名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

本選びは難しい

2009年11月26日 | セカンドルーム

 

今朝の集落は、乳白色の霧に包まれて、いつまでも眠っているようだった。


ようやく9時を過ぎた頃に霧も晴れて、人の姿を見かけるようになった。

小さな集落での暮らしは、都会と違って外部からの刺激や情報が少ないので、今のところ木工と山歩き、野良仕事などが生き甲斐であり支えにもなっている。
趣味や仕事の情報と繋がるインターネットも、山里の暮らしでは欠かせない。
これらとの関わりの無い暮らしは考え難いので、少しでも長く続けようと色々工夫をしている。
そのための解説本や情報誌などを、人並みに読んではいるが、役に立ったことは少ない。
家庭菜園の参考書も、一般論が長々と解説されていて、とても最後まで読み通せなかった。
それより近所の人が「こぶしの花が咲いたら種を蒔け」と、ぽろっと洩らした一言の方が、余ほど説得力もあるし参考になる。
パソコン関係の解説書は何冊も読んだが、問題が解決した例は少なかった。
分厚い本から疑問点を探し出すのに苦労をし、専門用語が分からないので、そこから調べている内に読む気力が萎えて、本題までたどり着けないこともある。
最近は、本は買わないで名古屋へ行った折に経験者に聞いたり、パソコンサークルで疑問点を解決している。
山登りの解説書も似たようなもので、当たり前のことを何ページにも亘って書いているので、中味が見えてしまって先に進まない。
岩場の3点確保の説明は、「右足が離れたら左手でしっかりホールドする」と解説しているが、それを頭で考えながら登っていたら滑落してしまう。
難所を越えるときは、4点確保では前に進まないし、2点ではバランスを崩すので、本能的に3点で確保している。
山でバテない歩き方などは、いつも悩んでいるので、目次を見ただけで買ってしまう。
読んでみれば、最初から飛ばさないとか、休憩を取る、日ごろからトレーニングをするなど等、今更ながらの事ばかりが並んでいた。
最近使われ始めたトレッキングポールのW使用も、「右のポールが着地する時に左足も同時に着地するように歩く」と書いてある。
これも普通に歩けばそうなるし、ポールの扱いを意識しながら歩いていたら、ぎこちなくなってつまずいてしまう。
解説本や参考書は、値段相応の厚さを確保するためなのか、どうでもいい事を長々と書く傾向があるように思う。
その中から数ページか数項目でも参考になれば、それで良しとした方が腹も立たない。
それすら裏切られることもあるので、良書を選ぶのは難しい。

コメント
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