考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

↓の続き。私が英語が(それなりに)出来たワケ

2007年05月16日 | 教育
 分からない単語は全て辞書を引いて調べて後で勉強しやすいようにノートに記し、和訳の予習をした。定期テスト前には、教科書に出てくる単語類を全部覚えようと努めた。(もちろん、覚えきれないのもあった。)the Mediterraneanなんて、高校1年で覚えるのは大変だったぜ。だって、綴りの意味なんてなーーーんにもわかんないんだもん。でも、そのうちに発音と綴りの関係も分かってきて、似たような綴りの単語も出てきたような気がして多少は覚えやすくなった。

 でも、あんなに苦労して覚えた単語は、試験に全然出てなかった。冷静になると何のための試験勉強かとも思ったこともあったが、それでも、試験に出ないと分かっている単語も毎回毎回バカみたいに徹底的に覚え続けた。なんとなく、そういうものだと思っていた。だって、単語が分からないと読めないじゃないか。英語は出来るようにならないじゃないか。

 そしたら、そのうちに模擬試験で「彼ら」に出会うようになった。おお、これは、去年の教科書に出てきた言い回しではないか、構文集に出てきた単語ではないか、など。教科書のページまで思い浮かんだ。お陰で模試の文章もかなりすいすい読めた。それでも分からない語句はたくさんあったが、「苦労した知人」に出会えた喜びはかなりの感動だった。それで、初めての文章でもそれなりに読めることそのものも嬉しかった。

 文構造の理解は当時の高校生としてはかなり良かった方だと思っている。(関係代名詞や挿入、that節が大好き♪だった変わり者である。)が、記憶力は相当悪い。(だから、社会は苦手。)で、覚えなければどうしようもない「言語」の勉強は、まあ、今では飯のタネになっているがホントに大変だったのである。はぁ。。

 しかし、英語も頭打ちになった。記憶力が覚えるべき単語量に追いつかないのである。どうしても覚えられないのである。で、元々のアタマも大したことがないから抽象語を覚えることが出来ない。(今でも抽象に関しては、考えることが好きな割には語彙を知らない。)
 で、試験では、分からない単語を分からないまま読んでいった。これとこれはよく似た意味のはずで、これとこれはそれと対立する概念に違いない、など、アタマの中に、「分からない語句」の箱をいくつか設けて、分からない語句を適宜そこに分類して放り込んでいきながら読むのである。(ほとんどの文章は、「それ」が文章の流れに即しているか、即していないかだけで大筋はつかめるものである。)分類能力というべき抽象化能力が比較的高くなったのは、英語でこういう訓練を積んだからかもしれない。(もともと「分類」は好きだったが。で、ついでに言うと、書いてあることがよく分からなくても、記号問題だったら、整合性から正答をえることも可能でした。ちゃんちゃん。)

 今、授業で教えようと思っているのは、文の単位ではSV構造と動詞の使い方、文と文の繋がりである。筆者がその文をどう言った視点で捉えられて書いたかなどを掴ませることだ。語彙に着目しなければならないことも多いが、今どきの教科書は簡単である。(だから、比較的ラク。)段落と段落の関係もある。
 いったん身に付けたら、生涯残るだろうと思う。文章の読み書きに、必ず役に立つと思うのだ。



7 コメント

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Unknown (トオリスガリ)
2007-05-21 17:02:48
以下、気安くご質問してみますが、多少ともお金と時間かかることですし、或いは答え難い或いは答えたくないという場合もあるかと、無視しお答えいただかなくても結構です。

近著としては『英語力 世界初 熟語が分かる英語教科書』、『英語順! しゃべれる英文法』を著されている、西巻尚樹氏の“VSOP英文法”はどう思われるでしょう? わたくしは西巻氏の本を読み目から鱗が落ちましたもので。(読み物としてとても面白く。)
ちなみにわたくしは高校に入ってすぐ所謂オチコボレになった者です。今は初老で英語が出来ない事に就いては遠い昔に達観、『目にあまる英語バカ』(勢古浩爾/著)は著者の名前で手に取りましたが、興味の無い世界の話へぇーそういう世界があるんだという感じ余所事として読みました。
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Unknown (トオリスガリ)
2007-05-21 17:07:37
(↑英語の先生らしいというの、先ほど知りました。)
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Unknown (トオリスガリ)
2007-05-22 08:54:38
どうでもよい事ですが、
上記の件、正確には「英語の先生であることを意識したのは先ほど」、うろでは(ぼんやりとは)認識していましたが、そうした属性より、文章の方に意識が行っていました。
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Unknown (トオリスガリ)
2007-05-22 14:22:32
しかし、「英語が出来ない事に就いては遠い昔に達観」と書きながら何でこんな本を手に取るに至ったのだろうか? ひょんな成り行きからの事ですけれども、無意識のウラミからかも、という解釈も成り立つかと思いますw
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Unknown (トオリスガリ)
2007-05-24 12:40:13
西巻氏の本の件につきましては、お答えいただかなくても良いです。私なりの答えは出ていました、私の見解を書いて置きます。私は西巻氏のオリジナリティー等は全然わかりませんが、その所説は本質的に真っ当と思いました。多分、
http://www.vsop-eg.com/reccomender/index.php
の、片岡憲太郎さん(ニューヨーク生まれ育ち・米国大学在学中)のおっしゃる通りかとも。教育指導要領には抵触するでしょうが。

しかし、話は変わりますが、高校に入ってすぐ英語オチコボレになった私は、親の金で参考書コレクターになり様々買い求めながら、一冊のテキストもマトモにこなさずという不孝者だったということについて、改めて認識し直すという、よい経験が図らずもできました。
寛容なブログに感謝いたします。
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Unknown (トオリスガリ)
2007-05-25 16:42:09
ところで、私は別に「VSOP」開発者等と利害関係を有するものではありませんが、本を買おうとまでは思わないが、ちょいとご興味を持ったという方は、下記「VSOP Q&A 」を読んでみたら良いかと思います。
http://www.vsop-eg.com/qa/index.php
http://www.vsop-eg.com/qa/page2.php
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VSOPですね (ほり(管理人))
2007-05-27 01:21:44
トオリスガリさん、コメントをありがとうございます。

私、勘違いしてましたね、きっと。VSOPなんですね。(SVOPと書いてましたから。)
ごめんなさい。本、探せてないので、探してみます。(出てくるかなぁ。。。不安)

>無意識のウラミからかも、という解釈も成り立つかと思いますw

私は、物理です。勉強してもできなかった物理。(苦笑)素人向けの物理の本が気になります。

ところで、私は余り「英語の先生」の意識、ないんですよ。英語、嫌いだし。(笑)考えるのは日本語でしか考えられないし。文系で、社会ダメ、国語良くない、じゃあ、英語。高校の時は好きだった、と言う程度の英語教師で。

今、自由英作文の講座を持ってますが、(なぜかそんなことになった)英語はAET(外国人の英語助手)の力を借りて、かつ、辞書引きまくって(笑)添削し、赤を入れるのは、ほとんど文章の流れそのもの。論理的整合性、文章構成の諸注意です。(だから、日本語の添削部分が多い。)でもね、生徒、書いていると、うまくなるモノです。で、期待してます。自由英作文って、文法ミスがどうのこうのでは進歩しないんだ。

(あ、ぜんぜんかんけいのないれすになってしまうた。おゆるしを。)

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