デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

原発

2009-11-29 07:59:36 | Weblog
原発は、巨大な釜でわかしたお湯の蒸気でタービンを回す、単純にいえばそんな装置だが、周辺は数ミリ単位の精密機器で囲まれている。

巨大さと精密さが完璧に一体となったのが原発であり、それをコンピューターが制御するのだから人間のつけ入る隙がないように見えた。

が、ある原発で相次ぐトラブルは余にも人間臭い。初歩的で単純ミスともいう、布きれの糸くずがあったとか、配管弁の閉め忘れとか、溜めます許容水量を作業手順に書いてなかったので必要以上に入れた等々。

「見れば分るだろう」という常識が欠けている。これは何を意味しているのだろう、どんな最新機器も、神ならぬ人間の作ったものであり完璧はあり得ないということか。

あるいは、マニュアル以上のことはしないしできない作業員が増えたということか。防止策は、工学面と同時に精神文化的な人間学も必要かもしれない。

便利な車も事故を起こすと凶器となる。だからといって車を廃止する選択肢はない。原発もそうといえるか。これからの「安全運転」次第である。