けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

横浜MM21でハゼ釣り

2012-10-14 23:00:47 | 浜あるき


パシフィコ横浜はじめ、高層ビルの立ち並ぶ横浜の「みなとみらい21」。
その一角の河口に、人工干潟のある公園が。
「自然をつぶしてきた開発ではなく、生き物も人も住みやすい都市づくりを」と、
多くのひとの知恵と思いを凝縮して昨年春に完成しました。

その思いとはちょっとズレて、管理者である横浜市の安全第一の考えから、
せっかくの干潟も潮入りの池もふだんは立ち入り禁止に。
そこで「市民による生物調査」として、ハゼ釣り大会がひらかれました。

干潟で掘ったゴカイをエサに、その奥の潮入りの池でハゼを釣る!!
面白~い!!

ただの直立護岸なら、ボラとカキぐらいしか生き物はいない。
けれども、たったこれだけの干潟と池があるだけで、
ものすごい種類と数の生き物が、住めるようになっているのです。
しかも、青潮発生時の避難場所にもなっていることが、この夏の調査でわかったそう。

  

身近な自然は、美味しい自然。
1時間足らずでハゼ14匹、釣れました。
感謝の思いで丸ごと食べられる唐揚げに。
ごちそうさまでした。ありがとう。

すごい!!松山城の大井戸

2012-10-14 17:30:34 | 日記


仕事の約束までの時間つぶしで、松山城へ。
天守閣に登るにはちと時間がたりないので、二の丸跡へ。
そこで驚き桃の木。

なんじゃ~~?!!プールのようにでっかいこの井戸は~!!
深さ9m、縦横18m×13m。1日に1寸(3センチ)の水が湧き出ているそうです。
よーく見ると、今でも水底からもりもりと水が湧いているがの見える!
底がよく見えるように、わざと水を抜いて浅くしているそうです。

二の丸は政庁と藩主の館があった場所。たくさんの建物が並んでいたそうです。
この井戸はここで働き生活するための飲料だっただけなく、
火災のときの消火用水の役割も。
建物の地下にバケツ(桶)リレーできる通路が巡らされていたそうです。
なのに明治5年、二の丸は火災で一切が燃えてしまったということで、今は公園になっています。

井戸だけが今も変わらずコンコンと湧き出でています。

みかん、みかん、なぜ安い

2012-10-14 16:54:29 | 野良あるき
  

愛媛・西予市三瓶のみかん山。
60代前半の、みかん農家のお母さんたちに出会いました。

急な斜面で、転げ落ちそうになりながら、しかもイノシシの害に悩まされながら、
60~70歳代の農家ががんばって、がんばって作っているのに、
とっても安いみかん。出荷の価格は、キロ100円だそうです。

1キロのみかんは、もう1枚の直売所の写真、その1袋です。
250円でも、消費者にとっては安いなあ~。

40年前、みかん農家は「嫁に行きたい・行かせたい」花形産業だったそうです。
当時、1キロの値段は何と300円。物価の違いを考えると、今の1000円?2000円?もっと?
和歌山でも同じ話を聞きました。日本全国でみかんはぜいたくな果物だったのでしょう。
それが、政府の果樹振興政策で全国に産地が増えて、価格が急落。
他にも多種多様な甘い果物がたくさんできたり、お菓子が増えたり、輸入オレンジジュースに押されたり、
あれやこれやで、今では、所得税が課税されないほどの、細々とした収入にしかならないそうです。
ひたすら農地を守る使命で、体力が続く限り、自分一代限りと決めているとか。

「こたつみかん」の文化があるニッポンなのに。
これでいいのか……。
今年はお菓子を少し減らして、国産のみかんを食べませんか?