これは「円座」です。
いわゆる昔の座布団。鎌倉時代あたりを舞台にした時代劇などで
めにすることもあります。
そして、神道の場合はやはりこれが正式な「座布団」ということになります。
イグサとか藁を束ねて丸く形作ったものです。
形は円形ですが、これにも「正面」があります。
最後の綴じ代(この写真では上になって、少し紐状に出ている部分)が後ろ
ということになっています。
ですから座る時はこの綴じ代がお尻側にくるように座ります。
座布団の正面、はよく知られていますが、
日本の調度品はありとあらゆるものに「正面」が
あるので気が抜けません。
この「正面」という意識、どこからきているのか研究してみたら
ちょっとした民俗学になるかも・・・・。
余談ですが、この円座、ネット上では
「夏向きの涼しいインテリア」として売っているところが
結構ありました。
ま、確かに見た目夏向きですが、
すわり心地がいいかどうかは??????