【難読漢字】「慟哭」って読めますか?
ちゃんと説明できますか?
意味を間違えがち
突然ですが
「慟哭」という漢字
読めますか?
間違えられがちですが
声を上げて泣くことを意味する言葉です。
気になる正解は...
正解は「どうこく」でした!
わかりましたか?
現代ビジネス編集部
慟哭(読み)どうこく
〘名〙 悲しみに耐えきれないで大声をあげて泣くこと。号泣すること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
慟哭」の意味
「慟哭」は「声をあげて激しく嘆き泣くこと」という意味です。
「どうこく」と読みます。
論語に「子之を哭して慟す」という一節があり、孔子が弟子の顔淵の死に際して慟哭したということで、「慟哭」はかなり激しい悲しみを表すことがわかります。
「慟」は珍しい漢字で、「慟哭」以外ではまずお目にかからないと思います。
「なげく」「大声で泣き悲しむ」という意味があります。
「哭」の方も「大声で泣く」という意味で、「号哭」「痛哭」などの熟語もありますが、いずれも「大声で泣く」「大声で嘆き悲しむ」意味になります。
この「慟」と「哭」ですから、似た意味の漢字を二つ重ねているわけですね。
「慟哭」は悲しみのあまり声をあげて泣くさまを表すのです。
慟哭」の使い方
「慟哭」は「大声をあげて泣き悲しむ」という意味で使います。
「慟哭する」「慟哭の声を上げる」などといった使い方になります。
例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 彼女は残された手紙を読んで慟哭した。
- 親友の突然の死に慟哭する。
- 彼は涙をこらえきれず、身を震わして慟哭の声をあげた。
- あの映画の中で、彼女が慟哭する場面の演技は圧倒的な迫力だった。
- 号泣」との違いは?
「慟哭」は声をあげて泣きますよね。
「号泣」と似ていますが、どう違うのでしょうか。
「慟哭」と「号泣」の違いは
- 「慟哭」は「悲しみのあまり声をあげて激しく泣くこと」
- 「号泣」は「大声をあげて泣くこと」
となります。
つまり、「慟哭」は嘆き悲しんで泣くことですが、「号泣」は声をあげて泣くこと全般を指すので、悲しみの涙に限らず幅広く使えるのです。
嬉しくて号泣する、感動して号泣するということもあるわけです。
【例文】
- 彼は恩師の突然の訃報に慟哭した。
- 彼は憧れのスターに会って嬉しさのあまり号泣した。
- 慟哭」の類義語
「慟哭」の類義語には次のようなものがあります。
- 号泣(大声をあげて泣くこと)
- 哀哭(声をあげて泣き悲しむこと)
- 泣き叫ぶ(大声で泣く)
- 「慟哭」の対義語
「慟哭」の対義語は「哄笑」です。
「哄笑」は「大口を開けて笑うこと」という意味です。
「こうしょう」と読みます。
笑いが止まらないような、一人で高笑いするといった意味の言葉です。