「軽減税率」をマスコミは連日報道しています。あたかも「税負担が軽くなる」ような言いまわしです。
実際は、10%引き上げる際に、一部品目を「8%据え置く」というものです。
2%増税することで国は5.4兆円の増収になるそうですが、そのうち1兆円を減税しても4.4兆円の増税となります。一世帯当たり4万円以上の負担です。
政府は、「軽減税率の財源確保」を理由に「4000億円の低所得者対策を取りやめたばこ税の値上げ」などの案が語られています。何のための「軽減税率」かわかりません。
消費税は、所得の低い人に重い税金です。全く説明がつきません。
来年の参院選で公明党の協力が欲しい自民党の「選挙目当ての党利党略」と思えてなりません。
増税の理由の一つに「社会保障のため」としていますが、これまでも「増税分は社会保障のため」と説明してきましたが実感はありません。
年金、医療、介護などについては、昨年6月の「骨太の方針」では社会保障の自然増を年間3~5000億円削減する方針を決めています。
「財政再建のため」といいながら、巨額な利益を上げている法人に「減税のバラマキ」をする一方で、赤字の中小企業には「外形標準課税」の拡大で穴埋めです。さらに戦争法の具体化で5兆円を超える軍事費も。
一方で、日本経済は深刻です。
昨年4月の8%の増税で2014年のGDP(国民総生産)はマイナスとなり日本経済は深刻な不況に落ち込んでいます。
唐津でも、空き店舗が「増新起業者より廃業者が多い」と商工関係者は嘆いています。
このように、消費税10%増税は、「軽減税率」で国民をごまかし一遍の道理もない無謀な増税であり、中止させるしかありません。
写真は、伊万里駅前の通りに展示されている伊万里焼きでつくられた「色絵婦人立像」です。