永続優良企業への「変化と継続」井上経営研究所

中小零細ファミリー企業版『長寿幸せ企業』の実践経営事典2019
なぜあの会社が短期間で無借金会社に生まれ変わったのか?

一人で悩まないでください!

 「心の富」を無くさない限り必ず再起のチャンスがあります。  形のあるものを手放すことが再起への最短距離です。時間が掛かっても迷惑をかけた方々に対して道義的責任を果たせる近道なのです。  「倒産」は犯罪ではありません。  「倒産」という言葉の響きは実態とかけ離れすぎているのです。「倒産」という言葉は一人歩きしすぎています。一般の方は倒産の実態についてあまりに無知すぎるのです。自分自身の世界で倒産を空想しないで下さい。倒産は事業にとっての最後の権利なのです。もがき苦しんでいるあなたを救ってくれる最後の手段なのです。  もちろん私は「倒産」など薦めているわけでは決してありません。 私の仕事は医師と同じく経営危機に陥った会社の検診をし、適切な薬をお渡しし、時には手術を施して健康体にすることです。 しかし病気に末期症状があるように事業にも薬や手術ではどうにもならない状態があります。こうした状況になっても会社や財産を手放そうとしないことが再起へのチャンスさえも失わせることになるのです。  「捨てなければ得られない」 重荷を捨ててみてください。今までのことが嘘のように安寧な生活を得ることができます。貧しくても心の平和や充足感からこそ新しいエネルギーが沸いてくるのです。

井上雅司の経営相談申込カレンダー

金融機関への協力依頼方法

2010年09月30日 | 過去のブログから引っ越してきました
2007年12月30日
金融機関への協力依頼方法

このステップでは、金融機関と交渉するための姿勢や方法を学びます。

 『実務テキスト』ではまず、金融機関との交渉の姿勢について言及しています。

 その基本的な交渉のスタンスは、
「返さない」と「返せない」の違いを明確にしておくことです。

 「返さない」のは善悪や商道徳の問題ですが、「返せない」のはビジネスの問題です。ですから、罪悪感を持たないことが重要です。もちろん、返せなければビジネス上の約束違反ですので、放っておけば担保の競売や連帯保証人への請求という事態になりますが、条件変更や繰り延べの交渉は可能です。
 また、「返せないから商工ローンや街金融から借りてきて金融機関の返済に充てる」などの行為をすることは、責任感ある経営者のすべきことではありません。無知なだけだと言わざるを得ません。


 資金繰りに困った時は、「負の連鎖」のような資金導入をしてはいけないのです。それなのに、ほとんどの経営者は、個人のお金を投入したり、自社より立場の低い仕入業者の支払いを遅らせてしまいます。
 これが最大の間違いです。根本的な経営そのものが何も変わっていないのに、問題を先送りすれば、どんどん「負の連鎖」の深みにはまってしまうだけです。

 望ましい方法は、早い段階で金融機関に「今の状態では約定どおりに返済できない」と相談を持ちかけ、金融機関への返済をストップすることです。そうすれば、金融機関からすぐに「事業計画と返済計画を出してください」と迫られるでしょう。
 実はこう言われること自体が、小規模企業経営者に危機感をもたらし、経営再建対策に乗り出すきっかけとなる「最善の薬」なのです。


■見栄やプライドを捨てて粘り強く交渉を

 経営難時期の金融機関との交渉はほとんどの場合、「約定変更」のための交渉ですので、金融機関がすんなりと変更条件を飲んでくれることは稀です。それを実現するためには、お願いするのではなく、「こうすれば絶対に経営改善できる」ということを「経営改善計画書」で示し、熱意を持って訴えることが大切です。
 金融機関の担当者に決裁権限がないといっても、相手も人間です。キレることなく熱意を持って交渉すれば、本部や支店長に対する報告書や上申書の書き方も違ってきます。

 井上経営研究所のクライアントの例を見ると、一番いいのは【疑問文で交渉する】ことです。これは営業セールスの基本でもある手法です。
「どういう方法がありますか?」
「これに関して何かいい方法はありませんか?」
などの聞き方は聞かれたほうの気分が良いため、あなたの味方になってくれる可能性が非常に強いのです。

 これらのスタンスは、他の取引先と交渉する姿勢とまったく同じです。多くの小規模企業経営者は、金融機関を特別な取引先と考えすぎています。金融交渉はあくまでビジネスの一環であり、「お上」に対するお願いではないことを肝に銘じてください。

 なお、『実務テキスト』では、新しい担保や連帯保証人の要請対応についても解説しています。
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月次事業計画書および5カ年事業計画書の作り方

2010年09月29日 | 過去のブログから引っ越してきました
2007年12月28日

このステップでは経営改善を導くための重要な収支計画となる月次事業計画書および5カ年事業計画書の作り方を学びます。 

 本ステップで言う「事業計画」とは、会社経営に関わるすべての収支を予算化し、表にまとめたものを指します。もちろん、いままでに取り組んだ「資産・負債対策」「経費削減対策」「売上・仕入(原価)対策」の結果を反映した予算です。
 つまり、今後の経営改善計画を具体的な数値に落とし込んだものだと言えるでしょう。

 小規模企業でよく見受けられるのは、「来期はがんばって売上高を伸ばし、経常利益をなんとか黒字にしたい」という文言を、「事業計画」だと勘違いしていることです。しかし、それは「願い」や「希望」でしかなく、「事業計画」とは呼べません。
 これまで経営状態の悪かった会社が、どれほどの「願い」や「希望」を抱いたところで、経営が改善するわけがありません。経営状態の悪い理由は、「願い」や「希望」と関係がないからです。

 経営改善を実現するためには、今後1年間における月ごとの事業計画(収支予算計画)が必要となります。さらに、返済計画を含めた、年ごとの5カ年事業計画も欠かせません。

 「経営改善プログラム講座」では、実現可能な事業計画を立て、その通りに実行することに取り組みます。

 もっとも現実問題として、計画通りに事業が進まないケースが必ず生じてくるはずです。そうした場合には、素早く原因を追求し、的確な対策を行う必要があります。
 しかし、経営困難に陥りやすい会社は、計画(予算)通りの収支にならなくても、何の対策も行わず、放置している傾向にあります。ひどい会社になると、計画通りに進んでいるかどうかの確認が遅い、または確認すら行っていない、というケースも見られます。
 そこで本講座では、「PDCA事業計画改善書」の作成にも取り組みます。ここでいう「PDCA」とは
   P= PLAN  =計画
   D= DO    =実績
   C= CHECK =原因(見直し)
   A= ACT   =対策(改善行動)

を指します。これは、経営改善実現に向けた「定期健診」および「早期治療」を行うための道具となります。

 なお、小規模企業経営支援協会では、計画書の作成を正確かつ迅速に行うため、計算式などをプログラミングした「月次および5カ年事業計画書」作成ソフトも用意しています。
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原価・仕入対策

2010年09月28日 | 過去のブログから引っ越してきました
2007年12月28日

最大の変動費である仕入(原価)を見直すことで売上総利益(粗利益)を上げる方法を学びます。

 経営危機に陥って資金繰りに苦しんでいる会社の多くは、売上さえ戻れば何とかなると考えたり、目先の資金を確保するために原価割れの受注をしたりして、極端な割引セールをする傾向があります。
 しかし、安易な売上対策は、最悪の倒産へと向かう「負の連鎖」の進行に加速度をつけるだけです。
 本来、売上対策は利益を伴った売上対策でなければなりません。しかしながら不思議なことに、危機に陥った会社は経費の削減には血眼になるのに、最大の変動費である売上原価についてはほとんど手を打とうとしません。
 たとえば、年商1億円で粗利益率20%(粗利益額2000万円)の会社の売上を5%上げるためには、原価計算を無視した無謀な安売り以外、即効策はありえません。ただ、無謀な安売りで売上を5%(この場合500万円)上げたとしても、粗利益率がたった1%ダウンしてしまうと、粗利益額は次のようになります。
 1億500万円×0.19=1995万円
 つまり、売上が5%上がったにもかかわらず、粗利益額はダウンしてしまうのです。そればかりか、売上を上げるための営業経費や販売経費がかさむため、経常利益はさらに落ちるでしょう。


■最大のポイントはロス率

 会社に利益を確実にもたらすためには、そのための「しくみ」が必要になります。それは、単に売上を上げることではありません。たとえ売上高の推移が横ばいであっても、あるいは売上高が多少落ちたとしても、会社が儲かる「しくみ」を作るのです。
 その「しくみ」作りを実現するためには、粗利益率(粗利益÷売上高×100)を一定のレベルでキープする必要があります。逆の視点から見れば、仕入や外注費、製造原価などの原価率を一定以下に抑えることだとも言えます。

 原価率を抑える方法はいくつかありますが、最も効果的なのはロス対策です。優良企業は総じて同業他社よりロス率が低いため、同じ価格で販売しても粗利益が高く、売上が同じでも高い利益を維持できるのです。
※ロス率を下げる手法は、『実務テキスト』で解説しています。

 売上高1億円で利益を出せない会社は、
 売上高2億円になっても利益を出せません。

 「経営改善プログラム講座」では、売上高に左右されない「儲けのしくみ」作りに取り組みます。
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「積小為大」(二宮尊徳)

2010年09月27日 | 「幸せ」になれる!ちょっといい言葉
今週は二宮尊徳の「積小為大」です。


 河井継之助が「峠」(司馬遼太郎)で「志ほど世にとけやすく、壊れやすく、砕けやすいものはない」と言っているように、
小さなことを地道な努力で継続していくことは、誰にとっても難しいことです。
 誰もが苦しいと思うことやいやだと思うことを継続し、習慣や楽しみに出来る人を「偉人」と言うのかもしれません。
 イチローで注目すべきは、試合以外の行動でしょう。彼を敢えて天才と呼ぶのなら、彼こそ「継続の天才」です。

 私の「再建プログラム」http://www.keiei99.jp/で、会社を倒産の淵から脱し、正常企業から優良企業、無借金企業、「幸せ企業」に変えていくことの出来る経営者は、決して特別、高学歴でも、頭のいい人でもありません。再建するのに必要な「知識」を習得したら、自らを変化させ、その」知識」を地道に行動に移し「知恵」とし、習慣化させることの出来る人です。
 実際に、「再建プログラム」に着手し、最初のゴールである「俯瞰塾」http://www.keiei99.jp/fukanjyuku.htmに到達できる経営者はイチローの打率に及びません。高学歴、有名大学卒の経営者の方が脱落、中断してしまう確率が高いのが現実です。学力が高い経営者は総じて情報力も高いので、「もっと簡単に」「もっと楽に」「もっと早く」と「魔法の杖」を求める傾向にあります。もちろん私は「魔法の杖」は持っていません。「必ず再生できる」などと謳っている書籍やコンサルタントなどの「魔法の杖」で達成出来る「再生」はどうも私が考えているものと言葉の意味が違うようです。
 会社分割など「外科的治療」で会社の存続は確保できても、経営者や会社の体質が変わらなければ、早晩、経営危機に陥るのは目に見えています。体質を変えるには「内科的治療」が絶対に必要です。

「内科的治療」に「知識」として、難しい作業はありません。強いて言えば、前月決算を10日までに自社で作成することくらいでしょうか。これとて、「会計王」などの手軽で簡単な会計ソフトのお陰で、簿記知識など出来なくても誰でもできるようになります。これも、毎日継続して入力することを歯磨きのように習慣化させることが出来れば、経営者でなくても誰でもできるのです。

 具体的なノウハウについては
「幸せ」企業になるための「知識」と「知恵」で出来るだけご紹介していきたいと考えています。
 
 

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経費削減対策

2010年09月27日 | 過去のブログから引っ越してきました

2007年12月27日
井上経営研究所に相談される経営者の多くが、
「経費削減は既にとことんやっています。もう、絞りきった雑巾のようです。乾いた雑巾からはもう1円の経費も削減できません」
という旨をおっしゃられます。

 しかし、井上が実際にお伺いして「経費削減対策」を実行すると、削減できる経費が山ほど出てきます。なぜなら、小規模企業のみなさんが行われている経費対策は、「経費節約」ではあっても「経費削減」とは呼べない場合が多いからです。
 少なくとも、領収書を経理に持っていけば現金をもらえる会社や、社長が「これ出して」と言えば簡単にお金が出てくる会社は、「経費節約」しかできていない会社だと断言できます。

 では、なぜ多くの会社が経費節約しかできないのでしょうか?
 その大きな原因は次の2つです。

 ① 経営者自身では、「見栄」「プライド」「しがらみ」などを断ち切ることができない。
 ② 経費削減の「ものさし」がない。

 会社が正常な時と経営改善期間中とでは、経費に対する「ものさし」が違っていなければなりません。会社が正常な時には適正な経費であっても、改善期間中には不要だと考えるべき経費がたくさんあるのです。

 そして、経費削減を実現するためには、元帳や経費帳で一項目ずつ要素分解して、それらに「新しいものさし」を当てて判断していく必要があります。

 経営再建期間中の経費削減対策の「ものさし」とは、

 ●この経費を使わなければ、売上が必ず下がる
 ●この経費を使わなければ、利益が落ちる
 ●この経費を使わなければ、安全や信用に影響する

の3つです。この3つのものさしに当てはまらなければ、すべてゼロ予算とすべきです。
 同時に、予算にない経費の領収書を経理に持ってきても、それがたとえ社長であっても現金が支給されないような仕組みを作らなければなりません。

 たとえば、新聞を何紙も購読しているケースを例にとりましょう。
 経営改善期間中の経営者が、取引先との会話に世界情勢を話している余裕はあるでしょうか? 大企業ならまだしも、小規模事業や中小企業の経営者に、世界の経済の動きはあまり関係ありません。1紙購読していれば、後はテレビやインターネットで十分です。正常企業に戻られた後、お好きなだけ雑誌や新聞をご購読ください。

 もうひとつ重要なことは、
  経費削減は贅肉を殺ぎ落とすことが目的であり、
  筋肉まで殺ぎ落としてしまうと売上に大きな影響を与えてしまい、
  縮んだ胃袋のようにますます売上が減少してしまう
ということです。そうなると、改善計画が頓挫してしまうことがありますので、人件費や販売経費を削減する際には慎重な対応が必要です。

 「経営改善プログラム講座」を進めていけば、経費削減のやり方が詳しく理解でき、稟議や規定などの判断基準もわかるはずです。

 さらに、『実務テキスト』では、経費の科目ごとに詳しく削減のポイントを述べています。その中から、いくつかの科目の考え方について、内容の一部を28~29ページにご紹介しましょう。


【広告宣伝費】
 売上不振になると、多くの経営者が心理的不安にかられ、広告や宣伝に使う費用を増加させる傾向にあります。しかし、売上が下がっているのに経費を上げてしまうと、資金繰りはますます苦しくなります。経費倒れになっているにもかかわらず、資金繰りのために安売り広告を続けている企業が多く見られます。

【備品消耗費・事務消耗費】
 すべての経費科目について言えることですが、経営改善期間専用の「ものさし」を利用して稟議システムを導入しなければなりません。特に、備品消耗費・事務消耗費は、小額の場合が多いため見逃されがちです。購入先も洗い直し、品目ごとの購入先を決定しておく必要があります。
 また、購入頻度が高い品目については改めて数社から見積もりを取り直す必要があります。

【地代家賃】
 地代家賃の値下げ交渉は、絶対に行うべきです。この種の交渉は金融機関交渉と同様、粘り強い交渉が必要になります。1回や2回の交渉で相手がすんなり値下げに応じてくれるとは考えないでください。
 小売業以外では移転も視野に入れるべきです。売上や人員がピーク時の状態の、だだっ広い事務所や倉庫を依然として使い続けている企業は、考え直さなければなりません。特に倉庫については、「倉庫がなければ経営が維持できないか」をものさしとして判断してください。倉庫がなくなったり小さくなれば自然に在庫を洗い直す必要も生じ、資産・負債対策上でも効果が上がります。

【接待交際費】
 経営状態の悪化に加えて、資金繰りをさらに悪くしている要因に、「経営者の見栄とプライド」があります。そしてその見栄とプライドは、多くの場合、この接待交際費に現れます。みなさんの会社では、経営者個人のプライドを保つための経費が発生していませんか? たとえば、ロータリー、ライオンズクラブ、JCなどは退会することも視野に入れてください。これらの会の価値は認めますが、そのために会社が倒産してしまったら、元も子もありません。
 接待交際費として使っていいのは、「営業や売上に直接的な効果を発揮する場合」だけです。「この接待交際費をカットしてしまうと、たちまち営業や売上に支障をきたす」という経費以外は、すべて0円にしてください。他の科目に比べて、厳しいものさしを使うのです。そうすれば、新しい予算が必然的に決まってくるはずです。

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貸借対照表からお金を生む(資産負債対策)

2010年09月26日 | 過去のブログから引っ越してきました
2007/12/26
経営危機に陥った会社の経営者は、資金不足解消の手段として、お金を借りることと売上を上げることのみに腐心しがちです。
 しかし、金額の多少はあるものの、「会社の資産や負債がお金を生み出す」ことを忘れてはなりません。

 『実務テキスト』 http://www.sbms.jp/ でたびたび登場するキーワードに、「ものさし」があります。第3ステップでは、貸借対照表を要素分解して、その最小構成要素に「ものさし」を当て、そこからお金を搾り出す方法を学びます。

 たとえば今、あなたの会社のすべての売掛先をチェックしてみてください。何カ月も滞留している売掛金はありませんか?
 入金が遅れているけれども、「催促しにくいので、ただ入金を待っている」という売掛金はありませんか?

 あなたは言いにくいかもしれませんが、もしかすると相手の取引先は、
 「うるさく言ってこない会社には入金しなくても大丈夫だろう」
と考えているかもしれません。あなたがどれほど相手を思いやろうとも、あなたの会社が倒産すれば元も子もありません。

 そうした時は、段階を踏むことを前提に、ある程度強い請求態度を示さなければなりません。不良化している売掛金についても、相手が倒産していれば別ですが、『実務テキスト』の順に請求してみると、意外とあっけなく振り込まれてくるケースさえあります。

 『実務テキスト』では段階ごとの請求方法を詳しく説明し、資産・負債の主要科目から、お金を搾り出す方法について詳しく解説しています。さらに、『ワークシート』で売掛金の回収対策を具体化し、行動に移せるような仕組みとしています。


■新しいものさしがお金を生む

 売掛金だけでなく、前払費用・未収入金・立替金・仮払金などについても一つひとつチェックする必要があります。
 
 たとえば、「固定資産」の「工具・器具・備品」などについては、償却資産一覧表などを使用して、店内や工場・事務所・倉庫などを指差し確認するくらいのつもりで
 「今、本当に必要なものなのか」
をチェックします。みなさんの会社には、埃をかぶった事務什器などが倉庫に場所を取って眠ってしまっていませんか?
 無駄な「棚卸資産」や「工具・器具・備品」を売却することは、単に現金を生むばかりでなく、作業効率をアップさせるという効果も生みます。ひどい例では、不良化した商品在庫を保管するために倉庫を賃貸している会社さえあります。

 また、経営者の中には、「今の土地や建物がないと、絶対にビジネスはできない」と思っている人がたくさんいます。ですから、会社の土地や建物を売却したり、移転したりすることはほとんど検証されていません。特に、自社物件の場合はその傾向が強く現れます。
 しかし、倒産してしまえばそれらを全て失う可能性があります。多額の借入で苦しんでいるのであれば、苦労して手に入れられた土地であっても売却する方がいい場合もあるのです。
 業種によって異なりますが、一等地で卸売業や製造業を営んで苦しまれている方もいます。これを売却して安いところに移転すれば資金繰り難が一気に解消できるにもかかわらず、土地や建物に固執してしまうのです。いまやブティックやレストランでさえ自宅を利用して「隠れ家ブティック」「隠れ家レストラン」として繁盛されている例がいくらでもあるにもかかわらず・・・。

 「この土地は先祖から代々受け継がれてきた土地だから何があっても売るつもりはない」とおっしゃられる経営者もいますが、倒産してしまえば全て取られてしまいます。むしろ、「このような時のために、先祖が残してくださった」と考えるべきではないでしょうか。

 「形あるものは必ず壊れます。天地自然の理です」
  そして、
 「形あるものは失っても再び手に入れることができます」

 当協会の井上はいったん形あるもの全てをなくし、その後に取り戻した経験を持ちます。ですから、これらの言葉が正しいことを理解できます。みなさんも、こうした心根を据えて取り組めば、第3ステップの対策は効果の高い結果をもたらすはずです。
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緊急資金繰り対策

2010年09月25日 | 過去のブログから引っ越してきました
2007/12/25
 私たちにも経験がありますが、資金繰りに困っている経営者は、
「衣食足りて礼節を知る」という意識が崩壊してきます。
 むしろ、「恒産なければ恒心なし」と心まですさんできます。
「貧すれば鈍する」と言われるように、頭の働きまで鈍くなり、さもしい心を持つようになってきます。

 ですから、少なくとも当面の資金繰りを解消しなければ、経営改善どころではありません。
 しかし、最初にお断りしておきますが、当ステップの「緊急資金繰り対策」は最終目的ではありません。あくまで経営改善対策を行うための準備です。

 その考え方は医療とよく似ています。
 歯医者に行っても、歯がうずいているときは痛み止めの注射を打ってくれるだけで、治療はしてくれません。
 高熱がある時は、まず熱を下げ、体力を取り戻してから本格的な治療や手術に入るはずです。
 経営改善が本格的な治療だとすれば、【緊急資金繰り対策】は痛み止めの注射あるいは解熱剤でしかないのです。

 実際、経営改善という手術や治療を施し、健康な体に戻るまでには、相当の時間を要します。第3ステップ以降で解説するさまざまな対策は、すぐに効果が出るものばかりではないからです。
 したがって、それらが効果を出すまでの期間、「資金繰りにわずらわされることなく、経営に打ちこめる環境を作る」ことが、このステップの大きな目的となります。


■資金繰り対策と経営改善とは異なる

 ほとんどの小規模企業経営者は、「経営改善=資金繰り対策」と考えているようですが、それは大きな間違いです。

 痛みが取れ、熱が下がったら、本格的な体質改善をします。
 当面の資金繰りが解消したら安心するのではなく、そこから本当の意味での改善対策を始めるのです。

 しかし現実には、緊急資金繰り対策で資金繰りが楽になると、経営改善そのものを忘れてしまう経営者が実に多いのです。
 でもみなさんは、当ステップで学ぶのは資金繰りの緊急対策であって、抜本対策ではないことを忘れないでください。


■資金繰り対策の掟

 資金繰り対策で最も注意しなければならないことは、場当たり的な行動を起こさないことです。
 
 多くの小規模企業経営者の方は、
「売上さえ上がれば、以前のように安定した経営をすることができる」
「○○万円さえあれば、経営危機から脱却できる」
と考えがちです。しかし、こうした短絡的な行動は、さらに経営を悪化させることにつながります。結果的に万策尽き果て、井上経営研究所に相談に来られる経営者も、毎週というほどお会いします。

 しかし、本来、最初にやらなければいけないことは、
  いつ、いくらショートするのか
を正確に把握することです。

 そのためには「日繰り資金繰り表」の作成が不可欠です。
 「来週○○万円不足する・・・どうしよう」と焦るから、抜本的対策が取れなくなり、どんどん【負の連鎖】の蟻地獄にはまっていくのです。
 「日繰り資金繰り表」を作成すれば、この先何カ月間の資金(現金)を日単位で把握することができますので、冷静な判断でその対処策を実行することが可能になります。

 「経営改善プログラム講座」http://www.sbms.jp/では、緊急の資金繰り方法や支払い優先順序などについて詳しく解説しています。

第2ステップで取り組む通信講座の項目(目次)

『実務テキスト』
 第2ステップ 当面の緊急資金繰り対策
  2-1 緊急資金繰りの心構え
  2-2 資金繰り対策の原則
  2-3 「日繰り資金繰り表」の作り方
  2-4 「日繰り資金繰り表」見本
  2-5 資金繰りショートまで時間がない場合
   2-5-1 支払い優先順序の解説
   2-5-2 金融機関への元金返済猶予の交渉
  2-6 「売上なし」からお金を作る
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「負の連鎖」を断ち切る

2010年09月24日 | 過去のブログから引っ越してきました
(2007年12月8日)
 前回紹介した「経営改善プログラム講座」各ステップの考え方およびポイントは、以下のようになります。

第1ステップ 「負の連鎖」を断ち切る


このステップでは、倒産に向かう「負の連鎖」について学びます。

 経営危機に直面した時、経営者は「この経営危機を誰にも悟られてはいけない」と追いつめられ、孤独になり、冷静な判断ができなくなります。
 経営者の頭の中にあるのは「資金繰り」のことばかりになってしまい、ひたすら会社の存続のみを考えた対策しか取れなくなってしまいます。当然、会社創業時の理念やビジョンなどは、すっかり消え去っています。「顧客」のことも頭から離れていますから、ますます経営悪化の道を転げ落ちていきます。

 具体的には、「資金繰り=売上」または「資金繰り=借入」と短絡的に考え、利益を無視した売上アップ対策を図ったり、返済の見込みのない無理な借入に走ってしまいがちです。

 何とか「借入」で一息ついたとしても、数カ月もすれば以前よりいっそう資金繰りが厳しくなります。当然です。「経営のあり方」そのものには何も手を打っていないのですから……。

 こうした短絡的な行動は、倒産へ向かう「負の連鎖」を引き起こしてしまいがちです。

 「負の連鎖」とは、経営状況が悪い場合に陥りやすい悪循環を意味し、なるべく早い段階で手当てをしないと、「最悪の倒産」に至る可能性が高くなります。


■最悪の倒産に至る「負の連鎖」

●身の丈に合わない投資や借入
 ↓
●自己資本比率の悪化
 ↓
●支払利息や借入返済の増加
 ↓
●赤字
 ↓
●資金不足
 ↓
●無理な売上UP対策・利益なき受注
 ↓
●売上の伸び以上の経費の増大
 ↓
●さらに利益減少・赤字拡大
 ↓
●資金繰り悪化
 ↓
●一発逆転を狙った過大な借入や投資
 ↓
●ますます利益減少、慢性的に赤字。資金繰り急激に悪化
 ↓
●累積赤字や債務超過に陥る
 ↓
●銀行借入困難に
 ↓
●個人の預貯金や保険の解約で資金繰りをカバー
 ↓
●経営者の頭の中は資金繰りばかり
 ↓
●カードローンに手を出したり、友達や親戚に無心する
 ↓
●加速度的に増加する累積赤字や債務超過
 ↓
●完全に資金繰りに行き詰まる
 ↓
●商工ローンや街金融に手を出す
 ↓
●【最悪の倒産】
 その後の人生の対策を打たずに倒産
 (夜逃げ・一家離散・自殺など)

 「負の連鎖」に陥っている経営者は目先のことしか見えません。いろいろな情報に惑わされて、薬でも毒でも、飲めるものは何でも一緒に飲み込もうとします。そうした状況から脱却するため、第1ステップではまず、【負の連鎖】を断ち切ってもらいます。

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「心からの笑顔」が私の最高の喜びです

2010年09月21日 | 過去のブログから引っ越してきました
(2006年10月4日)
 東京九段下のホテルグランドパレスで原稿を書いています。
この宿泊価格クラスのホテルでは★★★で、ビジネスで上京の際は主にここを使わせていただいています。
 外観だけ見るとこれが一流ホテルかと心配になりますが、内部は新築ホテルに勝るとも劣りません。
 もちろんサービスレベルはトップレベルですが、古い資産を維持修繕するレベルは他の装置産業には非常に参考になります。館内の床や壁に薄汚れなど見受けられませんし、某鉄道系列の新築間もない駅直結の大型ホテルのバスルームのようないやな匂いなどに遭遇したことはありません。
償却→再投資の事業計画が資産価値の維持をもたらしているのに違いありません。

 さて先週末自宅にうれしい訪問客がありました。京都府のNさんです。約2年間におよぶ対策期間を乗り越えられ見事に「最善の廃業」を果たされ、「第二の人生への出発」の充電とご丁寧に私へのお礼も兼ね、南紀に1泊2日の小旅行で「心からの笑顔」を残されていかれました。

 初めてお会いしたときは、

 事業再生の見込みがない
 任意清算しても自宅を失い、個人でも負債が残る
 会社個人とも自己破産も視野に入れなければいけない

状況で当然のごとく生気のないお顔で、笑っても顔が引きつっている状態したが

 2年間におよび、資金繰りや金融対策に真摯に取り組み、えてして廃業を目指された場合に事業に身が入らないで資産価値を下げてさらに廃業を困難にしてしまうことが多い中、見事に再建活動で事業の資産価値を上げ、廃業のタイミングをにらみご苦労されてきました。
 結果は債権者に迷惑をかけることなく、自宅も確保、個人もプラスで廃業されました。

 これが達成できたのはNさんのお人柄と行動力です。
 同じスキームを取ってもほかの方ならこううまくはいかなかったかもしれません。
 因果応報、Nさんやご家族の過去の行動が助けてくれたのかもしれません。

 そのNさんと「梅仙人」の3人で「こんぴら山荘」で北海道土産のジンギスカンを囲み、秘蔵の「40年もの梅酒」を戴きながら深夜まで話し込みました。その途中でNさんは山荘の「天空露天風呂」に入られ、写真を撮りましたが、そのときの「心からの笑顔」は最高でした。(写真はこんぴら山荘)

 クライアント様の「心からの笑顔」は私にとっても最高の喜びなのです。一人でも多くの悩める経営者のこの笑顔を見れるために努めることが私の天職だと思います。

 Nさん翌日は白浜観光の後、梅仙人から戴いた秘伝「梅酢」と私の母作の「梅酒」を手に、再出発のエネルギーを漲らせて帰途につかれました。
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9月22日は私の「しかみ像」の日

2010年09月21日 | 雑記帳「知るを楽しむ」
 明日、9月22日は私の11回目の「しかみ像」の日です。
この日は私の会社が倒産した日です。
自戒の意味でも、記念日に設定しています。
「禍福は糾(あざな)える縄の如し」「人間万事塞翁が馬」を旨とし、
「幸運に恵まれることも、災難に遭うことも、等しく試練なのです。試練にいかに対処するかによって、人生はさらに大きく変化していくのです(稲盛和夫)」の言葉を忘れないようにしたいと思います。
 「しかみ像」について詳しくは・・
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=18704
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井上経営研究所代表者のプロフィール

 井上 雅司(いのうえ まさじ) 1951年和歌山県生まれ。 早稲田大学教育学部卒業後日本航空開発株式会社を経てスーパーマケットを創業。20余年の経営の後倒産。自らの経験を踏まえ「倒産から学ぶ『経営実学』」を研究。自分と同じ体験をする人を一人でも少なくしたいの信念のもと「追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を目指して、2002年、「経営救急クリニック」井上経営研究所を設立。2002年、「追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を旗じるしに、赤字や経営危機に陥った中小零細ファミリー企業を『経営再建プログラム』で再生させる「経営救急クリニック」事業を創業。  さらに再生なった中小零細ファミリー企業を俯瞰塾などの実践経営塾と連動させて、正常企業から、健全企業、優良企業、無借金企業(超優良企業)そして、企業に関わる多くの人が幸せになれる「幸せ企業」にまで一気に生まれ変わらせる企業再生手法を確立。  2010年、永続幸せ企業をめざす中小零細ファミリー企業のための「『長寿幸せ企業』への道」事業を開始。 ●企業再生コンサルタント   ●論語指導士(論語教育普及機構認定資格) ●M&Aシニアエキスパート(一般社団法人金融財政事情研究会認定資格) ●事業承継・M&Aエキスパート(同)

井上経営研究所とは

 井上経営研究所は中小零細企業の再生・再建から健全企業化、さらに『長寿幸せ企業』への道をお手伝いする経営コンサルタント事務所です。  ホームオフィスは、紀伊半島の最南端から少し北西(大阪寄り)に戻った 南高梅や紀州備長炭で有名な自然に恵まれた「みなべ町」という小さな町にあります。この町から日本全国にクライアント様を持ち、対応させていただいています。私、井上雅司がこの不便な田舎価値を起点にビジネスを展開している理由は、プロフィールをお読み頂ければお分かりいただけると思いますが、私が人生の危機に陥った時、全てを掛けて私を助けてくれた、年老いた両親がいるからです。  また、コンサルタント事務所といっても、総務以外は、すべてのサービス業務やプログラム診断業務はもちろん、経理も、このホームページ作成も、全て私一人で対応させていただいています。  というわけですので、無料相談といえどすべて私が直接責任をもって対応させていただいています。