前回は握手をしたときの力の入れ方でいしたが、今回は「感じ方」です。
何年かぶりに親友と会って握手をしたとき、みなさんは相手をどのように感じているでしょうか。
直接触れている相手の手のひらや、指の感触を感じている?
それもあるかもしれませんが、むしろ相手との一体感を感じているのではないでしょうか。
触れている手の状態を強く感じているときは一体感がなく、自分と相手が分かれて対象を判別し、認識しようという心理が働いている状態といえます。
「う~ん、そうなのかな?」と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれません。
では、握手した相手の様子が少し変だった状況を思い出していただくと、わかりやすいかもしれません。
何度かそのような経験はあるのではないでしょうか。
こちらが好意を持って握手したとき、相手からも同じような反応がないと「あれっ?」という違和感を瞬間的に持つでしょう。
それは、期待していたような一体感が持てないためではないかと思います。
一体感がなく、自分と相手の間に隔たりを感じたとき、違和感を持つわけです。
もちろん表情や視線、声のトーンなども、握手に先行する情報として大切になってきます。
しかし、そのような仕草にとくにおかしなところがないときでも、握手をしたときに違和感を持つことはあるでしょう。
その上で何がおかしいのか、具体的な状態を探して認識しようとします。
相手の手が硬くこわばっている、こちらに握り返してくる力が明らかに弱い、少し手を引き気味にしている、などが挙げられるかもしれません。
そこから私たちは「嫌われているのかな」「照れて緊張しているのかな」「具合が悪いのかな」などと、いろいろ想像していくわけですね。
以上のように、握手によって相手との一体感を感じようとする、これが手技療法の「感じる」の基本だと思います。
手技療法を行うには、患者さんとの一体感を持とうとすることが、大切なカギになるというのが私の考えです。
意識していないにしても、このような感覚がベースにないと、やさしくない手になります。
これはあまり教えられないことかもしれません。
そっと触れるとか、やさしく触れるという言い方はされます。
でも、上辺だけそのように取り繕っても、それはメッキと同じで、何かのはずみですぐにはがれます。
握手するときの一体感を持とうとする、そのような意識で触れるからこそ、自然とやさしい触れ方になります。
私の印象として、一体感を持つことによって、セラピストは患者さんのわずかな変化も違和感として感じ取りやすくなります。
患者さんも一体感を持つことができれば、セラピストに安心感を持ち、治療中の心理的安定にもつながります。
ひいては治療が上手くいくかどうかにも影響を与えてきます。
腕が良いといわれるセラピストは、意識的にせよ無意識的にせよ、その技術の中に一体感を持とうとする働きかけを組み込んでいるのではないかと思います。
一体感についてもう少し考えてみましょう。
何年かぶりに親友と会って握手をしたとき、みなさんは相手をどのように感じているでしょうか。
直接触れている相手の手のひらや、指の感触を感じている?
それもあるかもしれませんが、むしろ相手との一体感を感じているのではないでしょうか。
触れている手の状態を強く感じているときは一体感がなく、自分と相手が分かれて対象を判別し、認識しようという心理が働いている状態といえます。
「う~ん、そうなのかな?」と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれません。
では、握手した相手の様子が少し変だった状況を思い出していただくと、わかりやすいかもしれません。
何度かそのような経験はあるのではないでしょうか。
こちらが好意を持って握手したとき、相手からも同じような反応がないと「あれっ?」という違和感を瞬間的に持つでしょう。
それは、期待していたような一体感が持てないためではないかと思います。
一体感がなく、自分と相手の間に隔たりを感じたとき、違和感を持つわけです。
もちろん表情や視線、声のトーンなども、握手に先行する情報として大切になってきます。
しかし、そのような仕草にとくにおかしなところがないときでも、握手をしたときに違和感を持つことはあるでしょう。
その上で何がおかしいのか、具体的な状態を探して認識しようとします。
相手の手が硬くこわばっている、こちらに握り返してくる力が明らかに弱い、少し手を引き気味にしている、などが挙げられるかもしれません。
そこから私たちは「嫌われているのかな」「照れて緊張しているのかな」「具合が悪いのかな」などと、いろいろ想像していくわけですね。
以上のように、握手によって相手との一体感を感じようとする、これが手技療法の「感じる」の基本だと思います。
手技療法を行うには、患者さんとの一体感を持とうとすることが、大切なカギになるというのが私の考えです。
意識していないにしても、このような感覚がベースにないと、やさしくない手になります。
これはあまり教えられないことかもしれません。
そっと触れるとか、やさしく触れるという言い方はされます。
でも、上辺だけそのように取り繕っても、それはメッキと同じで、何かのはずみですぐにはがれます。
握手するときの一体感を持とうとする、そのような意識で触れるからこそ、自然とやさしい触れ方になります。
私の印象として、一体感を持つことによって、セラピストは患者さんのわずかな変化も違和感として感じ取りやすくなります。
患者さんも一体感を持つことができれば、セラピストに安心感を持ち、治療中の心理的安定にもつながります。
ひいては治療が上手くいくかどうかにも影響を与えてきます。
腕が良いといわれるセラピストは、意識的にせよ無意識的にせよ、その技術の中に一体感を持とうとする働きかけを組み込んでいるのではないかと思います。
一体感についてもう少し考えてみましょう。