二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

美人は鳴る (日本Vn製作研究会の展示会に行ってきました)

2011-05-28 21:31:55 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
沢山のヴァイオリン、ビオラ、チェロが集まる処へ行ってきました。

実際、手に取って鳴らしたり出来、
プロ奏者が数台の楽器を同じテーマ曲で奏でた後で小曲を弾くミニコンサートもあり、
とても楽しい時間でした。

そんな所へ何をしに行ったかと言うと、
大きく言えば、二胡研究。
小さく(?)言えば、いよいよ来月から取りかかるヴァイオリン製作の勉強の為。
弦楽器製作のお友達が「面白い集まりがありますよ」と教えて下さったのです。

会場は、自由学園明日館。
梅雨が垣根の蔓薔薇を濡らすフランク・ロイド・ライトの建築の中、
初老のチェロ製作者が奏でるバッハの無伴奏。。。
素敵です。。。
ただ、そのセロ弾きおじちゃま、
製作者仲間のチェロをとっかえひっかえ弾いては、自分のと比べて「負けた~!」と悔しがる。
それがなんだかすごく面白くて微笑ましかったです。
かなり平均年齢高めの集いでしたが、
そんな素敵なおじちゃま達が、会場のあちこちで、
ご自分の楽器製作の紹介やら交流を深めてました。


ボスとワタクシは、
コンサートが始まるまで、待ち合わせのお友達Oさんを探しつつ会場内を物色。
途中、楽器製作専門学校のコーナーに居た若い生徒さんを質問攻めにして困らせたり、
西野二胡とほぼ同額するストラディバリウスの超豪華写真集にウットリしたりしながら、
出展楽器をくまなく観て回りました。

ヴァイオリン作りはド素人ですが、
木をよく知り、既に資料で調べて構造等の機能は熟知したボスは、
外見を見るだけで、それぞれのヴァイオリンのだいたいの音色の特色を言い当てます。
その中に、「あっこれ、これは鳴るよ」と一目で判断した物がありましたので、
それでは、と、ワタクシ、その方のお名刺をテーブルの箱から頂戴しました。

その後Oさんと落ち逢い、いろいろな方をご紹介いただき、
その中で、国際コンクールで金賞を受賞した方の話題に。
お名前を聞いたら、さっきお名刺をいただいた製作者、その方でした!!


その後、楽器商の方に、なんと名器アマティを間近で見せていただきました!

紹介して下さったOさんは、「彼はいつも見せてくれるけど絶対触ったり弾かせてくれないんだよー」
と言っていたのに、ワタクシがヴァイオリンを弾けると聞いたその方、
こともなさげに、「どうぞ」と差出しました!!
が、さすがに億単位価格の楽器は恐れ多くて触れません。
何度も勧めて下さるのでボスの顔を伺うと、
「いやいや、流石にこれはダメでしょう~」と、代わりにその方に言ってくれました。
(うっかり出しゃばって鳴らしたりしないで良かったー!!)
だいたい、ワタクシのような庶民には垂涎のアマティですが、
ボスはストラディバリウスのビオラを直したこともあるし、ワタクシほど名器を珍しがっていないのです。

それでも、アマティの美しさは格別です!!

それはボスも認めるところ。
まぁ、お値段も違うんですが、なんとも言えない魅力のかたまりです。

結論として、
「”形が美しい楽器は鳴る”これに尽きる」
と言うのが、アマティの主とボスの共通意見。
だから金賞の製作者の方のヴァイオリンも一目で判ったし、

それは、二胡にも言えること、なのだそう。




この展示会、明日まで開催してます。
(光舜堂の営業日ですが)興味のある方は行ってみて下さいね、入場無料です。














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2 Comments

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Unknown (ミッキー)
2011-05-31 01:39:13
ほぉさんって、ヴァイオリン弾けるんですか?
スゴーイ
それなら二胡も絶対上手いはず
それにしてもヴァイオリンって、値が張るものはどこまでも張りますよね。
二胡でよかった
ミッキーさんへ (ほぉ)
2011-06-01 18:07:05
いえいえ、
楽器を弾くには致命的なことに、ワタクシ、左手が、
ハンディキャップか?っていう位、日常生活ギリギリ分しか動かないのですよ。
どうやら腱か、筋に先天的故障があるようです。

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