ぼちぼちいこか

私の大好きな登山や水泳、ラグビーを中心に私が感じたことを書いていきます。

へなちょこラン

2008年09月21日 | マラソン
今日はどうしてもバイクとランの両方を練習したかったので
バイクのあと、雨の降る中を引き続き10キロ走りました。

ペースとしては59分位なのでほぼ予定通りではありますが
走り終えた後は身体に変調をきたしてしまうほど体調が
優れません。

バイクで大腿四頭筋を酷使した後に走るのは非常に辛い。
バイクだけ、ランだけ、をやっていては感じられないものが
あると思います。連続した練習をしないと身につかない
筋肉や持久力もあるはず。

来週も同じような練習をして本番に備えたいと思います。

へなちょこバイク

2008年09月21日 | 自転車
銚子トライアスロン大会に向けてバイクとランを
まとめて練習しました。

1日で両方練習するということはどうしても時間の
制約を受けるのでバイクの距離は60キロと短めに
設定しました。
ところが今週末はどうも体調が優れない様子で
走り始めから身体がだるく60キロを走りきるのが
やっとという状態でした。

途中からは雨も降ってきて、余計にモチベーションが
下がってしまいました。
10月5日の当日が心配になってきた・・・。

ラン

2008年09月20日 | マラソン
2日前までの天気予報では台風の影響で午前中を中心に
大荒れの天気になるとのことでしたが、朝起きてみれば
日が差しており、台風の影響は全くなさそうでした。

そのため急遽走ることにしました。
先週は山へいってトレーニングをしていないので
取り合えずランを15キロ。(キロ6分ペース)

ところが昨日の疲れが残っているのか身体が重く、
結果的にキロ6分のスピードを維持することは出来ましたが
走った後は身体がぐったりと疲れてしまいました。

こんなことで2週間後のトライアスロンは大丈夫か
我ながら心配です。

スイム

2008年09月19日 | スイム
仕事帰りに辰巳で泳いできました。
身体が重く感じられ、泳ぎ始めてもスピードが上がらず
息ばかりが苦しく感じられたので予定していたサイクルを
少し落として練習しました。

(メニュー)
W-up  400m× 1  Me
 S    100m× 5  Fr  5セット
       セット間 1’00    ① 1’40
                   ②~⑤1’45
Down  100m× 1
         Total  3000m

最初はメインのスイムを5セットとも1’40サイクルで
回ろうと思っていましたがとても回れそうになかったので
無理せず1’45サイクルとしました。
しかしそれでもかなりきつかった。
先週1回、泳いでいないだけでこれほどまでに感覚が
鈍ってしまったことに驚きです。

また来週からぼちぼち練習を積んでいきます。

トライネーションズ

2008年09月18日 | ラグビー
今シーズンのトライネーションズが終了しました。
優勝は4勝2敗のニュージーランド。2位には3勝3敗でオーストラリア。
2勝4敗の南アフリカが今年も3位となりました。

昨年のワールドカップで優勝した南アフリカは今シーズンのスーパー14
でも結果が振るわず、今回のトライネーションズはその悪い連鎖を断ち切る
ことなく終わってしまいました。一説にはスーパー14で今シーズンから
導入された新ルールが南アフリカのプレースタイルには合わないとか。

一方、ニュージーランド人の名将、ロビーディーンズ新監督率いる
オーストラリアは随所で自信を取り戻すようなプレーを見せたものの
安定した力を出すことが出来ずに最終戦ではニュージーランドに力負け
してしまいました。
ただ、ワールドカップ後、新しく代表に招集されたメンバーが力を付け、
ディーンズ監督の指導が十分に浸透するであろう来シーズンは確実に
強くなっていると思います。

3カ国のなかで唯一、監督が替わらなかったニュージーランドは最初こそ
もたついたものの最後は層の厚さ、地力の強さを見せつけ今年も優勝しま
した。
批判の強かったメンバーのローテーション制を改め、固定したメンバーで
臨み、取り合えず結果を残したことによってしばらくは現体制が続くことで
しょう。
今のニュージーランドに最も足りないものは自信だと思います。
どんな逆境の中でも自分達の力を信じて最後まで諦めないように自分達の
プレースタイルを貫くことができればそう簡単には負けないはずです。
4年後の自国開催のワールドカップで今度こそ優勝をもぎ取って欲しいと
思います。

奥多摩で熊!

2008年09月17日 | その他
世界的登山家、山野井泰史さんが自宅近くの奥多摩の
登山道をランニング中に熊に襲われて重傷を負いました。
場所は奥多摩湖の近くという事なので、誰もが気軽に
ハイキングを楽しめるエリアです。

山野井さんの怪我の具合も心配ではありますが命に
別条はなく、今月末には退院できる模様です。

熊にとっては冬眠に向かうために大量に食べ溜めを
しなくてはならない大切な時期。
山の食料が少なくて里に近い所まで降りてきたのかも
しれません。
それにしても奥多摩に熊。というのは驚きました。
私も気をつけなくてはなりません。

(以前、沢登りの時に丹沢で熊に襲われた人のレポを
読んだ事があります。丹沢や奥多摩といった私たちに
とって身近なエリアでも熊に対する注意は十分必要
だということを常に忘れないようにしたいと思います。)

釜無川~鋸岳~甲斐駒が岳~鳳凰三山~夜叉神峠(その5)

2008年09月16日 | 登山

9月15日

早川尾根小屋(4:45)~広河原峠(5:05・5:10)~白鳳峠(5:50・5:55)~高嶺(6:35・6:45)
~地蔵岳(7:10・7:35)~観音岳(8:17・8:30)~薬師岳(8:47)~南御室小屋(9:22・9:35)
~苺平(9:55)~杖立峠(10:33・10:55)~夜叉神峠(11:20)~夜叉神峠バス停(11:45)

夜叉神峠を13時16分に出るバスに乗るために早起きをしました。
今日は難しい所は特にありませんが兎に角距離が長いので結構がんばらなくては
なりません。
昨夜はだいぶよく眠れました。シェラフの下にザックを引いたので暖かかった気が
します。朝のテントの中の気温は10度でした。
朝食はアルファ米に牛丼の素とうどんを食べました。

3時に起きて4時40分に出発します。まだ真っ暗でしばらくはヘッドランプを
付けて転ばないように注意して歩きます。
しばらくすると東の空がオレンジ色に染まり始め、荒々しい雰囲気の雲海が
見えました。残念ながら樹林帯の中でよく見えません。

広河原峠を過ぎて登りになるとすぐに開けた場所に出ました。
右手には明るくなった空の下に北岳のどっしりとした山容が見えます。
カッコイイ!振り返ると甲斐駒や仙丈ケ岳も良く見えます。
風が冷たくて気持ちが良いです。
ピークを越えてとととっと下ると白鳳峠に出ます。

白鳳峠の次は今日一番の登り、高嶺に向かいます。
前半はハイマツ帯の登り、後半はかなり傾斜のある急な登りを大岩に
つかまって攀じ登ります。最後は下るにはちょっといやらしい高度感のある
岩場をぐっと上がると高嶺の山頂に着きます。
昨日通過した甲斐駒北岳、仙丈岳、これから向かう鳳凰三山がくっきりと
きれいに見えます。
少し風は強いですが天気が良く、本当に気持ちの良い山歩きが続きます。

燕岳を思わせるような白い砂地の花崗岩が現れてくるとまもなく地蔵岳への
分岐に出ます。地蔵岳は稜線からわずか東に外れたところにありますが
せっかくなのでオベリスクの下まで行ってみることにします。
オベリスクは分岐からわずか5分の所にあり天に突き出るような形で
地面から突き出ています。自然の不思議な造形美です。

途中までは簡単に登れます。一番上までは約5mほどの垂直壁でちょっと
簡単には登れません。頂上から手の届く所までシュリンゲがたくさんぶら下がって
いるので確保さえすれば登れそうです。

取って返して稜線まで戻り花崗岩の砂地斜面を登って下りて、もう一度
登った所が観音岳です。
ここからも絶景が広がっています。あまりにも景色が良いので見とれてばかり
いてなかなか先へ進めません。
時計を見ると8時30分になっています。このままコースタイム通りに歩くと
夜叉神峠に着くのが14時になってしまいバスに間に合いません。
この先はかなりがんばらなくてはなりません。

そこから歩き易い道を少し歩くと薬師岳です。
この先は樹林帯となるのでこの素晴らしい展望ともいよいよお別れです。

薬師岳小屋の脇を通り抜けて樹林帯の中を下ります。
結構長い下りで所々急な部分もあり転ばないように注意をします。
「携帯通話エリア」、「無雪期登山道」と書かれた木の看板を過ぎるとすぐに
南御室小屋です。非常に広くて快適なテントサイトが広がり、小屋の前の
テーブルでは従業員の人たちが楽しそうに談笑していました。

ここはぜひいつか泊まってみたい場所です。
薬師岳から南御室小屋まで思いの外早く着きましたが引き続き夜叉神峠の
到着時間は13時20分です。だいぶ先が見えてきました。
小屋を出て苺平まではトレランのコースにしたら最適な気持ちの良い登りです。

苺平から先は再び下りとなります。
しばらくは樹林帯の中を進み少し開け左右が草原のようになった気持ちの
良い場所を過ぎると杖立峠まであと半分ほどです。さらにぐんぐん下り
やがて左手の尾根が間近に迫ってきた後、緩やかに登り返したところが
杖立峠です。ようやくコースタイムのまま歩いてもバスの時間に間に合うように
なったので安心して少し休憩を取りました。

杖立峠には看板が立っていますが
「(左)夜叉神峠 40分 (右)南御室小屋 4時間30分」
と書いてありどちらも時間が全く違っています。これはひどいです。

「杖立峠」というくらいだから私はてっきりこの後一度登ってから最後の下りに
向かうものだと思っていましたが道はぐんぐん下がっていきます。もうそれ程
急ぐ必要はないのですが重力に身を任せていると勢いが止まりません。
まだまだだと思っていたら道が少し緩やかになり展望が開けた先に
夜叉神峠小屋が見え、拍子抜けしました。

もう急ぐ必要は全くなく、下りで酷使したために皮がめくれてしまったであろう
足裏を気遣いながら夜叉神峠への最後の下りをゆっくり下りました。
11時20分に峠に到着です。
結局、バスの時間までには1時間半も余裕があったので荷物の整理をしてから
バス停前のお風呂に入り、そばを食べました。
ここでお風呂に入れるとは思っていなかったのでラッキーでした。
さっぱりした気分で今回の山行を締めくくることが出来て、非常に良かったです。


(山行を終えて・・・)
今回は結果的についていたと思うことがたくさんありました。
行程的には今の私には3日間で丁度良いくらいでした。
最も運が良かったのは難所のトラバースで濃く立ち込めていたガスが一瞬晴れて
大ギャップを渡るべき場所を示す赤ペンキが見えたこと。
そして天候にも恵まれて2日目、3日目は素晴らしい展望を楽しむことが出来
ました。

反面、一番苦労したのは初日に汲んだ水の量が足りなかったことです。
2日目は残りの水の量を考えて飲む量をセーブしていたために早川尾根小屋に
着いたときに少し脱水症状のようになってしまいました。
私には1日当たり最低でも3リットルの水が必要だということが良く分かりました。
(今回は2日で5.5リットルでした。)

反省しなくてはならないことも沢山ありましたがまずは無事に帰ってくること
ができて本当に良かったです。
またいつか熊の穴沢や角兵衛沢を経て鋸岳へ登ってみたいものです。


釜無川~鋸岳~甲斐駒が岳~鳳凰三山~夜叉神峠(その4)

2008年09月15日 | 登山

9月14日

中ノ川乗越(6:00)~六合石室(7:30)~甲斐駒ケ岳(8:43・9:10)~摩利支天(9:25)
~駒津峰(10:20・10:25)~仙水峠(11:03・11:20)~栗沢山(12:25・12:40)
~アサヨ峰(13:20・13:30)~早川尾根小屋(14:45)

今日はコースタイム10時間の行程。雨の予報も出ているので無理することなく
6時に出発です。夜中に起きた時は星が全く見えませんでした。一時的に雨が
ぱらついたようですが出発する時には止んでいました。

最初は急な斜面をひと登りするとそのあとは樹林帯の登り下りを繰り返します。
昨夜、六号石室に泊まったという人と何人もすれ違います。2人組、4人組、
6人組、単独行。六号石室はそんなに広かったっけ?と思って聞いてみると
石室には入れずに外へテントを張っていた人もいたようです。

道を間違えやすい三ツ頭は注意して通過しました。鋸岳方面から来ると確かに
間違いやすく、現在は木標が立っている場所で右へ直角に曲がるようにすると
三ツ頭の山頂を経由して甲斐駒方面へ向かいます。木標の後ろに真っ直ぐ
続く道は烏帽子岳方面への踏跡ですぐに不明瞭になります。

三ツ頭を過ぎると六合石室までは意外と近くて中川乗越からは1時間半で
到着しました。
色々な人のレポで見ていたのは今にも崩れそうな古い建物でしたが最近、
新しく建て直された様子で写真で見た石室とは比較にならないほどきれいな
建物でした。

石室から甲斐駒まではごつごつの岩場とザレた砂地が交互に現れます。
途中、以前は鎖が掛けられていたと思われる岩場も今は立派な鎖が掛けられて
いました。
鎖には触れずに登ってみると結構厳しく感じました。
最初2~3mほどを鎖に沿って登り、右のほうへ移動した後、少し上がった所から
鎖の方にトラバースぎみに足場を探して、最後は鎖に沿って岩の角をよじ登り
ます。昨日の小ギャップの登り返しよりも余程厳しい感じです。

ここからも急な岩場を登り続けると山頂が近づいて人の姿がはっきりと確認
できるようになります。山頂には大勢の人がいました。

雨の予報が外れ、空は快晴です。嬉しい誤算。
振り返ると第1高点や第2高点がはっきり見えます。
8時43分に山頂へ到着しました。パンを食べたりして大休憩をとります。
あまりの天気の良さになかなか去りがたい気分です。

後ろ髪を引かれる思いで北沢峠方面に下ります。
砂地の滑り易い下りがずっと続きます。
連休中日の絶好の登山日和とあって下からはアリの行列のように大勢の
登山者が登ってきます。

途中、分岐を左へ折れて摩利支天へ立ち寄りました。
ここから見える甲斐駒は圧倒的な大迫力があります。
分岐に戻りトラバース気味に樹林帯の中を進みます。
そのあとはハイマツの中を登ったり下りたりしながら、結構歩いたなーと
思い始めた頃、ようやく駒津峰に到着しました。
ここも景色が良く、腰を下ろして景色を楽しみます。
ところがこれから歩くコースを見てうんざりしました。仙水峠へ下ったあとは
栗沢山への嫌になるほど登り返しが見えます。

仙水峠へはかなり急な下りで段差も大きく、足には堪えます。峠に下り着いた
時にはかなり体が疲れていたので再び大休憩をとりました。

オーバーペースにならないように注意しながらゆっくりと栗沢山への登り
登っていくと、思ったより早く栗沢山の山頂へ着いたのでほっとしました。
栗沢山の山頂からも甲斐駒がよーく見えます。
少し休憩したあとはアサヨ峰へ向かいます。平坦な道と思いきや意外と
アップダウンがあり、疲れました。
水の残りが少なくなっていたので喉が渇いてもあまり水を飲まないように
しており喉がカラカラです。

アサヨ峰に着いてしまえばあとは下り中心なので気分的にはかなり楽です。
小さなピークを越えて大岩がゴロゴロする岩場を注意して通過した後は
がががっと下ります。かなり急激な下りです。
2553mのピークと思われる地点を通過したあとは歩きやすい樹林帯の下り
となります。予想よりもかなり早い時間に無事、早川尾根小屋へ着きました。
早川尾根小屋はこじんまりとした感じの良い小屋で、小さなテントサイトも快適
でした。

到着後、水分をあまり摂らずに歩いてきたせいか、着いて安心したためか
ちょっとぐったりしてしまいました。ひと眠りして暖かいココアを飲んでようやく
体調が回復しました。


釜無川~鋸岳~甲斐駒が岳~鳳凰三山~夜叉神峠(その3)

2008年09月14日 | 自分

9月13日(その2)

いよいよ難所へ突入です。
第1高点からは第2高点がすぐ間近に見えますが果たしてあそこまで
無事にたどり着けるかどうか非常に不安が募ります。

急な坂を下り10分ほどで小ギャップへ。
事前に調べたとおり今は下りも登りも立派な鎖が付いていますが、ここで
懸垂下降をするために来たのでこれには頼らずに支点にロープをセットします。
思ったよりも怖くはありませんでした。
7~8メートルほどで小ギャップの底に着き、ロープを回収します。
天候がどんどん悪くなり登り返しが途中までしか見えません。

登りにも立派な鎖がかけてありますがこれに頼らなくても手がかり、足がかりが
豊富なので問題はありません。ここまで来る人にはこんな鎖は必要ないかと
思います。

登った先はナイフリッジが左右に走っていてこれを乗り越えます。
乗り越えると右前方の稜線上にロープが掛けられているのが見えました。
「あすこへ行くのか。」
とそのロープを目指して草と低木交じりの斜面を強引に上がっていきます。
うーん、どうも正規のルートではないなぁ。と思い始めた矢先に5mほど下から
声が聞こえてきました。私とは逆ルートでこれから第1高点へ向かう単独行の
男性がこっちですよと案内してくれました。
(帰ってから調べてみると私が間違って目指したロープは積雪期のルートの
ようです。)

正しいルートはナイフリッジを乗り越えた後5m程下にくだって先に伸びる
バンドを進みます。20mくらいで鹿窓が見えます。
おー、とうとうここまで来ました。
何枚も写真を撮り鹿窓をくぐります。
鹿窓をくぐった先はガスが一面に立ち込めて視界が悪く、私にとっては地獄の
ようにも見える光景
が広がっていました。

ほんの少し下ったところにあるシュリンゲを支点として懸垂の用意をします。
ここにも20m以上はあろうかという立派な長い鎖が掛けられていますいますが
これにも目をくれずに自力で下ります。

ここで失敗。いい加減にロープを投げたために途中で絡まってしまい準備に
手間どってしまいました。そして下降します。
50mのロープで目一杯(25m)降りました。
ロープを回収する時に上から小石が落ちてくるので岩場のくぼみに隠れて
手繰り寄せました。ロープを引っ張る度に、上からビュンビュン石が降って
きます。

ここからが本当の難所です。
まずはルンゼに沿って5mほど下ります。それから右手の草地に見える分かり
易い踏跡
を進みます。すぐに折り返すようにしてルンゼに戻るとルンゼ中央に
赤ペンキで矢印がしてあります。
その先の草地には大ギャップ方面に向かって踏跡があります。安藤さんや
Sudoさんのレポにあった写真と同じです。
鹿窓のルンゼを渡り草地の踏跡に沿って歩いていくと大ギャップが見えてきます。
その直前、はるか50m程下方に赤いペンキマークを発見しました。

あれっ?と思いながらも大ギャップの右岸まで行ってみました。このまま
大ギャップを横断すれば行けそうな感じがしましたが、対岸の様子も良く分から
ないくらいガスが出ていたのでちょっと不安を感じ、迷った挙句鹿窓ルンゼの
赤ペンキまで戻ることにしました。
戻ってみると果たして鹿窓ルンゼをさらに下降するように付けられている
赤ペンキを発見しました。

結局、安藤さんたちの通過したトラバースバンドからはさらに30~40m程、
鹿窓ルンゼと大ギャップの合流点まで下り、そこから大ギャップを
20mほど登り返したところに「第1高点へ」と書かれた木標を見つけルートが
間違っていないことを確信しました。
ようやく危険地帯を通過し、思わずガッツポーズが出ました。
草付、樹林帯の急登を20分ほど登り第2高点へ到着です。

ガスで展望は全くありませんが、難所の無事通過を祝って何枚も写真を
撮りました。
あとは中川乗越に下るだけです。
とても急な下りで、最後は足場の悪いガレ場となり、何度もつまづきながら
中川乗越に無事降り立ちました。

明日は天気が良くないようなので今日のうちにこの先の六号石室まで行って
しまおうかと思いましたが今日は十分がんばったので無理することなくここに
テントを張ることにしました。

熊の穴沢を詰め上げた所にある中川乗越は数張分のテントを張るスペース
あり、私の他には単独行の男性がテントを張っていました。

夕食は定番のチラシ寿司を食べ、すぐに眠りに就きました。


釜無川~鋸岳~甲斐駒が岳~鳳凰三山~夜叉神峠(その2)

2008年09月13日 | 登山

9月13日(その1)
ビバークポイント(6:20)~岩小屋(7:55・8:05)~富士川水源(8:35・8:45)
~横岳峠(9:15・9:25)~三角点ピーク(11:00・11:20)~同(12:10)
~角兵衛沢ノ頭(12:37)~第1高点(鋸岳)(12:55・13:55) ~第2高点(15:00)
~中ノ川乗越(15:25)

朝は5時におきようと思っていたにも関わらずなぜか寝坊をしてしまい、
6時20分に出発しました。
昨夜は寒かったことと床が堅かったために余り眠れませんでした。
まずは林道をひたすら歩きます。いくつかある分岐はすべて右を選びますが
5.5キロポイントの分岐だけは左を選びます。
分岐を右に行ってもすぐ先で斜面の崩落のために通行止めになります。

川を右岸に渡ってからすぐに再び左岸へ戻り、川を遡ります。
林道は8キロポイントを過ぎるとすぐに車が通れなくなるくらいの荒れ様に
なったために適当な所で河原に降り、10分くらい歩くと右側に岩小屋(避難小屋)
が見えるので河原から再び小屋のところに上がりました。
横岳峠もはっきりと見えてきました。

この先は小屋のすぐ裏から赤ペンキに導かれるようになります。
これでもかと言うくらいあちこちに印がつけられているので迷う心配は
全くありません。
河原からの分岐が良く分からなかったのでちょっと安心しました。

やがて「この先 富士川の水源」と書かれた立派な道標が現れその先は
樹林帯になります。
急な斜面を10分ほど登ると木の幹に巻かれた赤いビニールテープ
「水← →峠」と書かれています。うっかりしていると見過ごしてしまいそうな
この赤テープを左に50mくらい行った所が富士川の水源で最後の水場と
なります。
私は4.5リットルの水を汲みました。

ずっしりと重くなったザックを背負い急な登山道(というよりは踏跡といった
程度)を登ります。相変わらず赤テープがしっかりとつけられています。
ほんの少しの辛抱で横岳峠に到着です。
テントを張るには非常に適した場所です。

10分ほど休憩して次の三角点ピークへの急登にとりかかります。
この登りは長いので無理をしないようにいつもよりゆっくりしたペースで
登ります。
途中でぱらぱらと雨が降り出しましたがすぐに止みほっとしました。
しかし、雲が多くこの先の天候が非常に心配です。
一度休憩した後、三角点ピークに到着した時にはガスで展望が全くなくなって
いました。このあと、このことが思わぬ失敗を引き起こします。

ここまで、順調に来ることができまずはほっとしました。
少し時間が早いですがお腹も空いてきたので昼食を摂ることにしました。
昼食後、「さあ出発!」と進み始めたもののすぐに道が不明瞭になって
しまいました。三角点ピークまでの道とは明らかに違います。
しかし、何箇所かに赤テープやピンクのリボンが巻かれているので
さらに強引に木の枝を掻き分けたりしながら進んでいきました
ところがとうとう踏跡も消えて行き詰ってしまいました。

昼食を食べた場所からかなり下ってきていましたが、仕方なく登り返し
どこかで分岐を見逃してしまったのではないかと慎重に確認をしながら
戻りました。
するとお昼を食べた場所からさらに40m近く戻った場所に分岐が
ありました。
最初に通過した時はようやく三角点ピークに到着した安心感から
注意力が散漫になってしまい見逃してしまったようです。

膝下くらいの高さにうっすらとした赤ペンキで→と書かれていました。
その場所からは晴れていれば第1高点がすぐ近くにはっきりと見える
のですがさっき通過した時はガスで何も見えませんでした。(←言い訳)
小1時間のタイムロスでした。

こういう時ほど慌てないように落ち着いて行動しなくてはいけません。
三角点ピークを下り始めてすぐに前を行く単独行のおじさんを見つけ
ました。これはラッキーです。この人は私と同じように鹿窓を越えて
中川乗越まで行くに違いありません。
最大の難所である鹿窓のピークを独りで通過しなくてはならないことに
大いに不安を感じていたので心強い味方を得た気分です。

三角点ピークから2つ目のコルが角兵衛沢の頭です。
ガイド等にはテントを張るスペースがあるように書いてありますが
私には良く分かりませんでした。
角兵衛の頭からわずかながら急な登りをこなすと鋸岳(第1高点)
到着です。

先程の単独行のおじさんにようやく追いついてがっかりしてしまいました。
今日は日帰りのためにこれから釜無川のゲートまで引き返すとの事・・・。
現実は甘くありません。やはり難所は独りで越えなくてはなりません。
少し休憩をして心を落ち着けます。
ますます厚くなっていく雲が心の不安を強くしていきます。

(翌日へ続く)