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【緊急寄稿】中国民主活動家・盛雪氏「世界中が団結し、『共産党ウィルス』と戦うべき時」(前編)

2020年05月04日 06時08分48秒 | 日記

【緊急寄稿】中国民主活動家・盛雪氏「世界中が団結し、『共産党ウィルス』と戦うべき時」(前編)

【緊急寄稿】中国民主活動家・盛雪氏「世界中が団結し、『共産党ウィルス』と戦うべき時」(前編)

 

 

著名な中国民主活動家、盛雪氏がザ・リバティWebに緊急寄稿。その内容を、2回にわたってお届けする。今回は、その前編。

(幸福の科学 国際政治局 小林真由美)

 

◆          ◆          ◆

 

カナダ在住の中国民主活動家

盛 雪

プロフィール

(せい・せつ Sheng Xue) 中国民主活動家。1989年の天安門事件後にカナダに亡命。国際ペンクラブ副代表。ジャーナリスト、作家として数々の賞を受賞。中国の民主化団体としては世界最大級の「民主中國陣線」の元代表。現在は、「民主中國陣線」「カナダ反共連盟」の副主席を務める。

今、恐ろしいウィルスが世界に忍び寄っています。それは世界中に伝染し、死と破壊、苦しみを広げる厄介な生き物です。私たちの生き方、愛し方、働き方、遊び方などの自由を奪い、人としての生き方を変えてしまっています。

 

このウィルスの大流行は、中国で始まりました。しかし、だまされてはいけません。これは2019年、"武漢で始まったもの"ではありません。約100年前、浙江省の南湖で「中国共産党」の誕生が宣言された時に始まっていたのです。

 

 

中国共産党という恐ろしい病

私たちは武漢市から発生し、爆発的に広がった新型コロナウィルスと戦っています──しかし、多くの人々を苦しめ、私たちの世界を突然暗黒の闇に突き落とした本当の"病"は、中国共産党です。

 

このウィルスが野生動物市場で始まったのか、武漢の生物実験室で始まったのかは明らかになっていませんが、世界中に「COVID-19」を解き放ったのは紛れもなく中国共産党です。共産党は、ウィルスの存在に気づき、警告しようとした医師やジャーナリストなどの市民を沈黙させてまで、この存在を隠そうとしました。

 

共産党はこれまでも、身体の臓器を摘出するために無数の人々を殺したり、信仰者が集まる教会を焼き払ったり、何百万人ものイスラム教徒を強制収容所に閉じ込めたりしています。世界は、こうした邪悪な権力による人道上の犯罪の多くを無視してきました。

 

非常に多くの中国人がこのウィルスに感染し、残忍で冷血な人になり、国全体が恐怖で満たされています。この災難は、中国を「地球上の巨大な地獄」として建設するように、人々を駆り立てました。

 

 

党からの迫害に苦しんだ幼少期

私は子供のころから、共産党の邪悪さとその伝染する性質を目の当たりにしてきました。

 

私の祖父は、中国で共産党ができる前の政権の政治家でした。その"罪"により、私の家族は国家の敵として見なされました。共産主義者たちは私たちの家族を罵り、残酷に迫害しました。

 

父はスパイだと非難された後、教育者としての仕事を奪われ、労働改造所に送られました。裕福な家庭に生まれた母も役人に虐待され、建設現場で10年間、強制労働をさせられました。

 

私の子供時代は、虐待と差別に満ちていました。両親は私と妹を迫害から逃れさせるために、私が5歳の時に家から500マイル(約805キロメートル)離れた田舎に送り、祖母と生活させました。私たちは政治的に追放された身だったため、同級生たちにひどくいじめられました。約4年後、北京に戻った時、いじめはさらにエスカレートしました。

 

どれだけいじめられても、自虐的なアイデンティティを持ったり、頭を下げたりすることを拒んでいた私は、さらに苦しみました。とても辛く、何度も自殺したいと思いましたが、「両親をさらに苦しめてしまう」という思いだけが私を止めました。

 

 

「北京の春」、そして天安門虐殺

それから私は、党に反対し、社会正義のために戦うことを決意しました。

 

17歳の時、中国で自由の炎が燃えた「北京の春」と呼ばれる短い時期がありました。政権を批判する内容の壁新聞が貼られた「民主の壁」で、私は抗議文を夢中で読みました。当時、中国が変わることへの大きな期待を持ちましたが、共産党を信頼することは決してありませんでした。共産党の病は自ら治ることはないことを、心の底から分かっていたからです。

 

それから10年後、私の家の近くの天安門広場で抗議行動がありました。私は毎日、現場に足を運び、活動に参加しました。そして1989年6月4日の明け方、政権リーダーの命令で、兵士が自国民を撃つのを目撃しました。

 

私の近くに立っていた2人も銃弾に倒れました。現場にいた夫は、10代の少女が、"神聖"な人民解放軍に撃たれたことを理解できずに、怖がりながら逃げ惑うのを目撃しました。弾丸が彼女の頭蓋骨を砕いた時、彼女の目は大きく見開かれ、それから二度と閉じることはありませんでした。

 

私はその2カ月後に北京から逃れ、カナダに到着してから20日後、トロントの領事館の前で最初の抗議に参加しました。大学でジャーナリズムを研究することを断念し、「民主中國陣線(Federation for a Democratic China)」という団体のトロント支部の立ち上げを手伝いました。この平和な西洋の国で、私はついに安全に過ごせると思っていました。

 

 

亡命後、壮絶な嫌がらせが始まった

私は中国を去ったつもりでしたが、すでに党は、追っ手を回していました。執拗な嫌がらせと脅迫がすぐに始まりました。1989年の天安門大虐殺の後、99%の人々が民主化運動を止めてしまった原因は、これです。

 

彼らは卑劣な手で、私を女性として虐待しました。雑誌から切り取ったわいせつな写真が送られてきたり、男性のトイレに私の名前と電話番号を書かれたりしました。さまざまな噂を流され、私の団体の人々は、私を「スパイだ」と非難しました。ある時は中国政府のスパイ、ある時は台湾政府のスパイの容疑をかけられました。ばかげた話でしたが、辛い時期でした。

 

2006年にドイツで開催された国際会議に行った後、状況はさらに悪化しました。デンマークからある中国人男性がやってきて、私の仲間と親しくなり、組織に加わりました。それ以来、彼は私について何百もの侮辱的な記事を書き、ネット上にばらまきました。

 

6年後に私が団体のトップに選出された時、共産党は全面攻撃を開始しました。私の母が私に売春をさせていたなど、私生活を中傷する内容を拡散したり、卑劣なフェイク写真をインターネット上に投稿したりしたのです。こうしたストレスの多い誹謗中傷攻撃と戦うことは非常に苦しく、私の健康にも悪影響を与えました。

 

私はもう母国に帰ることは絶対にできなくなりました。1996年に一度試みましたがすぐに送り返され、もし再び入国したら二度と国外には出られないと警告されました。

 

ただ、少なくとも、私には自由があります。習近平国家主席が党の掌握を強化した後の中国に住む14億人とは異なります。私の友人は、多くの活動家、ジャーナリスト、弁護士とともに投獄されています。中には迫害されて死んだ人もいます。ウイグル人やチベット人など抑圧された人々の状況は戦時中よりもひどいです。彼らは反撃ができないからです。強権国家とその巨大監視網に対抗する武器を持っていません。

 

私が中国について警告した時、人々は「気が狂っている」と言いました。中国国内では誰も党に抵抗したり、その要求を拒否したりすることはできないのです。

 

 

世界に伝染する「共産党ウィルス」

一方、共産党ウィルスは地球上に広がっています。店頭の商品は徐々に中国製になっています。イギリスはファーウェイに5Gシステムの構築のサポートを提案していますが、なぜスパイ・ソフトウェアを使っている外国のシステムを導入するのでしょうか?

 

私は、文明化された世界を破壊するために、共産党が何かすることをいつも恐れていました。破壊こそ彼らの本質だからです。中国が政治体制、経済力、軍事力などで欧米と張り合うことができないのは明らかです。そのため、共産党は今回のように狡猾な方法で、世界を破壊しようとしているのです。

 

私たちは今ウィルスと戦っていますが、このウィルスを操作している人と戦う術を身につけなければいけません。私たちは歴史のこの瞬間、コロナウィルスだけでなく、さらに凶悪な「共産党ウィルス」に対峙しているからです。

 

◆             ◆             ◆

 

以上、前編では、盛雪氏の壮絶な実体験から、「共産党ウィルス」の邪悪さが明らかになった。後編では「共産党ウィルス」との戦い方について語っていただく。(続く)

 

【関連書籍】

『いま求められる世界正義』

『いま求められる世界正義』

大川隆法著 幸福の科学出版

 

【関連記事】

2020年6月号 中国がしかけるウィルス戦争 すでに第三次大戦は始まっている?

https://the-liberty.com/article.php?item_id=17074

 

2017年11月号 活動家4人が語る 劉暁波の志を受け継ぐ ─中国民主化の火は消えず─

https://the-liberty.com/article.php?item_id=13536


コロナの次の火種は核? 「低出力核実験」を続ける中国の思惑

2020年05月04日 06時07分09秒 | 日記

コロナの次の火種は核? 「低出力核実験」を続ける中国の思惑 【HSU河田成治氏インタビュー】

コロナの次の火種は核? 「低出力核実験」を続ける中国の思惑 【HSU河田成治氏インタビュー】

 

 

《本記事のポイント》

  • 中国の核戦略は「最小限抑止(先行不使用)」から、「確証報復」と「先行使用」へと変わってきた
  • 凍結(モラトリアム)を破って低出力核実験を行う中国の意図とは?
  • 次々に迎撃困難な核ミサイルを開発する中国

 

 

トランプ米大統領は4月30日、「中国が初期対応を誤った結果、新型コロナウィルスが世界に拡散した」として、関税引き上げを検討することを示唆した。両者の対立は先鋭化している。その中で、さらなる火種となりそうなのが、中国の「低出力核」の問題だ。

 

米国務省は4月15日、世界の核拡散や軍備管理の状況に関する報告書を発表。中国が2019年を通じ、新疆ウイグル自治区ロプノル核実験場で核実験を行ってきたと指摘した。これに基づいて米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「中国が通常の原爆より爆発力を抑えた低出力核の実験をしている可能性がある」と報じている。

 

中国は包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准国ではないが、爆発を伴う核実験の凍結(モラトリアム)を公約している。

 

米国務省の報告書によると、爆発を伴う実験が行われていないかどうかを監視する、中国国当局の放射線や振動の検知データの通信が、過去一年にわたり妨害されている。そのため、中国は公約を破って爆発を伴う核実験を続けているのではないかと、アメリカは疑念を深めているという。

 

これが本当だとすると、なぜ中国は公約を破ってまで、低出力核の実験に力を入れるのか。日本にとっての脅威は何か。HSUで安全保障学等を教える河田成治アソシエイト・プロフェッサーに話を聞いた。

(聞き手 長華子)

 

元航空自衛官

河田 成治

プロフィール

(かわだ・せいじ)1967年、岐阜県生まれ。防衛大学校を卒業後、航空自衛隊にパイロットとして従事。現在は、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)の未来創造学部で、安全保障や国際政治学を教えている。

冷戦後は「使えない核」から「使える核」へ移行してきた

──米国務省の報告書に基づくと、中国は低出力核の開発に力を入れているようです。

河田(以下、河): 経緯を追ってお話ししましょう。

 

冷戦時代の核は、相手の核を抑止するための兵器でした。「撃ったら国が完全に破壊され尽くすほどの反撃をするぞ」というものです。これを「相互確証破壊」といいます。恐怖によって核を使えない状況に持ち込んだのが冷戦時代です。

 

しかし、状況は変わってきました。北朝鮮やパキスタンなども核を持ち始め、軍事力が劣勢にある国が核に頼るようになっていったのです。

 

例えば、ロシアはソ連崩壊後、西側の脅威に対して核で反撃するという戦略をとっています。すると核は「使えない兵器」から、「実際に使用される可能性の高い兵器」に変わってきました。

 

 

中国の核戦略は最小限抑止(先行不使用)から先行使用へ

河: 中国も同じです。当初は「先行不使用」、つまり「自分たちは最初に使いません」と宣言していました。持っている核の数が少ないので、先行使用を宣言すると、核攻撃を恐れる他国から、逆に先制攻撃で核戦力を潰されるかもしれないからです。

 

そこで「中国はもし核攻撃に遭ったら、一発でも核兵器を生き残らせて必ず撃ち返す」という「最小限抑止」の考えをとってきました。これが中国の核戦略の第一段階です。

 

しかし核兵器の能力向上とともに、中国はこの考えを止めたのではないかと言われています。

 

代わりに「確証報復」、つまり「複数の核ミサイルによる反撃を加えて、容認できないレベルの手痛い報復を必ずする」という戦略に変えたのではないかということです。第一撃に遭っても生き残る核が増えたので、自信を持つようになったのです。これが第二段階と言えます。

 

さらに第三段階として現在、核の「先行使用」にも踏み込む可能性が高まっています。以前は、長距離ミサイルで相互に睨み合い、相手の核を抑止するための核でしたが、現在は実際に使う兵器、つまり相手の空母を沈めたり基地を攻撃したりして、戦闘で勝利するための核へと変わってきているのではないかと考えられる節があるからです。

 

この時に威力を発揮するのが「低出力の核」です。極めて強力な核であれば、全面戦争にエスカレーションします。しかし、戦闘で勝利するために目標を正確に狙うのなら、低い出力の核で十分です。

 

それでもアフガニスタンで使用されたMOABの500倍の威力があります。

 

 

凍結宣言の公約破りをする中国

──中国はなぜスーパーコンピューター上での実験ではなく、爆発を伴う実験をしなければならないのでしょうか。

河: アメリカは大気圏内の核実験と地下核実験とを、合わせて約1000回行ってきました。ソ連は約700回以上で、中国は45回と公式に発表しています。

 

包括的核実験禁止条約(CTBT)がつくられた際、中国は自主的に核実験の凍結を宣言しました。しかしそれは90年代に行われた実験による基礎データが溜まっていたからです。データに基づいて、スーパーコンピューターでシミュレーションをすれば核実験の代わりになります。

 

しかし低出力核の実験となると、話は別です。もう少し実験で基礎データを蓄積しなければ、スーパーコンピューター上でシミュレーションすることは恐らく無理だと思われます。低出力核は今までの大きな核爆弾と違うので、やってみないとシミュレーションができないのでしょう。

 

 

地域紛争で低出力核が使用され「核戦争」になる可能性が高い

──日本にとっての脅威をどう考えるべきでしょうか。

河: 中国は2019年DF-17をお披露目しました。射程は最大で2500キロメートルです。青森県三沢の米軍基地まで射程に入ります。命中精度は10メートルと高く、ここに小型の核を搭載できるようになっています。

 

このDF-17は極超音速滑空ミサイルのため、ミサイル防衛が困難です。米軍もこれを迎撃する能力はないとしています。

 

さらに、中国の新型ICBMであるDF-41は射程距離約12,000キロメートルです。その弾道弾はマーブ(MIRV)と呼ばれ、複数の核弾頭を装備し、それぞれが違う目標を攻撃できます。DF-41には、弾頭が最大で10個入っています。10個の弾頭は別の方角に飛んで行けるので、このミサイルを同時に多数、発射されたら、アメリカのミサイル防衛システムでもすべてを撃ち落すのは極めて難しいのです。

 

イギリスの研究機関によると、DF-41を32基配備できたら、中国はアメリカの人口5万以上の都市をすべて破壊することが可能になるそうです。アメリカはDF-41に大変な脅威を感じています。

 

また、中国が南シナ海にアメリカ本土を狙える潜水艦発射弾道ミサイルJL-3を配備できれば、アメリカが核による脅しをかけることは極めて困難になります。要するに、一発どころか多数の核ミサイルで報復できるようになるからです。それは日本にとって「核の傘」がなくなることを意味します。

 

このような状況では、米軍が中国の地域戦争に介入しにくくなるため、かえって局地的戦争は起きやすくなります。この局地的な争いでも中国は核を使うことがあり得ますし、そこに米軍が介入できても、中国は低出力核で反撃する可能性も出てきたのです。中国の低出力核の開発は、米中間での核戦争を現実のものにしかねないと捉えるべきでしょう。

 

日本も中距離核戦力(INF)の配備などを進め、抑止力を強化すべきだと言えます。

 

【関連書籍】

『ザ・リバティ』2020年6月号

『ザ・リバティ』2020年6月号

幸福の科学出版

 

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