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後悔

2008-05-06 08:15:06 | Weblog
世の中、人生において後悔の種は尽きない。詩人の萩原朔太郎は後悔したくなければ「何もしない方が良い」という、ただし、「何事もしないところの人生も、ひとしくまた後悔なのである」と付け加えている。

柔道の井上康生選手が「わが柔道人生に悔いはない」と現役を引退した。シドニー五輪男子100キロ級で金メダリストになるなど、輝かしい柔道人生である。

だが北京五輪代表の夢をつかむことはできなかった、なぜ悔いはないと言い切れたのだろう。引退につながった試合をみると分った気がする。

全日本柔道選手権の準々決勝、勝たなければ一瞬にして夢は消える。残り10秒で双方にポイントはない。

判定勝ちを期待する選択もあったが、リスクを承知で得意の内またで勝負に出た。結果は逆に抑え込まれて一本負けとなったが、同じ負けでも判定に持ち込んでいたら悔いが残ったに違いない。

朔太郎のいう何事もしないところの後悔である。