デジカメぶらりぶらり

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冬至

2010-12-24 07:52:33 | Weblog
22日は冬至であった。1年で最も夜が長い日で、この日を境に昼が長くなるのだが、気ぜわしい師走の日々に、そんな実感は乏しい。

日脚が延びるといっても、「一日に畳目一つ」とお年寄りは言う。面白い表現だが、これでは春が来るのに何年もかかる。能登の人は「犬のくるぶしほど日が長くなる」という言い回しがあるという。

人や牛のくるぶしほど目立ちはしないが、猫やネズミほど頼りなくもない。春に向かう歩みを、犬のくるぶしの大きさに例えるのは、雪国に暮らす実感を上手に言い当てている。

昔は日本語遣いの天才が大勢いた、冬至には、カボチャ(ナンキン)を食べる。「ん」が「運」に通じ、春に向かって幸いを祈る習わしだと教わった。

語呂合わせも言葉遊びの一つだが、近ごろはレンコン、ニンジン、ギンナンなどもと冬至が用達と悪ノリ気味である。世を騒がせる「政倫審」にも「ん」が付くが、こちらは好き嫌いの争いのタネ。

けんかのトバッチリは、国民は迷惑である。