
3月11日、「いづう」さんでウィンタースペシャル特別メニューを頂き、次のツアーまで時間があるのでくづきりで有名な菓子司「鍵善良房」四条本店へ。
この日は最高気温が夏日に迫る暑さで無性に鍵善のくづきりが食べたくなりました。

















(どれだけ食べるねん!)




創業は江戸時代享保年間と言いますから、江戸幕府では八代将軍吉宗公が活躍していた頃になります。
菓子司だけあり、玄関には多数の干菓子の型が置かれています。



「民藝」にも関わりが深く最近、美術館ZENBIを立ち上げられ、5月21日までは「河井寛次郎とその系譜1期」が開催されています。





奥にある茶房は天井が高く、開放感がたっぷりと感じられる空間です。
また、坪庭もあり運良く窓際の席に当たれば庭を見ながら和菓子を頂く事が出来ます。





名物の「くづきり」です。
蜜は黒蜜と白蜜から選べますが、いつも黒蜜を選んでしまいます。
くづきりの淡白な味が甘い黒蜜と絡まり、絶妙な美味しさです。
この喉越しの良さは美味しい蕎麦に出会った感覚に近いものがあります。
多くの文人墨客に愛されたのも頷けるますね。
本来なら「くずきり」と表記すべきでしょうが、登録商標にもなって「くづきり」を敢えて使いました。(暖簾の横の「くづきり」は河井寛次郎筆です。)