上も前のことだ。古代オリピックが始まって68年、新競技が加わった。レスリングである。その古代の大会を代表する名選手が、ミロだ。

紀元前6世紀にレスリングの成人競技で5連覇。3連覇中の吉田沙保里選手らが、東京も開催地に立候補中の2020年大会まで連覇を続ければ、二千5百年来の偉業になる。

だが、古代から五輪と共に歴史を重ねてきたレスリングの歩みに、国際オリンピック委員会(IOC)が黄信号を点じた。五輪から外す構えなのだ。競技関係者ならずとも、「なぜ?」と首をかしげざるをえない。

IOC幹部は「どうすればよりエキサイティングになるか(国際レスリング連盟は)説明すべきだ」と発言したらしいが、ロンドン五輪の中継で手に汗握った身からすれば「どこがエキサイティングじゃないのか?」と、「?」は重なるばかりだ。

ペロテット著『驚異の古代オリンピック』によれば、古代の神聖な祭典はその実「金次第だった」という。ローマ皇帝ネロに買収された審判が「詩の朗読」を新種目にすることを承知したこともあったらしい。

IOCがとにかく気にしているのは、テレビのようだ。古代の審判は皇帝の財力に額ずき、IOCは巨額の放映権料に額ずく。選手は金メダルを目指し、IOCはひたすら金を目指すのか。