城郭探訪

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井ノ口館(清水山城館)  近江国(新旭)

2016年04月17日 | 館跡

お城のデータ

別 称:清水山城館・本堂谷遺蹟
所在地:高島市(旧:高島郡)新旭町井ノ口蓮池  map:http://yahoo.jp/-NYVkv
現 状:森林
区 分:城館

築城期:室町期 
築城者:佐々木高島四

遺 構:郭・空堀・土橋・土塁・井戸・現地説明板
標 高: m  比高差:ー
目標地:大荒比古神社

駐車場:大荒比古神社本殿前に駐車
訪城日:2016.4.16

国指定史跡

お城の概要

 井ノ口館は、大宝寺山南麓にある西佐々木氏(高島氏)の氏神大荒比古神社の東側に築かれている。

天台寺院の大宝寺坊院跡を利用して城砦化したと考えられ、空堀と土塁が囲繞する方形の曲輪(屋敷)を幾つも統合して一つの城郭とする縄張りで、清水山城の居館群と共通する縄張りとなっている。

 館跡の一部が宅地化され遺構が消滅しているが、神社から谷を隔てた館の北西部から北側にかけて土塁・空堀・土橋等の遺構が良好な形で残っている。 また、館の北東部角には土塁と堀が残り、この切岸と土塁は高さもあり見応えのある遺構だ。 


大荒比古神社の本殿の東側に説明板があり沢の対面は土塁で進むと、広範囲な領域の館跡と巨大な空堀。館跡は綺麗に整備され、「オオイワカガミ」が満開で、「土塁」「空堀」「井戸」の表示板で非常に見学し易い遺構であった。

宮司さんの話では、「大荒比古神社」の鎮守の森で、遺構は残存状態が非常に良い。曲廓は多くの土塁と空堀で区切られる。その間には空堀と土塁が巡る。特に、北側の端の空堀は幅7m・深さ2m超、100mは続く。その空堀・土塁・土橋は明瞭に残存する。元は寺坊でり、空堀、土塁は清水山城の居館部分として利用か?寺坊と城館の区別は無理・不明である。現在は中央が宅地化され、東西に分断されて、大きな区域にある不思議な城館遺構・寺坊遺構だ。

お城の歴史

清水山城の佐々木高島氏の居城の山麓にある館だが、詳細不明の城館で、ただ、「大宝寺」寺坊があったとも伝わる。

井ノ口館は、築城年代や築城者など詳細なことは定かでないが、永禄年間に清水山城が改修された同時期に築城あるいは改修された可能性が高い云われている。

 元亀4年に織田信長が高島郡を攻略した際、清水山城共々落城した。

 

オオイワカガミ満開でした!大荒比古神社の裏にタムシバが1本咲いてました。大荒比古神社に戻り、宮司見学のお礼言って!

帰り道脇の現地説明板が在りました!

井ノ口館・・・遠景

参考資料:滋賀県中世城郭分布調査8.高島郡志

 本日の訪問ありがとうございす!!


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