けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

三陸、新しい漁業の形

2012-03-26 21:58:41 | 浜あるき
個人経営ではなく、数軒の漁師さんが組合を作って一緒に養殖事業を行い、
コストダウンと作業の効率化を図る「共業化」。
三陸漁業の復興のために、国がすすめる新しい漁業形態ですが、
その「優良モデル」といわれているのが、南三陸漁業生産組合。

   

グループの力でいち早くワカメの加工施設を作り、目下塩蔵ワカメの生産に追われています。
収穫したワカメを生で出荷するよりも、付加価値をつけることで収益幅が大きくなります。

先日、生ワカメのおすそ分けがあり、東京の自宅にどーんと送ってくださいました。
感謝!!! ひたすら感謝!!
今年のワカメの出来は、ワカメ養殖30年のベテランが「これまでで一番いい」と絶賛します。
香り高く、柔らかだけれどコシもある、見事に美味しいワカメです。

たな上げ神酒

2012-03-26 21:57:15 | 浜あるき
三陸の木造船。
シキの焼きためから1週間、タナ(舷側の板)をとりつける作業に進みました。
終了後、作業が一段落した感謝と今後の無事を祈る「タナ上げ神酒」の神事がありました。

船大工がとり行い、船主が立ちあいます。
大工道具を並べ、塩と日本酒で清めます。

     

神事のため、船大工と船主は船に上がりますが、
とり舵(左舷)から上がり、おも舵(右舷)から降りる決まりです。
大海原で漁師がいのちを預ける船には、建造時から神様の守護を願う信心に満ちています。