「ハルジオン」(春紫苑):キク科・ムカシヨモギ属の多年草。九州以北の国内全土に自生する。4~7月頃が開花期で主に春に繁殖する。花の色は白、ピンク、薄紫などで草丈は60cm前後。北アメリカ原産の帰化植物で道端をはじめいたるところでよく見かける。
同じ仲間の「ヒメジョオン」(姫紫苑)と見かけはそっくりだがこちらは開花時期は6~9月頃で主に夏に繁殖する。両方が繁殖している6月~7月頃には見分けるのがなかなか難しい。
<見分け方>①開花時期:4月、5月に見かけるのは「ハルジオン」で、8月から秋にかけてなら「ヒメジョオン」。
②「ハルジオン」はつぼみが垂れ下がっているが「ヒメジョオン」のつぼみは直立している。
③ 「ハルジオン」の茎は中空で、「ヒメジョオン」は中空ではない。
*牧野富太郎博士(1862-1959)がこの帰化植物に命名した。江戸末期に土佐の国(高知県)で生まれ、94年の生涯で収集した植物標本は約40万種、命名した植物は1500種以上といわれている。東大講師辞任後の1940年には「牧野日本植物図鑑」を刊行した。この書は現在でも研究者や愛好家にとっては必携の書となっている。植物分類学の基礎を築いた植物学者で、東京都名誉都民、文化勲章授章者でもある。高知県立牧野植物園のホームページではインターネット版「牧野日本植物図鑑」を開くことができるのはありがたい。いつでもこの貴重な書で学ぶことができる。多くの植物の(写真ではなく)「図(絵)」がとてもきれいで楽しい。また東京都練馬区には「牧野記念庭園」があり、四季の植物や各種イベントを楽しむ事ができる。
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