呑んベエSTING

ロック、やきとん、丼、ERをこよなく愛するオヤジのたわ言

父の納骨で金沢へ 1日目

2017-12-18 16:30:04 | 家の日常・旅・レジャー
父の納骨で金沢へ。

生前、金沢生まれの父は我が家の墓を金沢に建てました。

自分も金沢で生まれて中学一年生まで金沢で過ごしましたが、

墓が離れているってことの不便さを痛感。



いい機会だからオーストラリアのタスマニアに住んでいる妹に出てきてもらい、

妹もいるからと足腰が弱くて、認知症で遠出を嫌がる母を説得して連れ出すことに成功。

磯子からタクシーで新横浜駅に行き、東海道新幹線で東京駅へ。



東京駅でカミさんと娘と待ち合わせて、北陸新幹線で金沢へ向かいます。

初・北陸新幹線だ!



若干揺れが激しかったものの、普通席でも席間も広くて、なかなか快適でよかったね。

母も緊張してたのだろうが、大人しく新幹線に揺られていました。



カミさんと娘が東京駅で買っておいてくれた駅弁をいただきましょう。

なかなかオレのツボを押さえたチョイスでした。



東京(横浜)から金沢に向かう新幹線の中で山形米沢の弁当をいただく。

悪くはないね。



なかなか天気に恵まれていたのだけど、



新幹線が日本海側に入った途端に日本海ならではのどんよりした空に。

うん、うん、これこそ北陸やね。



金沢到着!

母方の伯父さんと叔母さんが迎えに来てくれていて嬉しかったなぁ!



7年ぶりの金沢は、駅前からすでに知らない街になっとったねぇ。

観光で故郷が賑やかになって潤うのなら、それもいいやね。

母が慣れない移動で疲れていたので、さっそくタクシーでホテルに移動。



宿は「金沢東急ホテル」

繁忙期で人気のある金沢のホテルはどこもいっぱい。

多少高いけどこのホテルにしたんだけど、場所も申し分無く快適でよかった。

翌日の納骨式あとの親戚・知人の方々との会食会も、こちらでお願いしました。



部屋で一服してから、カミさんと娘とで旧金沢市街の繁華街 香林坊に腹を満たしに出た。

ホテル自体が香林坊にあるからね。

行ったのは「金沢おでん」の地元老舗有名店「菊一」

こちらは父も若いころからよく通っていた店で、

オレも小さいときに連れて行ってもらった記憶がある。

先代のおかみさんはご健在でしたが、若い方に代替わりしていましたね。



「がんも(ひろうず)」と「車麩」のおでん。

懐かしいねぇ~

金沢のがんもは具たくさんで、おでん汁を吸ってふっくら膨らんで出てくる。

旨いわぁ~



熱燗は「日榮」ね。

金沢の地元呑んベエが呑む日本酒と言えば「福正宗」「日榮」「萬歳楽」なのです。

「日榮」はやや辛口かなぁ。



「どて焼き」

大阪では牛スジですが、金沢では豚バラです。

鉄板の上で白味噌を水で溶いて伸ばしていき、それをおでんにしてある豚バラ串に絡めます。

旨いねぇ。



「ばい貝」

金沢の代表的な巻き貝もおでんにします。

肝までキレイに抜くことが出来なかったもんで、店の人がキモを出してくれました。



「牛スジおでん」

もう、いくらでも酒が呑めます。



たまらない!


ちなみに「香箱蟹」の身や内子外子を殻に詰めておでん汁に沈める「かに面」は、

もう季節が終わっていてありませんでした。

残念!



「黒造り」

いか墨を加えて造るいかの塩辛。

呑めます!


もうそのころには、カミさんと娘は店の方にススメられて、

茶めしにおでん汁をたっぷりかける「茶めし茶漬け」を喰らって大満足状態。


若いご主人ご夫婦も先代のおかみさんも気さくでアットホームな対応で、

親戚の家でご飯をいただいているようなリラックスした気分でいただけました。

やっぱり今でもいい店なんだなぁ。






お腹いっぱいになったので、腹こなしの散歩に「菊一」のすぐ裏手の「武家屋敷街」へ。



「ザ・金沢」って風情の街並みです。



昔も今も、普通に生活が営まれている街ではあるのですが。



観光目当てでお店になっている屋敷もありますが。



旧市街は網の目のように道が張り巡られていて、その道沿いには疎水はが流れています。

生活なんですよね。




お腹いっぱいで疲れたカミさんと娘をホテルに送り届けて、

オレはさらに香林坊~片町の夜のネオン街へ繰り出す。



やっぱり、金沢に来たらうどん喰わんとやね、うどん!

ほんで、やっぱりうどんゆぅたら刻みの「きつね」やわいねぇ。



うどん屋が早仕舞いの店が多いんだけど、

呑んだあとの客を相手にする店もありることはある。






「新天地」



父が青春時代から散々に呑み歩いていた繁華街の裏路地呑んベエ横丁。



その「新天地」入口角に昔からある寿司屋に初入店。

お顔もカラダも丸い印象の大将とおかみさんが笑顔で迎えてくれました。



熱燗に「万寿貝」を焼いてもらっていただく。

「万寿貝」は、一般的には「白貝」と呼ばれている真っ白な貝殻の二枚貝。

一見はまぐりにも見えますが、もっと平べったい感じの貝です。

能登では今でもたくさん取れるらしいが、

金沢近海では河北の高松かその先の羽咋の手前の千里浜まで行かないと無いとか。

貝独特の風味と甘さ、身の柔らかさが味わえます。

燗酒にピッタリで旨い!



「ブリ刺し」

氷見のヤツやと言ってました。



脂がいい具合にノッてましたねぇ。



「甘えび」 握ってもらいました。

サラッとしながらもほんのり甘みのある「つめ」が素材を活かします。


地元の商店の旦那さんと、やはり独りでふらりと入ってきた奈良の方と、大将と、

金沢についてや喰いものについての話しも弾んで、いい時間をいただきました。



後日談となりますが「あずま寿し」さんは、この後9月に行ったときには店を閉めていました。

入口の貼り紙には「7月29日をもって暖簾を下ろさせて頂く事になりました」とありました。

「昭和25年の『新天地商店街』誕生と共に歩んできました」ともありましたので、

今年で創業55年だったということでしょうか。

残念です・・・






ホテルに戻ってビールを一杯。

翌日の納骨式と集まってくださるみなさまとの会食会に思いを馳せつつ、

軽い疲労感を憶えながら眠りに着きました。