先日、知人がそろそろ家を片付けなければいけないという事で、出てきたのが

息子さんが小学校に上がる時に始めたヴァイオリン4分の1サイズ。
「西野さん確か楽器に興味がおありでしたよね、こんなものですがいかがですか」
という事で、受け取ってきたヴァイオリンの中に

こんな松脂が入っていました。
どうやら先生が使っていたのをいただいたという事で、制作年は60年くらい前の物だそうです。
これ早速弾いてみました。
良いですね。
見た感じ全く変質していなさそうです。
もう一台の、小学生高学年になってから、買い替えた4分の3のヴァイオリンに入っていた松脂はこれ、多分45年程経っています。

これは完全に溶けた跡がありますね。
現在発売されている擦弦楽器用の松脂はどうしても熱に弱いです。
真夏の時期に密閉された中に置いておくと溶けてしまいます。
これは松脂が溶けるのではなく中に含まれているオイル分がゆるくなって全体が溶けるのです。
松脂粒子そのものはどうやら150℃以上で溶け始めて320℃くらいで発火します。
この52年前の松脂は全く溶けてもおらず、そのまま使えました。
天然熟成の松脂の様な気がします。
光舜松脂の「基」に近い感じで、少しグリップ感は強い感じです。
メーカーの名前も入っておらず、どこの製品かは分かりません。
普通4分の1のヴァイオリンはどうしてもキンキンする感じの音に鳴り、とても良い音色とは言えないものが多いのですが、この松脂で弾くとなかなかに良い音色です。
分数楽器のヴァイオリンには、「基」が良い音を奏でますので、子供たちが嫌がらずに弾けるようになるかもしれません。
だからでしょうか、中国でも高胡や京胡の様に少し高い音の楽器には天然熟成の松脂を使う人が多いですね。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ






