お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

お父さんブログを書いていてよかった(^^)(H27.9.10)

2015-09-10 21:19:09 | Weblog
私はこんなブログを作ったこともすっかり忘れていた。
でもお父さんが倒れて、何かに書いときたい!と思って
急に思い出したのだ。


読み返してみると、やはりすっかり忘れていた
お父さんの言動の数々が蘇る😚
やっぱり相当面白い人だ😁。
と、落ち込むばかりの気持ちだったのが少し軽くなったのだ。
ブログを書いていてよかった。



お父さんが心筋梗塞になったのはもう8年も前のことだったこと、
そのときは担当医にうまくいってもあと2年もつかどうか、と言われたこと、
あの頃の私の気持ちと今と全然変わらずうろたえていて、成長がみられないこと、
などがわかった😁。
私のとっては第二の修行期突入なのだ。
お父さんが衰えている分、前よりしっかりした対応ができますように。


そういえば、ブログに日時の表示がされなくなっていた!
なぜだー。






天井を見つめるお父さん。

2015-09-09 23:00:45 | Weblog
お父さんが緊急入院した日、


「ご高齢の方が入院されると環境の変化に慣れず、夜中に錯乱してあばれることがあります。
そのときは危険を避けるため手足を拘束することになりますがご了承ください。」

と先生から説明があり、サインさせられた。
いつも自由に生きてきたお父さんが縛られたりしたら、ますます逆上して暴れるんじゃないの?
と心配になった。

次の日病室に行って、まっさきに

「大丈夫だった!?錯乱しなかった?縛られなかった?」

と聞くと、

「錯乱はしなかったけど、ずっと横になってやることなくて天井を見ていると
なんともいえない寂寥感というかさびしさがなあ」

としみじみとつぶやいた。


じっとしていることの大キライなお父さんが
今は片手が麻痺し、狭い幅のベットに寝かされて、いろいろな管がつけられている。
それでも特にイライラした様子もなく、じっとしている。
意外だ。


夜中にひとり天井を見つめて何を考えていたんだろう。


せめて雑誌を、と何冊か持っていくと、片手が麻痺しているからページがめくれないからいい、という。
でも最近譲り受けた兄のお古のiPodをもっていくと
「いい音楽がたくさん入っているんだ」
と一生懸命操作していた。


今動かなくなっているのは左手だが、利き手でなくても
片手が動かないのはかなり不自由なようだ。


脳梗塞の原因はどこからか塊がはがれて飛んできたのか、脳血管自身に血栓ができているのか、検査をしても
よくわからないそうだ。
そうして、昨日よりも今日の方が状態が悪いと先生に言われたと言う。
(インフォームドコンセプトとか言って、今時はそんなことも患者さん自身に伝えるのかな)


すっかりおとなしくしているお父さんの丸い頭を見ていたら、
いてもたってもいられないような、落ち着かない気持ちになってきた。



 

















お父さん、緊急入院する。

2015-09-09 07:58:30 | Weblog
ついにこの時が来た。


3日前、遅く起きてきたお父さんの昼食を用意した後、地元の友達とランチをしにいった。
2時間後帰宅すると、お父さんは私の顔を見て、


「をくわえういーあれへんだなー」
「なんか頭がぼーっとする」


とろれつの回らない口で言った。見ると左の口が下がっている。
手を握ってみると、左手の握力が明らかに弱く晴れている。


3ヵ月前くらいから、急に肩が上がらなくなり、どんどん
指が曲がらなくなったり、肩や膝の関節動くのも大変になっていた。
最初は夜になると調子がよくなっていたのが、それもなくなり、
「おれももう終わりかなー」
などと言っていたのだ。
検査してもリウマチの検査値に異常はなく、関節も異常ないということだったが
症状がリウマチに近いということで、最近リウマトレックスを飲みだしたばかりだった。

(高齢者はリウマチになっても検査値が上がらないことがあるそうだ。)


今日の様子は明らかに違う。
一番近いのはお父さんが泥酔した時だけど、リウマチと診断されてから
お酒は控えているし、今日も飲んでいないと言う。

「こんなの寝てりゃあ治る。寝てくる」

と言うのをとどめて救急車を呼んだ。


こんなときもいつもだったら
「いいから余計なことするな!大丈夫だ!!」
と大声を出すのに、今日はちょっと抵抗しただけで座っている。


と、思ったら
「そうだ、救急車に乗るなら着替えないと」
とよろよろ二階に行こうとする。
(ねまきとステテコ姿だった)


いいからいいから、と座らせて、震える手で必要そうな物をかばんにつめていたら
救急車がきた。


先に救急車に乗せられたお父さんを見ると、いつも持って出るかばんを
いつのまにか手に握っていた。
外出するならかばんもってかなきゃともうろうとしながら思ったんだろう。
ストレッチャーに横にされた足下にはぼろぼろのサンダルがあった。


昼出かけるときは、いつも通りだったのに。
突然くるんだ。
よく聞くけど、やっぱりそうなんだ。
ついに来たんだ。


私は動悸が収まらなかった。