ありがと、ぷうちゃん。

ぷうちゃんは、今週は走って帰る。
「ぷうちゃん、はしってかえる～！」
てってけて～、と走り出す。
自転車を押しながら、待て待てぷうちゃ～ん！

と、追いかける。

昨日は女の子をひとり追い越した。

ぷうちゃんより小さい女の子。

ぷうちゃんを追いかけて走り出した。
ベビーカーを押して追いかけるお母さんが、
「ありがとうございます、ぐずっちゃって、ベビーカーには乗らないし、抱っこして～って困ってたんです。たすかりました～。」

「あ、それはよかったです～」

母ふたり、せっせと、追いかける。


角のところでピタッとぷうちゃんは止まって標識の棒にしがみついて、おサルになって待っている。

女の子も「やる～」
ぷうちゃんはえらそ～に「こーだよ」


今日も走って帰る。
てってけて～っと音が聴こえそうな走りっぷり。


自転車を押して追いかける私に、
「子どもは元気ね～」と、おばあちゃん。

「そうですね～」


なんだか、ホッとする。

子どもたちの「いま、この瞬間」を生きる力に、
ホッとする。