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週末に想う(抜粋)

2018-09-14 07:17:53 | 日記
今週は石油業界の変化を象徴するニュースがあった。JXTGエネルギーが9月末でハイオクガソリンの「ENEOSヴィーゴ」の販売を終了することになった。10月以降もENEOSハイオクガソリンを販売するのでユーザーには全くと言っていいほど影響がないのだが、これはこれからの石油業界を象徴する出来事と言っていい。ENEOSヴィーゴは、2002年4月に当時の日石三菱が製油所や油槽所を含めた出荷拠点を確保し関東・関西地区を皮切りに販売を開始。その後、全国津々浦々で特有の添加剤を加えたENEOSヴィーゴとしての品質を保っていたが、その供給体制が変わるということになる。これにはふたつの要因が考えられる。
ひとつは、エッソ、モービル、ゼネラルのSSが10月から順次、ENEOSブランドに変わるということだ。最終的には国内1万3千ヵ所を超えるSSがENEOSブランドになる。もうひとつは、ハイオクの価値が低下してしまったことだ。その証拠が、激減するハイオクレシオ(ガソリン販売量に対するハイオク比率)だ。石油元売各社の2002年当時のハイオクレシオは20%前後で、いまは10%を維持するのがやっとの状況だ。現在もなお、自社特有の添加剤を加えたハイオクを売るために遠方まで自力で供給し続けている元売もあるが、このケースを除けば、10月以降は基本的に日本全国同じ品質のハイオクを、元売それぞれのブランド名を付けて売ることになる。そう考えると世の中は大きく変わった。ハイオクとして品質が保たれていれば、ユーザーは全く不便には感じない。だが、どこでも、どのSSブランドでも同じハイオクを買えるのなら、ハイオクはレギュラーと同じようにコモディティ商品になってしまう。内需が減退して寂しい限りだが、SS差別化のハードルがますます高くなるような気がするのは、私だけだろうか。

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