仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
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壷型提灯の落とし穴

2008-06-02 14:17:10 | 仏事のあれこれ

一口に「盆提灯」といっても様々な形のものがあります。

中には「え?こんなのも提灯?」というものもありますが、

それはまた後日の話として。

 

写真のタイプは「壷型」と呼ばれ、吊り下げて飾るタイプのものです。

吊り下げて飾るタイプにはこの他に、細長い「住吉型」や

真ん丸い「御殿丸」といわれるタイプがあります。

(もちろん、地方によってはまだまだバリエーションがあります)

とりあえず、弊社で主に扱っている吊り下げタイプはこの3種です。

 

中でもこの「壷型」は

*組み立てが簡単。

*シンプルな形で比較的安価。

*門提灯(お迎え提灯として外に出しておく提灯)にも使える

という理由で毎年人気があります。

 

でも、このタイプを選んでいただくときは、一つ気をつけていただきたいことが。

それは、「電池式」(中にはローソク式のものも)ということです。

電池式だからこそコードの心配もなく気軽に移動できるのですが、

そこはそれ、やはり明るさに限界があります。

ましてや提灯の中の電球はほんの小さなもの。

写真の商品のような「二重張」のものなどになると

あかりをつけても「何これ???」という程度の明るさです。

 

コード式のものだとあかりをつけるか否かで

提灯の印象が劇的に変るものも多いのですが

こと壷型に関しては、まず変化は期待できません。

 

壷型の提灯で「灯りをともした」と実感したければ

一重張のものをお勧めします。少なくとも中の電球がともっているのが

目で確認できます。

提灯そのものが上質に見えるのはやはり二重張のもの。

壷型で二重張のものを選ばれる場合は

もうあっさり「あかり」のことはあきらめて

灯りを入れなくても目を楽しませてくれるような柄のしっかりしたものを

お勧めします。

壷型を選ぶ際のヒントになれば・・・・・。