ぼちぼちいこか

私の大好きな登山や水泳、ラグビーを中心に私が感じたことを書いていきます。

釜無川~鋸岳~甲斐駒が岳~鳳凰三山~夜叉神峠(その2)

2008年09月13日 | 登山

9月13日(その1)
ビバークポイント(6:20)~岩小屋(7:55・8:05)~富士川水源(8:35・8:45)
~横岳峠(9:15・9:25)~三角点ピーク(11:00・11:20)~同(12:10)
~角兵衛沢ノ頭(12:37)~第1高点(鋸岳)(12:55・13:55) ~第2高点(15:00)
~中ノ川乗越(15:25)

朝は5時におきようと思っていたにも関わらずなぜか寝坊をしてしまい、
6時20分に出発しました。
昨夜は寒かったことと床が堅かったために余り眠れませんでした。
まずは林道をひたすら歩きます。いくつかある分岐はすべて右を選びますが
5.5キロポイントの分岐だけは左を選びます。
分岐を右に行ってもすぐ先で斜面の崩落のために通行止めになります。

川を右岸に渡ってからすぐに再び左岸へ戻り、川を遡ります。
林道は8キロポイントを過ぎるとすぐに車が通れなくなるくらいの荒れ様に
なったために適当な所で河原に降り、10分くらい歩くと右側に岩小屋(避難小屋)
が見えるので河原から再び小屋のところに上がりました。
横岳峠もはっきりと見えてきました。

この先は小屋のすぐ裏から赤ペンキに導かれるようになります。
これでもかと言うくらいあちこちに印がつけられているので迷う心配は
全くありません。
河原からの分岐が良く分からなかったのでちょっと安心しました。

やがて「この先 富士川の水源」と書かれた立派な道標が現れその先は
樹林帯になります。
急な斜面を10分ほど登ると木の幹に巻かれた赤いビニールテープ
「水← →峠」と書かれています。うっかりしていると見過ごしてしまいそうな
この赤テープを左に50mくらい行った所が富士川の水源で最後の水場と
なります。
私は4.5リットルの水を汲みました。

ずっしりと重くなったザックを背負い急な登山道(というよりは踏跡といった
程度)を登ります。相変わらず赤テープがしっかりとつけられています。
ほんの少しの辛抱で横岳峠に到着です。
テントを張るには非常に適した場所です。

10分ほど休憩して次の三角点ピークへの急登にとりかかります。
この登りは長いので無理をしないようにいつもよりゆっくりしたペースで
登ります。
途中でぱらぱらと雨が降り出しましたがすぐに止みほっとしました。
しかし、雲が多くこの先の天候が非常に心配です。
一度休憩した後、三角点ピークに到着した時にはガスで展望が全くなくなって
いました。このあと、このことが思わぬ失敗を引き起こします。

ここまで、順調に来ることができまずはほっとしました。
少し時間が早いですがお腹も空いてきたので昼食を摂ることにしました。
昼食後、「さあ出発!」と進み始めたもののすぐに道が不明瞭になって
しまいました。三角点ピークまでの道とは明らかに違います。
しかし、何箇所かに赤テープやピンクのリボンが巻かれているので
さらに強引に木の枝を掻き分けたりしながら進んでいきました
ところがとうとう踏跡も消えて行き詰ってしまいました。

昼食を食べた場所からかなり下ってきていましたが、仕方なく登り返し
どこかで分岐を見逃してしまったのではないかと慎重に確認をしながら
戻りました。
するとお昼を食べた場所からさらに40m近く戻った場所に分岐が
ありました。
最初に通過した時はようやく三角点ピークに到着した安心感から
注意力が散漫になってしまい見逃してしまったようです。

膝下くらいの高さにうっすらとした赤ペンキで→と書かれていました。
その場所からは晴れていれば第1高点がすぐ近くにはっきりと見える
のですがさっき通過した時はガスで何も見えませんでした。(←言い訳)
小1時間のタイムロスでした。

こういう時ほど慌てないように落ち着いて行動しなくてはいけません。
三角点ピークを下り始めてすぐに前を行く単独行のおじさんを見つけ
ました。これはラッキーです。この人は私と同じように鹿窓を越えて
中川乗越まで行くに違いありません。
最大の難所である鹿窓のピークを独りで通過しなくてはならないことに
大いに不安を感じていたので心強い味方を得た気分です。

三角点ピークから2つ目のコルが角兵衛沢の頭です。
ガイド等にはテントを張るスペースがあるように書いてありますが
私には良く分かりませんでした。
角兵衛の頭からわずかながら急な登りをこなすと鋸岳(第1高点)
到着です。

先程の単独行のおじさんにようやく追いついてがっかりしてしまいました。
今日は日帰りのためにこれから釜無川のゲートまで引き返すとの事・・・。
現実は甘くありません。やはり難所は独りで越えなくてはなりません。
少し休憩をして心を落ち着けます。
ますます厚くなっていく雲が心の不安を強くしていきます。

(翌日へ続く)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿