玄侑宗久氏の「お坊さんだって悩んでる」という本を読んでます。
僧侶を中心に、一般の方からの質問にも
玄侑氏が答えるという形式です。
まだまだ途中なのですが、
「ペットの骨を自分たちのお墓に一緒に入れたい」
「お寺の建物は広すぎる?」等々、
思わず「あるある~~こういう質問!!」とうなずいてしまうようなものがいっぱい。
もっと早くこの本に出会っていれば、
あの時のあのお客様にもっと納得のいく返事ができたかも・・・・なんて
思いながら読んでます。
でも、僧侶である玄侑氏が答えるから説得力があるのであって、
例えば「布施の心」なんてことを一介の仏壇屋が言ったところで
おこがましいだけだし。
ここは一つ、氏のお答えを参考にしつつ、
仏壇屋流の答えにアレンジする必要がありそうです。
・・・例えば・・・・
「ペットの骨を自分たちのお墓に一緒に入れたいんだけど」
「そうですね~~。お気持ちはわかりますよ~~。
ただねぇ・・・・・習慣とかもいろいろありますから、
ご親戚の方とかお寺様にまずはご相談なさってはいかがですか~~?」
ポイントは「・・・・・・」と「~~~」の間合い!!
僧侶でも身内でもない仏壇屋に相談される、ということは
答えが欲しいのではなく、「背中を押して欲しい」「味方して欲しい」
あるいは「聞いて欲しい」の場合がほとんどじゃないかと
思っています。
だから、とりあえず聞く。とりあえずうなずく。
仏壇屋の相談にのる、はこれがメインだと思っています。
もちろん、お仏壇やお墓そのものに関するご相談には
詳しくお答えします。そこはその道のプロですから。
そう言えば、以前お客様からの電話で
「腕輪念珠を身につけているのに、事故などの不幸が続く・・・・」という
相談を受けていた同僚。
「腕輪念珠を身に着けていたから、その程度の事故で済んだんでしょう・・」。
傍で聞いていた私、(「え~~!!そんなこと言っちゃっていいの!?!?」!)
電話の向こうのお客様「・・・それもそうですねぇ」
私(「あんたも納得すな!!」)