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2020年2月1日ー大和市シリウス累計来館1000万人記念イベント

2月1日土曜日に大和市の文化創造拠点シリウスの累計来館1000万人記念イベントに行ってきました。
実はこのイベントにヤマトンが来る。という事前情報を得ていたのですが、当日はヤマトンは来ませんでした・・・。
「市制記念日なので仕事にはいかないトン!!ぼくは休むトン」と森で遊んでいたのでしょうか??一昔前は2月1日の市制記念日は学校などが休みだったそうですが、いつの間にかなくなってしまったようで・・。

ヤマトンは来なかったものの、転んでもただでは起きない!?ということで、当日の講演を書き起こします。内容は記憶と当日のメモからの書き起こしによる要旨です。発言趣旨など実際と違う部分もあるかもしれないので、参考程度でお願いします。




13時30分開演
司会、FMやまとパーソナリティ・千葉真理



入場は無料。シリウスメインホールの1階客席を使用して定員約600名でしたが、座席には余裕があり直前に来ても大丈夫な状況でした。

第1部・記念式典
大和市長と来賓の挨拶
大和市長・大木
今日2月1日は大和市の誕生日(市制記念日)、開館から3年と80日で累計来館1000万人を達成。中堅自治体の公共施設としては快挙。視察件数も全国2位。海外からも16件。シンガポールのメディアでも紹介された縁でシンガポールからも視察団。
先日発表の総務省調査で大和市は転入超過が全国4位。人口10万人当たりではトップクラス。新しい世界に踏み出すシリウス。シリウスのこれからを見守って欲しい。

市議会議長・平田
元々シリウスの場所は商店会と地権者でスーパー・市役所連絡所・マンションの複合施設を計画していた。銀行から融資計画を纏めていたが資材高騰で頓挫した。8か月の検討期間を経て市長がシリウス建設を決断。「殿!よくやった」という気分だったが資金面など課題も。建設には甘利議員のお陰で国の補助金を活用できた

国会議員・甘利
母が大和市上草柳の出身。大和は昔は相模大塚以外は田舎だったが、今はハイセンスな街。「一番」が増えてほしい。来館者数このペースだと20年で日本の人口に達する

県会議員・藤代
県議会の委員会視察でもシリウスに来た(委員会視察としては初)公共施設の新しい概念。シリウスは神奈川そして日本のシンボルに。大和が神奈川の中心。

シリウスアーカイブ
スライドでシリウスの開館からの歩みを簡単に紹介。来館1000万人記念のくす玉割シーンの動画の放映など。


第2部・記念講演会:本郷和人氏(東京大学史料編纂所教授)
「歴史資料はこう読む」 

大和のシリウス、シリウスの大和。
自分は政治的意見はない、右だ左だというのは昭和臭くて時代遅れだ。自分が住む千葉県市川市では市長公用車としてテスラを買った。市川は1車線の道が多く渋滞が多い、戦争で焼けなかったためでそれは良いことだが、その道路事情の中で高級車を走り回すのか??千葉県は先日の台風で知事が問題になり散々。1票を入れる我々の責任でもある。
自民党では憲法改正の前に知識を持とう。ということで明治以降の法・軍事に関して勉強会を重ねている。自分はその序盤として中世の法・軍事に関して講演を行った。出席者も多い→今日は空席が目立つ笑
その中でテレビなどによく出る有名な歴史学者が本物か偽物かの見分け方を話した。偽物の学者を見分けられないと議論をはっちゃかめっちゃかにされてしまう。高いスーツなど身なりが良くて金持ちそうな学者は偽物。自分を含め研究者の給料体系は悪いので、身なりがいい高い服は買えない。

人生100年時代の中で知見を深めてほしい。歴史学と科学は共通していて同じ知見を得られる。歴史学で重要な古文書。日本より歴史が古い国はあるが日本は歴史資料が豊富さでは世界一。崩し文字など今の人が判読できない古文書を解読して、一般の人がわかるようにする。それが自分の所属する東大史料編纂所の役割。

楠木正成、幕末から戦前は神扱い。近年でも大阪・京都・神戸などで大河ドラマ化の待望論がある。過去の太平記では、楠木正成役は武田鉄矢だったがもっとイケメンの楠木正成を見たいという声が根強い。太平記は当時の時代資料としては良いがフィクション。(→軍記物は正式な歴史書か?) 一昔前は宮本武蔵が人気だったが、人気のある吉川英治版はフィクションが多い。
歴史的事実とフィクションは大きく違う。
大河ドラマ「麒麟が来る」で話題の明智光秀、40歳まで何処で何をやっていたのか分かっていない。大河ドラマで意見を求められ「分からないので自由な発想で書けばいい」と提案したが・・。
過去に「裏を取れるものに限る」 VS「 (フィクション込みで)日本人としてのロマン」どちらの方針を取るかの議論があった。「裏を取れるものに限る」が明治以来の方針

歴史書の読み方→1:しっかり読む(史学の学部生→大学院の入試になる)、2:深く読む・3:斬新な形で読む・4:資料を疑う

あと30年ぐらいで歴史学、国文学、哲学はなくなるのでは?学生に人気がない。京大や東大の学生は大学院に行かない。大学院は他大学の学部出身者が来る。研究者になっても給料が安く生活できないのが理由。上野の山のホームレス向けの炊き出しで空腹を凌ぐような研究生もいる。

歴史書の読み方→資料を疑う。日記や書状は本当のことは書いていないのではないか?皆さんは日記に本当のことを書くか??→公式記録≠事実

ex.江戸無血開城に関する西郷隆盛の書状
室町時代の裁判で「湯起請」を取り入れていた。→神仏の力を信じていたのではなく、信じているように見せかけることで「嘘をついている人は裁判所に来ない」「真実を述べている人は来る」という効果を狙っていたのではないか?
熱湯に手を入れれば真実を述べようと嘘を述べようと火傷はする。そんなことは分かった上ではないか
(湯起請とは→裁判の際に熱湯の煮えたぎる中に手を入れされ、真実を述べていれば神仏の御加護で火傷しない。嘘をついていれば火傷をする。という考え方で古代の裁判で行われたもの)
中世のキリスト教圏の裁判でも似たような例がある。

つまりは神や仏の加護を形式として利用していた。→この時代既に「神や仏はいるかもしれないが、そこまで人間社会に介入しない」と考えていた?
信長の神や仏への考え方→後年に安土城内で石を自分の身代わりとして拝ませていた。→神になろうとしていた??

足利将軍の6代足利義教はくじ引きで将軍になった。くじで決まる→石清水八幡宮の御加護、御威光だという権威になる。実際のくじ引きは八百長で義教が当たるように細工されていたのでは?

歴史資料を読むにはこういった解釈が重要。みなさんは日記に脚色しないで本当のことを書きますか?
現代は人生100年時代。知性が求められる。人生100年時代をシリウスの大和で乗り切ろう。
ー終了
(休憩)

第3部・吹奏楽演奏
神奈川県立大和東高校(パプリカ・明日があるさ)
大和市立光が丘中学校(歓喜の歌・80年代アイドルメドレー)

15時40分頃終了



ということでシリウス来館1000万人記念イベントでした。
第2部の本郷和人氏は放送大学の「日本の古代中世」(学生でなくてもテレビ授業をBSで見れます)の第12~14回を担当。その際の内容が面白く印象的だったので、今回、本郷氏の講演がある。ということで聞きに来ました。

今回のイベントはヤマトンは来なかったものの、特に第1部の祝辞は、神奈川で一番いや日本一、海外から注目の大和のシリウス。シリウスの大和。というアゲアゲな調子で進行しました。

ここ数年の大和市政ではシリウスの順調な来館者数の伸びなどもあり「図書館城下町」を謳ってます。
一方で昨今の出版業界の経営難なども背景に「図書館は単なる無料貸本屋なのか?」「図書館の役割とは?」という論争があります。
人気のベストセラー書などを閲覧・貸出実績が稼げそうな本を沢山取り揃えれば、数字としての実績は稼げるでしょう。実際に横浜市の図書館では実績を稼ぐためかベストセラー書を大量に購入し貸出に供し権利としての著作権的な面からも議論になっています。

ちなみに私は執筆した記事が載っている「鉄道ジャーナル2018年12月号」はシリウスでも蔵書していますが、検索で見たところ鉄道ジャーナルの蔵書は過去2年程度。このままでは今年末辺りには2018年12月号も廃棄されてしまうでしょう。
本を買って閲覧や貸し出しさせ数年程度破棄を繰り返すのが日本一の図書館なのでしょうか。

先日市役所の情報公開コーナーで大和市の過去の広報の閲覧をしたのですが、縮刷版として閲覧可能なのが55号以降、1~54号はどうなってるのかと確認してもらった、平成初期に縮刷版を作った時点で既に失われていて縮刷版としてまとめることが出来なかった。とのことでした。市制60周年といっても市の歴史資料として貴重な広報の一部が既に失われているのは大変残念です。

以前に市史・郷土史などを中心に扱っている古書店で大和市史を買った際に「大和は人気がなくて売れないから持って行ってくれるだけで有難い」と安く売ってくれたことがありましたが、大和は有名なお城を抱えているなど歴史的に人気がある街とは言い難いでしょう。
しかし高度経済成長期に急成長して街が形成された大和。今2020年に起きていることも100年経てば歴史の1ページです。
100年後、もっと後の時代の人が大和の歴史を注目する時も来るでしょう。その時の為にもまず日本一の図書館として地元郷土資料を豊富に所蔵して郷土史を長く伝えてほしいものです。それこそが無料貸本屋でない、公共のアーカイブとしての図書館の姿ではないでしょうか。

先日私は秦野市の図書館に行きました。規模こそ小さいものの、1階は通常の図書館ですが2階には1階と同じぐらいのスペースを取って資料調査コーナーとして市史を初め調査研究に役立つ本を禁帯出で沢山揃えているという、無料貸本屋とは一線を画する珍しい構造になっていました。秦野市は人口16万人で大和よりも小さい街ですが、非常に興味深いものとだと感じました。

今回のイベントでは「大和のシリウスは日本一」という評がありましたが、日本一の無料貸本屋なのかそれとも日本一の公共のアーカイブとなるのか、これから真価が試されるでしょう。

2020/2/6 1:23(JST)
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