腎臓が悪くて検査するため入院しているお父さん。
ほとんど一日中横になっている。
退屈だろうといろいろ本を持っていっているのだが、
この間本屋でみかけたのが阿川佐和子の「強父論」。
父親に対する思い出のエッセイなのだが、
父親が病院で亡くなるまでのことも書いてあるので、
入院しているお父さんにはちょっとどうかな、と思ったが
感想を聞きたくて病室に持って行ってみた。
すると後日、お父さんの感想は
「おい、阿川弘之ってオレにそっくりだな!
オレの事書いているのかと思った!
いやー、あの人は海軍で、立派なことイロイロ書いてるけど、
家じゃあんな感じだったんだな。
いやあ、世の中には似ている人がいるなあ。
昨日は腎生検で一日安静にしてなきゃ出血の危険があったのに、
思い出し笑いしそうになって困ったぞ!」
あ、やっぱりお父さんもそう思いましたか
感動がわかちあえてよかった。
昔だったらオレはこんなんじゃないぞ!と怒ったと思うけど、
やっぱりかなり人間ができてきている。
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