けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

サクラマス・サンクチュアリセンターへ、ぜひどうぞ!!

2012-09-29 22:49:41 | 浜あるき
  

積丹に行ったら、いえいえ、北海道に行ったらぜひとも立ち寄りたいのが、
余別川沿いに建つ積丹町営のサクラマス資料館「サクラマス・サンクチュアリセンター」。
積丹の隠れた名所でしたが、昨年からリニューアルオープン。人気急上昇中です。

展示は充実しています。なんてったってサクラマスを愛してやまない専門家の手によるもの。
ナゾに満ちた奇跡の魚、サクラマスのすべてがわかるだけでなく、
北海道の自然や、森・川・海の大きな自然の循環についても、わかりやすい展示がいっぱい。

周辺には小川が流れる散策路が整備されていて、森林浴も気持ちがいい!!
あちこちにベンチも置いてあります。
ひととき、心のお洗濯はいかがでしょう?

「原始河川」を歩く

2012-09-29 10:15:11 | 浜あるき


ダムや護岸、堰などの人工構造物がいっさいない、まったく原始のままの川を「原始河川」、
あるいは「自然河川」というそうです。今の日本ではとても希少な存在になりました。
全長およそ15キロ、積丹町の余別川がその原始河川です。
川沿いの林道も河口から1キロぐらいしかありません。ひたすら自然の中のあるがままの川。

その余別川を、専門家の調査に同行させていただき、2日間歩きました。
道はないので、ひたすら川の中を歩きます。
渓流を何時間も歩く経験は初めて。正直、海よりも川のほうがずっと怖い。

川はまるで生き物です。
ちょっとした雨であっという間に増水すると思えば、すぐに水位が下がります。
深み、淀み、早い瀬、遅い瀬、岩の後ろ、石と石の間…、1足ごとに水の力の感触が違う。
ときには腰までつかりながら、川を渡っていくと、だんだんに川がからだや頭に馴染んできて、
自分が生き物になっていくみたい。それが心地よい…。

回りはただただ森、森、森。
時折、鳥の鳴き声が聞こえる。風がわたる。
川の水はたえずうたっている。
川は怖い、でも川はいいなあ~。
一生忘れることがないだろうな、と思う経験になりました。