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立春について

2014年02月04日 21時32分54秒 | 伝承・伝説
立春(りっしゅん)
二十四節気の第1。正月節(旧暦12月後半から1月前半)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が315度のときで2月4日ごろ。
暦ではそれが起こる日ですが、天文学ではその瞬間とします。
恒気法では冬至から1/8年(約45.66日)後で2月5日ごろになります。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の雨水前日まで。

季節
春の初め。
『暦便覧』「春の気立つを以って也」と記されております。
冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となります。九州など暖かい地方では梅が咲き始めます。この日が寒さの頂点となり、翌日からの寒さを「残寒」または「余寒」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられております。

立春は八十八夜、二百十日、二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっております。立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ばれております。
桜の開花時期は、立春からの最高気温の合計が540℃という概算法がある(ほかに、元日からの平均気温の合計が600℃、2月1日からの最高気温の合計が600℃という方法もある)。

一般的な節分とは、立春の前日のことです。
・立春の早朝、禅寺では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。
・中国では立春の日に春餅(チュンビン)を食べる習慣があります。
・地域によりますが節分の日までが日本で一番寒い時期であり、初めて気温が上昇傾向になる日が立春です。

日付
旧暦と立春

立春は旧暦1月1日だという勘違いがありますが、ほとんどの場合は正しくありません。
旧暦1日は必ず朔(新月)ですが、立春は朔に関係なく定められるため、多くの年は1日になりません。ただし約30年に1度、立春が朔と重なり、旧暦1月1日になる年があります。朔旦立春)。近年は1954年・1992年がそうで、次は2038年と予測されます。

旧暦(中国・日本の太陰太陽暦)では元日が立春前後に置かれております。
それは立春のころを年初にし、春の始まりと年の始まりを一致させるためです。
これを夏正(かせい)といいます。
古代中国夏王朝の正月という意であり、
平気法ではそのために、立春の次の雨水を含む月を正月(1月)と致します。
定気法での月名の定義はやや複雑ですが、結果はやはり、雨水を含む月が正月となります。

節切りにあっては立春が年初となる。四柱推命や風水などの占いでは、節分までは前年に属し、立春をもって年が改まるとしているものが多い。
節分の豆撒きは立春を年初として、新しい年の幸運を願っての昔からの習慣です。

二十四節気の「立春」は、『暦便覧』では「春の気立つを以って也」とされますが、
時候的な解説では、「大寒から立春までは一年のうちで最も寒い季節であり、
立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくる」とされるのが一般的。ただ注意が必要なのは、このような気象的事象のゆえに「立春」が定められたのではなく、冬至から春分への中間点として、暦法上の要請から定められたものだということです。

春の区分
西欧
では習慣的に暑くも寒くもない季節、つまり、春分から夏至までを spring とするのに対し、
古代中国では昼夜の長短のピークとなる二至(夏至、冬至)と、昼夜の長さがほぼ同じとなる二分(春分、秋分)を各季節の中心とし、これらの中間に各季節の区切りとして四立(立春、立夏、立秋、立冬)を設けました。
したがって、両者の季節の区切りは約1.5か月ずれていることになります。
なお、日本の気象庁では、3月 - 5月が春、6月 - 8月が夏、9月 - 11月が秋、
12月 - 2月が冬としております。

新年立春と年内立春
立春の旧暦での日付は大まかに言って、半分の年では新年1月の前半、半分の年では旧年12月(あるいは希に閏12月)の後半。
旧年12月(または閏12月)の立春を年内立春、新年1月の立春を新年立春と呼びます。
また特に旧暦1月1日にあたる場合を朔旦立春(さくたんりっしゅん)と呼び、非常に縁起のよい日とされております。

より正確に言えば、立春の次の節気である雨水を含む暦月が1月なので、立春翌日から雨水当日までの約半月間に朔(新月)があれば、立春は前年12月(または閏12月)なので年内立春であり、その期間に朔がなければ立春は1月であり新年立春となります。

近年の立春の旧暦での日付は次のとおり(未来は予測)。
19年周期(メトン周期)でほぼ同じ日付が繰り返され、近年では19年中10年が年内立春、
9年が新年立春です。

年内立春の歌
『古今和歌集』の巻頭には、年内立春を詠んだ歌があります。

ふるとしに春たちける日よめる


年のうちに 春は來にけり 一年(ひととせ)を去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ

—在原元方

年明け前に立春となった日に詠んだ歌


年が明けないうちに立春が来てしまった。昨日までの一年(一月一日から節分)を去年と言おうか、今年と言おうか

—現代語訳

七十二候
立春の期間の七十二候は以下のとおり。
初候東風解凍(はるかぜ こおりを とく):東風が厚い氷を解かし始める(日本・中国)次候黄鶯睍(うぐいす なく):鶯が山里で鳴き始める(日本)蟄虫始振(ちっちゅう はじめて ふるう):冬蘢りの虫が動き始める(中国)末候魚上氷(うお こおりを のぼる):割れた氷の間から魚が飛び出る(日本・中国)

前後の節気大寒 → 立春 → 雨水


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立春は、冬至と春分の間の2月4日頃に当たります。また、この日から雨水(2月19日頃)までの期間を立春と呼ぶこともあります。立春は冬と春の分かれる節目の日である「節分」の翌日で「寒さがあけて春に入る日」いわば春の初日です。

意味・目的一年の始まりは立春から
旧暦では一年のはじまりは立春からと考えられていたため、立春を基準に様々な決まりや節目の日が存在しています。

・春…立春から立夏の前日までを言います。冬至と春分の中間にあたります。この頃、暖かい地方では梅の花が咲き始めます。
・節分…立春の前日のことです。立春が正月なのに対して、大晦日の役割を持ち、一年間の厄払いのために豆まきを行います。
・八十八夜…立春から数えて88日目のことです。この日に摘んだお茶の葉は霜をかぶらないため、高級な茶葉であると言われています。
・二百十日…立春から数えて210日目のことです。この日は台風が襲来する可能性が高く、農家の人々にとっては厄日だと言われています。
・二百二十日…立春から220日目のことです。二百十日と同じく、台風が襲来する可能性の高い日とされています。現在は二百十日よりも二百二十日に台風が来ることのほうが多いようです。

起源・歴史立春と正月

古来は、自然の景色の変化から季節の移り変りを把握する「自然暦」を使用していました。
飛鳥時代に中国から二十四節気が伝えられると、冬至が年の分割の起点と考えるようになり、立春を一年の初めとして暦が作成されるようになりました。
明治時代に改暦が行われるまでは、立春は正月とほぼ同じ頃に重なっていたため、
現代でも正月に「早春」や「新春」といいます。

行事「立春大吉」で厄祓い

立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。この文字は、縦書きすると左右対称になり一年間災難にあわないというおまじないです。
また、立春以降に初めて吹く南よりの強風を春一番〔はるいちばん〕と呼びます。
参考文献・ウェブサイト
子どもに伝えたい年中行事・...萌文書林編集部 萌文書林 1998
年中行事・儀礼事典東京美術選書川口謙二 池田孝 池田政弘 東京美術 1997
祝祭日の研究―「祝い」を忘...角川oneテーマ21産経新聞取材班 角川書店 2001
 

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ウィキペディア・いろは言葉事典より

 必要に応じてね加筆・訂正致します。

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