最近の下宿事情

この週末、とある大学にお邪魔した。

人通りはまばらであったが、その景色は大変きれいで思わず写真を撮ってしまいました。







落ち着きがあって、学びに集中できそうな、そしてまち全体がその大学を応援してくれているような、そんな印象を持ちました。

その後、その周辺に下宿探しに出かけたわけですが、私の抱いている学生達の下宿というものが、根底から崩れたのです。







この住まいは家賃42,000円・共益費5,000円
もちろんオートロックでテレビ、洗濯機、冷蔵庫は標準装備です。
おまけにインターネットは光で使い放題。
風呂もトイレも別々で、まるでホテルのようでした。

私の学生時代は、共同便所・炊飯も共同・銭湯が当たり前でしたが、あまりの変わりように愕然としました。
大家さんも当たり前のように県外のナンバーの車を見つけると、呼び止め「この部屋を見ていただけませんか？」と営業をしています。
正直、個だけが大事にされすぎて、持ちつ持たれつが育ちにくい環境に変わっているように思いました。

たくさんの物件を見ても、なかなか1号が気に入る部屋が無かったのですが、決めたその部屋は、私達家族が一致して唸らされるいい部屋でした。

学校からは遠いのですが、創作者の想いがその部屋に詰まっていたのです。
見た瞬間にみんなが納得して、予約してきました。

その創作者は、非常に前向きな方で、「僕はリタイヤしたら、海外で暮らす夢があります。だから、英語の勉強を毎日欠かさずやっています。」と大きなペンだこを見せてくれました。

なるほどと思いながら、本当に4年間よろしくお願いします、と深く頭を下げてきたのでした。1号にどれだけこの想いが伝わるかはわかりませんが、しっかりと成長してほしいと心から願いながら、その地を後にしたのでした。


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