メスを入れたら球速が伸びる？

早朝に２号を駅に送り届け、手を擦りながら新聞を郵便受けから取り出す。

１面から読み進めていると気になる記事を見つける。

◆「手術で球速アップ」信仰◆

というタイトル。


その記事は、松坂大輔選手が昨季受けた「トミージョン手術」に関する記述。

手術の内容は、痛めた靭帯を取り除き、前腕や足首の腱の一部を移植するというもの。

村田兆治さんや桑田真澄さん、荒木大輔さんらも受けていた。

ビッグネームが並ぶが、手術を受ければ誰でも再生できるのか？
という疑問が頭を持ち上げる。

手術はあくまでも選択肢（手段）のひとつのはず。

ただ、これだけ成功事例を並べられると受ければ再生すると勘違いする方も
多くなって当たり前だとも思う。

でも、本質は絶対違うんだと思う。

成功事例は美談として永く語られ続けるが、同じ術を受けても浮かび上がらなかった事例も知っておくべき。だと僕は思い続けている。


成功と失敗を別けるキーポイントは何か。


手術をすれば４ヶ月は投げられない。


投げられないから肩や肘の可動域を広げる地道なトレーニングを続ける。
そして、負荷の少ない動作を求めあがく。

結果として怪我をしない投球動作を手にするから、飛躍するという当然の結果がもたらされる。

今、怪我をしていても焦る必要はない。


ビッグネームも地道なトレーニングをこなした。

僕たちは将来に備えることが苦手。

成功している人には共通点があると思う。

不摂生がたたり、ギックリ腰で苦しんでいる。
その姿をサポーターは「おじいちゃん」と呼ぶ。

買い物に集中できず、おそうざいをレンジに入れて、チンしたまま帰ってきてしまった。
凹みました。