永続優良企業への「変化と継続」井上経営研究所

中小零細ファミリー企業版『長寿幸せ企業』の実践経営事典2019
なぜあの会社が短期間で無借金会社に生まれ変わったのか?

第4章(4)健全企業から優良企業、無借金企業へ・・そして、まず「幸せ企業」を実現 第2回

2017年04月03日 | 第4章『長寿幸せ企業』への取り組み

章『長寿幸せ企業』への取り組み
 経営危機や資金繰り問題が一段落ついたとき、健全企業となり、会社を後世まで残したいと思ったとき、この章をお読みください。

(4)健全企業から優良企業、無借金企業へ・・そして、まず「幸せ企業」を実現 第2回

 第(1)節「『長寿幸せ企業』ってどんな会社」で、幸せ企業とは、その企業に関わる経営者や家族は勿論のこと、従業員、取引先、そしてお客様、さらに社会までもが、この会社で働けてよかった、この会社があってよかった、と誇りに思えるような企業だとお話しました。
 幸せ企業であるための最初の必要条件は優良企業であることですが、企業に蓄積されたお金がたくさんあるだけで幸せ企業とは呼べません。

  • 社長やその家族だけが幸せになるになることのできる会社を幸せ企業と呼ぶことはできません。
     
  • 営業成績が良い従業員だけが幸せになることが出来る会社を幸せ企業と呼ぶことはできません。(注1)
     
  • 取引先を苦しめてたくさん利益を上げる会社を幸せ企業と呼ぶことはできません。
     
  • 地域の人々に迷惑をかけてたくさん利益を上げる会社を幸せ企業と呼ぶことはできません。

そして、

  • お客様が、「この会社やこの商品がなくなったら、絶対に困る」と言ってくれない会社を幸せ企業と呼ぶことはできません。

 では、どのようなこと実践すれば、幸せ企業に近づくことが出来るのでしょうか。ここで、経営再建や幸せ企業づくり実践者の歴史上の第一人者と私淑している二宮尊徳(金次郎)の言葉を借りて、図Stage-2で説明していきます。「白抜き文字」の金言はすべて尊徳の金言です。


 「報徳」や「至誠・勤労・分度・推譲」という言葉を聞かれたことがありますか。報徳思想とは簡単に言えば、私利私欲に走らず社会に貢献して報いればやがて自分に戻ってくる(たらいの水を向こう側へ押すと、やがてこちらに戻ってくるが、手前手前に引き寄せると、水は手から漏れ向こうへ行ってしまう)という道徳と経済の調和を重視する考え方で、その実践方法が「至誠・勤労・分度・推譲」です。


 幸せ企業における

  • 「至誠」とは

 企業において関係するお客様、地域の人々、取引先、従業員、そして家族のすべての人々に真心で尽くすこと。その思いを宣言するのが「使命」など経営理念で、「行動規範」などで具体的な実践ルールを定めていきます。

  • 「勤労」とは

 人は自分に備わっている徳を最大限に発揮して働くことにより、生きる糧を得て生きていくことができる。また、そうして働くことにより生きる知恵を磨き、、自己を向上させることができる。」(注2)

 ともかく、「まず、一所懸命働くこと」が幸せ企業に近づく第一歩です。

  • 「分度」とは

 企業収入に応じた支出を決めて(分度)して、経営していくことです。企業の状況に見合った生活や経営をすることで、「入るを量りて出ずるを制す」る生活や経営を続けることです。
「入るを量りて出ずるを制す」とはどういうことを言うのでしょうか。
「入る」とは外部から会社に入ってくるお金のことです。「出ずる」は会社から外部に出ていくお金のことです。勘定科目で言えば「入る」は「売上」や「受取利息」など、「出ずる」は「仕入」や「販売・一般管理費」、「支払利息」などになります。つまり、「入るを量りて出ずるを制す」とは、入ってくるお金を正確にとらえて、出て行くお金を制限して減らしていくことです。【経営再建プログラム】で、この分度を使って多くの企業が経営危機から脱出していきました。

  • 「推譲」とは

従業員や家族はもちろん地域や社会の未来のために「分度」して残したものを譲っていくことです。幸せ企業をめざす中小零細ファミリー企業では、配当が「推譲」より優先することはあってはなりません。


 二宮尊徳は
 「富と貧とは、元来遠く隔たったものではない。ほんの少しの隔たりであって、その本はただひとつの心がけにあるので、貧者は昨日のために今日つとめ、昨年のために今年つとめる。それゆえ終身苦しんでも、そのかいがない。富者は明日のために今日つとめ、来年のために今年つとめるから、安楽自在ですることなすことみな成就する。それを世間の人は今日飲む酒がない時は借りて飲む。今日食う米がなければまた借りて食う。これが貧窮に陥る原因なのだ。」
と言っています。

 こうして、幸せ企業に近づけば近づくほど、経営者も従業員もさらに「至誠」を向上させ、いっそう「勤労」し、積極的に「分度」「推譲」していくサイクルに入りこんで行くことが出来るのです。

(注1)井上経営研究所の『長寿幸せ企業』版【業務等級評価基準書】は、仕事ができなくても、特性が高い従業員であれば、結婚適齢期には結婚してやっていける給与、子女が大学に進学するときには、その希望をなんとか叶えられる給与が得られるモデル賃金を最低の基準に出来るように取り組んでいます

(注2)石川佐智子著「世界に誇る日本の道徳力 心に響く二宮尊徳90の名言」 コスモトゥーワンより抜粋

 次回は、第4章『長寿幸せ企業』への取り組み 

(5)これから100年間潰れない会社への挑戦「なぜ今老舗の倒産が増加しているのか!?」

を予定しています。

このブログ、「中小零細ファミリー企業版 『長寿幸せ企業』の実践経営事典2017」は井上経営研究所が発信しています。

 井上経営研究所(代表 井上雅司)は2002年から、「ひとりで悩み、追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を旗じるしに、中小企業・小規模零細ファミリー企業を対象に

  1. 赤字や経営危機に陥った中小零細ファミリー企業の経営再建や経営改善をお手伝いする「経営救急クリニック」事業
  2. 再生なった中小零細ファミリー企業を俯瞰塾などの実践経営塾と連動させて、正常企業から、健全企業、無借金優良企業にまで一気に生まれ変わらせ、永続優良企業をめざす「長寿幸せ企業への道」事業
  3. 後継者もおらず「廃業」しかないと思っている経営者に、事業承継の道を拓くお手伝いをし、「廃業」「清算」しかないと思っている経営者に、第2の人生を拓く「最善の廃業」「最善の清算」をお手伝いする「事業承継・M&A・廃業」事業

 に取り組んでいます。詳しくはそれぞれのサイトをご覧ください。 

 1.「経営救急クリニック

 2.「長寿幸せ企業への道

 3.「事業承継・M&A

 

 



 


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