きよちゃんの趣味悠々

四季折々の「風情」(花・風景・イベントなど)を写真中心に紹介します !!

数百万年を生き延びた植物?・・・「オニバス」・・・

2006-08-23 06:16:27 | Weblog
「オニバス」は、直径0.3m~2mの大きな葉を水面に浮かべるスイレン科の一年草・・・日本に自生する一年草としては最も「巨大」?・・・また、日本では新潟から南の浅い池、沼、流れのない用水などに分布している。
花(解放花)は、可憐なピンク色~赤紫色で7~10月に咲きます。
学名は Euryale ferox salisb と言い、属名の Euryale は「広い」、種小名のferox は「凶暴な」を意味しています。

オニバス属は、世界に一属一種存在しないと言われ・・・その歴史は、少なくとも数百万年前「第3紀」の「鮮新世」と言われる時期にヨーロッパ大陸からアジア大陸にかけて何種類かの「オニバス植物?」が分布していたと考えられているようです。
日本ではその内の一種が、明石市八木海岸で「化石」として発見されたのが最初とされています。

よって、現在の「オニバス」は、この様な長い「歴史」を生き延びた「貴重」な「遺存植物」と言うわけです。

今回は、数百万年を生き延びた「遺存植物」・・・「オニバス」をUP・・・



「オニバス」①


「オニバス」②


「オニバス」③


「オニバス」④


「オニバス」⑤


「オニバス」の葉①


現在、関東地方では「オニバス」の自生地が激減し・・・この時期に「オニバス」を確認出来るのは、数少なくなってしまいました。

「写真」のように「オニバスの花」は原始的?(茎?に数多くの「毛?」が・・・)・・・また、「自分の葉」を突き破って(生命力の強さ?・・・)「花」を咲かせるなどなど・・・学名のFerox「凶暴さ」にピッタリ?・・・

この様な「オニバス」だからこそ・・・数百万年もの間「生き延びてこられた」(遺存植物)のだと思います・・・また、「オニバス」の「偉大さ」、「生命力の強さ」に驚いています。

皆さんも、「綺麗」とか「美しい」とかは別として、この時期(夏の時期?)、数百万年を生き延びている「オニバス」を見ては如何でしょうか?