朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

道明寺を見て

2006年03月22日 20時00分54秒 | 歌舞伎・文楽
昨日は今月3幕目の歌舞伎座。
1ヶ月に3幕見るのは初めてだろう。
上方人として、「仁左衛門13回忌」は見逃されへんからなあ。

で、「道明寺」。
立見ではあったが、むちゃくちゃ混んでいるという程ではない。
やはり、関西のメンバーだから、ということか。

仁左衛門の声は悪くないが、少し13代目の発声をなぞり過ぎかなあ。
感情が出過ぎているように思う。
菅丞相はもっと感情を抑えた方が好み。
それは私が「抑えても抑えきれない感情」に感動する傾向があるためだろう。
だから「火事息子」が好き、ということになるんだと思う。

出色は富十郎と感じた。
丞相のことを思いつつ、役目を離れる訳ではないバランスが良かった。

孝太郎は以前よりはマシだが、
まだ声が苦しそうに聞こえる。
あと2、3年すればいいところに落ち着きそうな感じ。

長い狂言だが、その長さは感じさせない、
変化に富んだ良い芝居と思う。
昔、文楽劇場で昼夜通しを見たときに比べて、
自分の体力は落ちていると感じたが。
コメント
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