べん:こんにちは、べんです。
あむ:こんにちは、あむです。
べん:今回は水道水水質基準の1つである『塩素酸』という項目について勉強しよう。
あむ:たしか、2008年に水道水質基準に追加された消毒副生成物の1つよね。
べん:そう。
水道水の消毒剤として主流となっている次亜塩素酸ナトリウムの分解生成物なんだ。
あむ:人体にはどんな影響がある物質なの?
べん:血液中の赤血球細胞に対して酸化ダメージを与えるんだ。
そうすると、ヘモグロビンや血球容量、赤血球の減少が起こって、酸欠や貧血等の症状が出てしまうんだ。
あむ:怖いわね。
私、ただでさえ貧血気味だから・・・。
塩素酸の生成を抑えるためには、どうすればいいのかしら?
べん:次亜塩素酸ナトリウムっていうのは、食べ物と同じで、日が経つにつれてどんどん劣化してしまうものなんだ。
劣化が進むにつれて、塩素酸の濃度も高くなってしまう。
だから、次亜塩素酸ナトリウムの保管状態には、十分に注意する必要があるんだ。
社団法人 日本水道協会から、『水道用次亜塩素酸ナトリウムの取り扱い等の手引き(Q&A)』が出されているから、参考にしてみるといいよ。
あむ:わかったわ。
べんってなんでも知っているのね。
私もがんばらなきゃ!!
塩素酸の分析は、イオンクロマトグラフという装置で行なわれているのよね。
べん:その通り。
あむもよく勉強しているじゃないか!
塩素酸は水質基準を超過する例が後を絶たないのが現状なんだ。
だから、お客様にとって分析結果の重要性はとても大きいし、分析者もよりいっそうの注意を払って分析しているんだよ。
当社では、常に高い分析精度を維持するために、自社内での精度管理はもとより国や各自治体、更には所属する協会等が実施している精度管理にも積極的に参加しているんだ。
あむ:常に正確な分析結果を出すために、たくさんの取り組みが行なわれているのね。
でも、そもそも塩素酸はなぜ水質基準を超過してしまう例が多いの?
べん:それは、やっぱり次亜塩素酸ナトリウムに対する認識不足や保管状態の不備などが原因であることが多いんだよ。
気温が高くなるこれからの季節は特に注意してほしいな。
あむ:そうね。
水道水は私たちの生活に欠かせないものだもの。
管理者の日々の心がけが大切なのね!!