仏壇の寸法の話が出たついでに、お仏間の寸法のことも。
お仏壇を気に入っていただいても、お客様のお宅の仏間に
入らなければなんにもなりません。
仏間のサイズはとても気になるところです。
だから
お客様があらかじめご自宅の仏間寸法をメモして来てくださっていると
正直ほっとします。
ところが、誤解を招きやすいのが店頭に表示してある
お仏壇のサイズと仏間サイズの関係。
例えば店頭には
「紫檀二尺」「寸法 高さ172cm、 巾71cm 奥行き65cm」などというふうに
表示してあります。
この場合「紫檀二尺」はお仏壇の大きな分類、というかカテゴリーみたいなものです。
車で言うなら「普通車・4ドア」とかいう感じかな・・・。
で、あとの寸法がそれぞれのお仏壇で違うわけです。
お客様が
「ウチの仏間は高さ170㎝、巾80㎝」とメモしていらっしゃると
このお仏壇は「巾は大丈夫だけど、高さが高くて入らない」ということになります。
でも、ちょっと待って。
表示してあるお仏壇の巾は扉を閉じた場合。
実際にお仏間に納めるときには扉を開くのでその分の空間が必要になります。
一般にその巾は12㎝以上は必要。
このお仏壇だと仏間の巾は83㎝くらいは欲しい、ということになります。
逆に高さは多くの場合、鴨居より奥に入れてしまえば大丈夫。
むしろ2㎝くらいだったら鴨居に隠れている方が格好よく納まります。
そんなわけで「この仏間巾ではこのお仏壇は無理」??
いえいえ、あきらめるのはまだ早い。
お客様によくよく尋ねるとお仏間の柱から柱までの間を
採寸していらっしゃる場合が多々あります。
柱より奥の壁から壁を測ればもう2~3㎝くらいは巾に余裕が生まれます。
かくして、このお仏壇はお客様のお仏間にぴったり!!ということになります。
もちろん、こんなに上手くいく時ばかりではありませんが
お仏間の採寸一つもおろそかにはできません。
契約後は担当者がお仏間サイズの再確認にお伺いします。
また、チラシを持ち帰ってご検討、というお客様には
チラシに表示してあるお仏壇寸法とお仏間の寸法の関係は
よくよく説明します。
お仏間の寸法については全国有名仏壇店ネットにも
詳しい解説がのっています。
「お仏壇を買いたいので、仏間を測りに来て下さい」
って、こんなお客様だと涙が出るほどありがたいですねぇ・・・。