仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

「跡取り」と「仏壇」

2006-03-09 16:59:25 | 仏事のあれこれ

先日のお仏壇のお客様は
「とにかく小さい仏壇を」というご要望。
「場所がないので、小さければ小さいほどよい」とのこと。

確かに25cm程度のものもございます。
(仏壇というよりは厨子ですが)

でも、よくよく聞くと
代々のお位牌が4体、そして新たにもう1体、
とのこと。

仏壇は小さくなければならない、
祀るべきお位牌は多い・・これはちょっと難問です。
全てのお位牌をこのままで祀る、というのは
難しそう。
そこでいく通りかの方法をご提案しました。


1.古いお位牌は「先祖代々」としてまとめる。


2.板位牌は一番新しい方だけにして、
  その他の方は過去帳にまとめる


3.全てのお位牌を小さいサイズに作り変える


4.全てのお位牌の戒名を幅の広いタイプの
 大きな位牌一つにまとめて彫る
 (お寺の古い位牌堂などに多くあるタイプです)

結局、お寺様と相談の結果、2の過去帳にまとめる
ところで落着いたようです。

・・・ところで、どうしてこういう難問を抱えることに
なったか、というと、
ご当家は女の子3人、皆嫁いで
「跡取りがいない」という状態。


結局、今のところは夫の実家の
お仏壇を祀る予定のない
(?妙な言い方だけど便宜上)
次女夫婦がお仏壇を祀る、ということに
なったそうです。

それにしても、
「跡取り」なんてナンセンス!!
という考えも多いだろうけれど
やっぱり、気になるのも人の常。

少子高齢化の昨今、
この手の悩み、相談はつきません。
詳しくはいずれまた。