今日は朝から雨が降り続いています。
去年3月の大震災から
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩が
紹介される機会が増え、先日も
新聞のコラムに「賢治の言霊」
という見出しが載っていました。
~すべての行が、最後の
「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」
につながる独特の形式をとっている。
加えて、当時の農村の過酷な現実に
向き合わざるを得ない賢治が、
無力な自分を役立たせようと、
痛切な願いを率直に綴っている。~
読んでいるうちに、
私の記憶の引き出しから
この詩のパロディー版の存在が
呼び起こされました。
確か12年前、長女が小学6年で
私がクラス役員をしていた時
会議の席でそのパロディー詩を読んだら
反響高く校長先生に要望され
コピーをお渡ししたエピソードを…
当時、親業講座を受講していたから、
その資料ノートにもコピーを貼って紹介していたはず…
そして、探し出しました!
産経新聞に載っていた
産経抄 2000・10・31
詩人・宮澤賢治の「雨ニモマケズ」は
いまなお不朽の光を放っているが、
そのパロディーに
「雨にもアテズ」というのがある。
賢治のふるさと盛岡の小児科医・三浦義孝氏が、
この夏、小児科学会で披露した。
「雨ニモアテズ」 作者不詳
雨ニモアテズ 風ニモアテズ
雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ
ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ
意欲モナク 体力モナク
イツモブツブツ 不満ヲイツテイル
毎日 塾ニ追ワレ
テレビニ 吸イツイテ遊バズ
朝カラ アクビヲシ
集会ガアレバ 貧血ヲ越コシ
アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ
作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ
ソシテスグ忘レ リツパナ家ノ
自分ノ部屋ニ閉ジコモツテイテ
東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ
西ニツカレタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ
南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ
北ニケンカヤソショウガアレバ
ナガメテカカワラズ
ヒデリノトキハ 冷房ヲツケ
ミンナニ 勉強勉強トイワレ
叱ラレモセズ コワイモノモシラズ
コンナ現代ツ子ニ ダレガシタ
私の中の総合評価では、ほぼ満点?に近い我が子
勉強面を除いては…?
だから、期末考査中の長男に「勉強勉強」
の圧力をかけてしまっている…
そんな自分がドキッとさせられた一文でした!
後味が悪いので
「雨ニモマケズ」の原文を載せます!
「雨ニモマケズ」 東ニ病気ノコドモアレバ 行ツテ看病シテヤリ |
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