先週の金曜日の「下中恵子さんの読み聞かせ講座」の詩は「ウソ」
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ウソ 川崎 洋
ウソという鳥がいます
ウソではありません
ホントです
ホントという鳥はいませんが
ウソをつくと
エンマさまに舌を抜かれる
なんてウソ
まっかなウソ
ウソをつかない人はいない
というのはホントであり
ホントだ
というのはえてしてウソであり
冗談のようなホントがあり
涙ながらのウソがあって
なにがホントで
どれがウソやら
そこで私はいつも
水をすくう形に両手のひらを重ね
そっと息を吹きかけるのです
このあたたかさだけは
ウソではない と
自分でうなづくために 出典「日本の詩 いきる」小峰書店
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私は今までこの詩を、何回も朗読している。
なにがホントで、どれがウソやらという世の中で
確実にホントと思えるものが
手のひらに吹きかける息のあたたかさだ。
というのが
せつなく悲しい。
涙ながらのウソに翻弄されて
それでもホントと信じたくて
でもやっぱりウソで
なんかやりきれないけど
それが現実と思ったこともあった。
悲壮感のある詩ではないけれど、
「ウソという鳥がいます」
ってちゃかして始まるから救われる。
改めて読んでみて
朗読の難しさ。
つたえることのむずかしさを思った。
自分の癖って気付かないものなんだなぁ。
ってのを思い出しました(^^♪
ありがとうございます。
先日、『よかったなあ』を子どもたちに紹介しました。数日後、僕をからかうように子どもらが、「よかったなあ」を連呼していました。あぁ、子どもたちは聞いてくれてたんだなあと、とても嬉しかったです。そして、子どもたちの感性がとても嬉しかったです。
技術も何もないけれど、これからも子どもたちにいろんな言葉を伝えて行きたいな。
よく知ってるねぇ。
わたしこのフレーズ初めて聞きました。
何がホントで
どれがウソやら
ということを実感として感じていることと思います。
子どもたちの感性は鋭いです。
よかったなぁ。っていい言葉ですね。