現在美術日記@関西

アートシーンは東京だけじゃない

【申し訳ない】展覧会ダイジェスト その1【2009】

2010年04月01日 12時00分00秒 | 美術
実は、昨年末にお伺いした展覧会を紹介しきれていませんでした。
申し訳無さからずっと気にかかっていたのですが、
ここでダイジェストという形でご紹介したいと思います。

約三ヶ月前の展覧会ですので、
出品された作家ご本人が見ると懐かしく感じるのではないかと思います。

画像も少なく伝わりにくいかもしれませんが、
昨年の年末を思い出しながら、楽しんで頂ければと思います。

Gallery H.O.T
北岡利浩 展
-あなたがここにいるということ-

2009年12月14日[月]~12月26日[土]



様々な作風を作家一人で披露された展覧会です。
錆びた鎖で形作られた衣服の作品は、素材として重々しい鎧を感じさせながら、
あくまで日常に消費される生活を象徴的に描いたように感じました。

昨年最後の展覧会とあって、壁に直にピンを刺すことを許された角砂糖の群れ。
ニーズに群がる企業かユーザか。需要と供給を思わせるオブジェでした。


GALLERY wks.
i  my  me  mine
木村尚也 展

2009年12月7日[月]~12月19日[土]



若い作家らしい有機的でポップ、そこに性的な意味合いを持たそうとしています。
ジェンダーを扱う作品の特徴だと思いますが、
作家自身の性別が大きく影響しているように感じます。
趣味・趣向には性別による境目の意識を感じることがよくありますが、
この作品にも同じような印象を覚えました。


小山登美夫ギャラリー京都
大竹利絵子 展
夢みたいな

2009年11月26日[金]~12月26日[土]




樹の模様とアンバランスな形状が不思議な妙味を醸し出す作品たち。
その大きさも相まって、作品の素材を通して感じられる、
作品の内側に内包された質量が魅力的です。
湿度変化による伸縮から生じる亀裂からも、素材の生々しさが感じられました。


児玉画廊(京都)
池谷 保 「基本の復習と予習」
2009年11月28日[日]~12月26日[土]




色彩に厚みのある巨大な平面作品が所狭しと並ぶ展覧会。
幾何学的に区切られた色彩構成の上に、
渦巻いた絵の具の盛り加減がどこかいじらしく、まるで触覚をくすぐられているようでした。
絵画を体感するという感覚に陥る魅力的な作品です。


Kodama Gallery Project 20
阿波野 由起夫

2009年11月28日[日]~12月26日[土]




都市計画のモデリングを思い起こさせる形状の作品が印象的でした。
素材はおそらくウレタンフォームを溶かしたものを使用しているようですが、
その化学的で有害物質を象徴するような雰囲気がまさに「ケミカル」というイメージに結びつきます。
作品の大味な部分を、ナスカの地上絵のような細いワイヤーによって繊細さを補っています。
人工的で煙たさを感じる作品ですが、何処か美しさも感じます。


Gallery H.O.T
〒530-0047
大阪市北区西天満3-6-3
西天満福岡ビルディング1FC
http://galleryhot.com/index.html

GALLERY wks.
〒530-0047
大阪市北区西天満3-14-26
中之島ロイヤルハイツ1103
http://www.sky.sannet.ne.jp/works/

小山登美夫ギャラリー京都
〒600-8325
京都府京都市下京区西側町483番地(西洞院通六条下ル)2F
http://www.tomiokoyamagallery.com/

児玉画廊(京都)
〒601-8025
京都市南区東九条柳下町6 7-2
http://www.kodamagallery.com/

※ご紹介した作品画像は、当ブログに掲載すべく撮影させていただきました。
個人管理のブログにも関わらず、
快諾していただいた各ギャラリー様のご厚意に、心より感謝致します。

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