永続優良企業への「変化と継続」井上経営研究所

中小零細ファミリー企業版『長寿幸せ企業』の実践経営事典2019
なぜあの会社が短期間で無借金会社に生まれ変わったのか?

一人で悩まないでください!

 「心の富」を無くさない限り必ず再起のチャンスがあります。  形のあるものを手放すことが再起への最短距離です。時間が掛かっても迷惑をかけた方々に対して道義的責任を果たせる近道なのです。  「倒産」は犯罪ではありません。  「倒産」という言葉の響きは実態とかけ離れすぎているのです。「倒産」という言葉は一人歩きしすぎています。一般の方は倒産の実態についてあまりに無知すぎるのです。自分自身の世界で倒産を空想しないで下さい。倒産は事業にとっての最後の権利なのです。もがき苦しんでいるあなたを救ってくれる最後の手段なのです。  もちろん私は「倒産」など薦めているわけでは決してありません。 私の仕事は医師と同じく経営危機に陥った会社の検診をし、適切な薬をお渡しし、時には手術を施して健康体にすることです。 しかし病気に末期症状があるように事業にも薬や手術ではどうにもならない状態があります。こうした状況になっても会社や財産を手放そうとしないことが再起へのチャンスさえも失わせることになるのです。  「捨てなければ得られない」 重荷を捨ててみてください。今までのことが嘘のように安寧な生活を得ることができます。貧しくても心の平和や充足感からこそ新しいエネルギーが沸いてくるのです。

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『長寿幸せ企業』とは・・

2019年03月06日 | 「幸せ」になれる!ちょっといい言葉

第5章 健全企業の経営実学「人間学」を学ぶ より
(1)人間学と時務学

 私の言う「健全企業」は企業の規模や売上が大きくなくても、財務的に健全で、目先の利益にとらわれない使命や理念を持った企業のことです。

 健全とは、広辞苑によると
① 健やかで病気のないこと。たっしゃ。
② 意志が確固で中庸を失わぬ状態。感情に偏せず、分別のあること。
とあります。一般的に、売上や大きな会社や上場会社の方が、耳には心よいかもしれません。しかし、何代も続き、従業員や関係者に幸せを感じさせることのできる『長寿幸せ企業』になり得る資格があるのは健全企業のほうだと思います。


 まず、その健全企業になるために学ばなければならないのが「人間学」と「時務学」です」。
 あなたは「本末転倒」という言葉をお聞きになったことがありますか?
 本末転倒とは物事の根本や本質である「本」と枝葉末節である「末」を取り違えるという意味です。

 私は、伊與田覺先生の人間学講座をはじめて受講させていただいた時に、長寿企業と急激に拡大したにも関わらず次期経営者への継承もできないで消えていく企業の違いをはっきり掴むことが出来ました。長寿幸せ企業の入り口にさえ到達できないのは、本末転倒どころか、取り違える「本」さえないことが大きな原因なのです。

 経営実学における「本」を「人間学」といい、「末」を「時務学」といいます。ここで間違ってはいけないのは、人間学が時務学より大事ということではありません。

 本と末の例をあげてみましょう。
道徳 と 知識・技術
経(縦糸) と 緯(横糸)
学 と 芸

 確かに、時流がどんどん変化していく昨今、変化に対応できない企業は長寿の老舗企業であってもあっという間に消えていく運命にあります。逆に、新興企業が新しい知識や技術を身につけることによってあっという間に時代の流れに乗り、売上を拡大することができます。しかし、天地自然の理で、急激に成長した(大きくなった)ものがそのままの勢いで成長すれば、ある時点から必ず急激に衰退していきます。これを避けるために本を守り、末を時代とともに変化させることができる企業のみが長生きできるのです。


 渋沢栄一は本を「論語=道徳」末を「算盤(そろばん)=経済」とし、論語と算盤、すなわち「道徳と経済は一致する」と言っています。
 「道徳」とは三省堂 大辞林 によると
「ある社会で,人々がそれによって善悪・正邪を判断し,正しく行為するための規範の総体。法律と違い外的強制力としてではなく,個々人の内面的原理として働くものをいい,また宗教と異なって超越者との関係ではなく人間相互の関係を規定するもの。」とあります。

 それでは、経営における道徳とはどういうことを言うのでしょうか。経営における道徳を五徳(注1)の「仁義礼智信」でかんがえてみましょう。


 困っている人を助けられる企業であり、困っている人を助けられる商品やサービスを提供できること。思いやりのある経営をすること。長寿幸せ企業の理念や家訓には必ずと言っていいほど入っている。


 法律的な正悪よりも、誰が見ても社会常識上正しいと思う経営をすること。「先義後利」(注2)の経営。理念や家訓ではなく、信条や行動規範に入れている長寿幸せ企業も多い。


恕につながる思いやりのある言動を当たり前とする経営。笑顔の挨拶・応対。後に使う人のために、使ったものはもとに戻す。使った前より綺麗にする。人の気分を害する服装をしない。TPOにあった服装をする。これを守ることによってもののムダが省かれるばかりでなく、人間関係も円滑になっていく。


 智とは単に書物や人から聞いたりした知識のことではなく、知識が行動や実践をすることで会得した知恵のことです。私はこの歳になってようやく、学歴がない人が齢を重ねることによって、いくら知識を勉強して得ても到底かなわないところがあるということ痛感しています。
「60歳にならないと60歳のことはわからない」というのは本当です。ですから自分より年長の方は尊敬の礼で接し、学ばなければなりません。後継者であれば、先代の考え方は古いと断じるのではなく、「三年父の道を改むる無くんば、孝というべし」を守るべきだと思います。そうしていくことによって、経営者としての正しい判断判断能力が身についてくるのです。例え、パートタイマーのおばさんでも同じです。目上の人をぞんざいに扱う人は、いくら仕事ができても、人の上につけるべきではありません。いつか必ず問題を犯してしまいます。


 信とは人を裏切らないことです。人を裏切らなければ、商品やサービスはもちろん、会社にも信用がついてきますが、度々ニュースで登場する老舗企業であっても「先利後義」の会社はあっという間に信を失い衰退してしまいます。


 私は論語を伊與田先生を始め、加地伸行先生(注3)青柳浩明先生(注4)、安岡定子先生(注5)の講座や書籍から学ばせていただいています。その論語の中に好きな言葉が幾つもありますが、特に
「性、相近きなり。習、相遠きなり。」(注6)
という言葉が大好きです。人の生まれつきに大きな差はないが、生まれた後の躾や教育、習慣によって大きな差ができるという意味です。

 これから学んでいく人間学においては、先生や親から躾けられたり、学んだりした道徳や礼儀が習慣化され、自然とあなた自身の身に備わっていきます。それらは、苦しい時にあなた自身を奮い立たせ、もし自ら変えられない状況に陥っても、不思議とあなたを助けてくれる人が現れるものです。まさに論語の
「徳は孤ならず、必ず隣あり」
です。

 時務学も知識として知っても全く経営には役に立ちません。行動を起こして、実践し、失敗し、また実践し、継続し続けなければなければ、経営に役立つ知恵には変わっていきません。技術も同じく技能に変わるまでは行動、失敗、挑戦、継続が必要です。

 そして長い年月がたって、常に自分のはるか前を歩き、学生時代に自分は逆立ちしたってかなわないと思っていた秀才の同級生が、気がつけば自分のずっと後ろを歩いていると感じることは珍しいことではありません。そのうえ、人間学や時務学が身についていれば、自分が人より優れているかどうかはあまり気にしなくなっているはずです。

(注1) 五つの徳目。仁・義・礼・智・信。あるいは温・良・恭・倹・譲。また,五行(ごぎよう)(木・火・土・金・水)の徳など。(大辞林第三版の解説より)
(注2) 利益よりも正しい行いを優先すること
(注3) 大阪大学名誉教授、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所所長で論語研究の第一人者
(注4) 儒者。特にビジネス論語として中国古典の知恵を実務の実践に活かすことに注力している


(注5)  安岡正篤の次男・正泰の長女。特に「銀座寺子屋こども論語塾」、「斯文会・湯島聖堂こども論語塾」などで幼児などへの講座で有名。

(注6) 「論語」陽貨第十七

 

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井上経営研究所代表者のプロフィール

 井上 雅司(いのうえ まさじ) 1951年和歌山県生まれ。 早稲田大学教育学部卒業後日本航空開発株式会社を経てスーパーマケットを創業。20余年の経営の後倒産。自らの経験を踏まえ「倒産から学ぶ『経営実学』」を研究。自分と同じ体験をする人を一人でも少なくしたいの信念のもと「追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を目指して、2002年、「経営救急クリニック」井上経営研究所を設立。2002年、「追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を旗じるしに、赤字や経営危機に陥った中小零細ファミリー企業を『経営再建プログラム』で再生させる「経営救急クリニック」事業を創業。  さらに再生なった中小零細ファミリー企業を俯瞰塾などの実践経営塾と連動させて、正常企業から、健全企業、優良企業、無借金企業(超優良企業)そして、企業に関わる多くの人が幸せになれる「幸せ企業」にまで一気に生まれ変わらせる企業再生手法を確立。  2010年、永続幸せ企業をめざす中小零細ファミリー企業のための「『長寿幸せ企業』への道」事業を開始。 ●企業再生コンサルタント   ●論語指導士(論語教育普及機構認定資格) ●M&Aシニアエキスパート(一般社団法人金融財政事情研究会認定資格) ●事業承継・M&Aエキスパート(同)

井上経営研究所とは

 井上経営研究所は中小零細企業の再生・再建から健全企業化、さらに『長寿幸せ企業』への道をお手伝いする経営コンサルタント事務所です。  ホームオフィスは、紀伊半島の最南端から少し北西(大阪寄り)に戻った 南高梅や紀州備長炭で有名な自然に恵まれた「みなべ町」という小さな町にあります。この町から日本全国にクライアント様を持ち、対応させていただいています。私、井上雅司がこの不便な田舎価値を起点にビジネスを展開している理由は、プロフィールをお読み頂ければお分かりいただけると思いますが、私が人生の危機に陥った時、全てを掛けて私を助けてくれた、年老いた両親がいるからです。  また、コンサルタント事務所といっても、総務以外は、すべてのサービス業務やプログラム診断業務はもちろん、経理も、このホームページ作成も、全て私一人で対応させていただいています。  というわけですので、無料相談といえどすべて私が直接責任をもって対応させていただいています。