対局日誌

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新刊棋書情報「模様の荒らし方集中講義」

2007-07-27 00:55:55 | 棋書
韓流 囲碁が驚くほど強くなる本」に比べると、MYCOMのもう一冊の新刊「模様の荒らし方集中講義」はもう一歩。
押し並べて評価の高い「集中講義」シリーズの中の一冊だが、最近はややタイトル依存の傾向があるように思う。
著者は石田芳夫プロ、構成は朴道純氏。

そもそも「模様対策」についての本は比較的多く、また案外「模様派」は少ない。
むしろ模様を張る側が多い私にとっては、「荒らされにくい模様の作り方」の方が興味がある。

第1章で11の法則が示されているが、その法則ごと「次の一手問題」が提示される。
それに3つぐらいの選択肢が与えられ、その選択肢ごとに何故正解不正解なのかの解説がされる。
ここまではありきたりではあるが、問題ない。

しかし肝心な何を基準にして、どの法則が発動するのかという解説がない。
一応第2章以降の練習問題で、それを体感する形になってはいるが…。
結局「読み」と「習うより慣れよ」に依存するのでは、「法則」とは呼べない。
体系化されておらず、「標語」の域を出ていないのが実情。

テーマは石田プロの実戦を中心にしており、そこまでの手順が示されるのは悪くない。
それなりに丁寧に作られていて、低段クラスに有益な本とは思う。
が、どうしても漂う「イマイチ感」を拭いきれなかった。


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