教習所社長のオートバイコラム

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チョ~ク!チョ~ク!

2006年11月30日 | バイク

コバッチでぃ~す !(^^)! 横浜は、ぱらぱらとが降っていましたが少しずつ空が明るくなってきて、コバッチの気持も明るくなってきました

ここの所、朝晩めっきり冷え込んできて、結露がオートバイを湿らす季節になりました。この結露が昼間には乾いてせっかっくきれいにしたオートバイをまた汚すのでコバッチはぷりぷりしてしまいすます。「こらぁぁぁぁ!夜露ぅ~、コバッチのオートバイを汚すでなぁ~ぃ!」と夜露に向かって叫ぶコバッチです。

これは、燃料タンクの内側にも言えることです。大気には直接触れていなくてもガソリンが少なければ少ないほどタンクが冷たくなるとタンク内の空気中の水分がタンク内で結露します。この水分が、タンクの底に少しずつですが溜まってしまいます。

コバッチは、寒い季節は燃料をいつも満タンに入れるようにしています。半分位になると満タンにします。タンク内の腐食を防ぎ、水分が溜まるのを防ぎたいからです!本当にコバッチって、オートバイ思いの優しい奴なんですねぇ~

持ち主に愛されていないCB400の燃料タンク

この錆は後々、必ずトラブルにつながってくる!

 

よく立ちゴケしたり取回しに大変だからと、ガソリンを少なめにしている人(本当はガソリン入れるお金がない!)がよくいますね。そういう点では楽なのでしょうが、オートバイの事を考えたら寒い季節は燃料を沢山入れておいた方がいいのではないでしょうか?

 おっと・・・、本題!本題! 本日はチョークについてお話をしたいと思います。寒くなってくるとエンジンのかかりが悪くなってきます。オートバイが古くなったり、しばらくエンジンをかけていないオートバイですとなおさらですね。みなさんは、寒いからエンジンがかからない(寒いと火の付が悪くなるイメージで考えている人が多いようですね)と思っているのでしょうが、それは、ちょっと違います!

寒いからが直接の理由ではなく寒い(大気温度)が下がるということは、空気が濃くなるということなのです。空気が濃くなれば、燃焼に必要な酸素も濃く(多く)なります。これが、直接の理由なのです!(燃焼の3要素ってしってますか?物が燃えるためには可燃物(燃えるもの)・熱源(燃える熱または温度)・酸素が必要なのです。)

オートバイはガソリンを燃料とし、エンジン内で燃やして(燃焼させて)その膨張力を動力に変えています。ガソリンは、第一石油類に分類され引火点(火種を持っていくと燃える温度)は、マイナス40度以下です。マイナス40度でも燃えるのですから真冬の日本のどこであろうと燃えるはずです。

ここで、もう一つ!ガソリンは液体に火種があっても決して燃えることはありあせん。容器の中にガソリンを入れ、ガソリンの中にプラスとマイナスの電極を沈めて電気的にスパークさせてもまったく燃えません。つまり、ガソリンは空気中の酸素と適度に混ざったときに燃えるのです。ということは・・・、液体が燃えるのではなく、ガソリンからでているゆらゆらとした蒸気(気体)が燃えるということなのです。このガソリンが燃えることができる空気との割合を燃焼範囲といいます。

ガソリンの燃焼範囲は、空気に対してガソリンの蒸気が1.4%~7.6%の範囲です。ガソリンが多く(濃く)なって8%を超えても燃えませんし、少なくて(薄く)て1%では燃えないのです。

さて話を戻しますが、気温が下がってくると空気は濃くなります。空気が濃いのにガソリンの蒸気は同じですと燃焼範囲を下回ってしまい燃焼できなくなってしまいます。そこで・・・・・・・・・・。空気の流入量を減らして燃焼範囲におさめる必要があるのです。そこで!チョーク!

チョークとは空気を塞ぐという意味です。プロレス技で首をしめる反則があります。締められた方は苦しくて「チョーク!チョーク!」とレフリーにアピールし、レフリーも反則者に「チョーク!チョーク!わん、つー、すりー!」とやっている光景を見たことはありませんか?

ありゃ!話が長くなってきてしも~た。いかん!いかん!コバッチの伝達能力が疑われてしまう。(物事を端的に分かりやすく伝える能力の事)

もう、お分かりですね!チョークとは・・・!気温の低下に伴い空気が濃くなるのでガソリンの燃焼範囲を下回ってエンジンがかからなくなるのを防止するために、空気の流入量を減らし燃焼範囲内でエンジンをかける装置なのです。しかし、これでは始動性も良くないので、ガソリンを濃くすることによって始動性を向上させる構造が主になっているようです。下の写真のチョークのマークの意味がわかりましたよね。

    

レバーを引くことによりキャブレター内の空気の流入量を少なくする

もしくは、ガソリンの量を多くして始動性を良くする装置の事です。

 

最近は、コンピューターが自動で行なってくれる電子燃料噴射装置も出てきましたが。この場合には、当然、コンピューターが空気と燃料の量(混合気)を調整してくれますのでチョークレバー(ボタン)はありませんよ。

ライダーとして幾冬過ごし、エンジンをかけたかの経験がオートバイと対話しながらのチョークの使い方を上達させてくれるものなのです。

コバッチでしたぁ~! (^_-)-☆ 


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